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指原莉乃「“爪痕を残す”という考えはもう通り越しちゃってるのかなって」――キャンペーン大使に就任「SDGsウィーク」インタビュー2020/11/20

指原莉乃「“爪痕を残す”という考えはもう通り越しちゃってるのかなって」――キャンペーン大使に就任「SDGsウィーク」インタビュー

 11月23~29日の1週間、TBSテレビ、TBSラジオ、BS-TBSを含めたTBSのコンテンツ各社、各番組が参加するプロジェクト「SDGs(持続可能な開発目標)ウィーク」が実施されます。

 SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称で、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のこと。17のゴール・169のターゲットから構成され、発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものとして、日本でも積極的に取り組まれています。

指原莉乃「“爪痕を残す”という考えはもう通り越しちゃってるのかなって」――キャンペーン大使に就任「SDGsウィーク」インタビュー

 TBSではこのプロジェクトを開催する1週間を「地球を笑顔にするweek」と題し、キャンペーンを牽引する大使として、安住紳一郎アナウンサー、香川照之さん、指原莉乃さんの3人が就任。17の目標を掲げるSDGsに合わせた17人のTBSアナウンサーと共に、さまざまな番組でSDGsに関する企画を展開し、社会が抱える課題を「知って、一緒に考え、解決していく」ことを呼び掛けていくとのこと。

 ここでは、キャンペーン大使を務める指原莉乃さんにインタビュー。プロジェクトへの意気込みや、2030年までに達成したい目標などを伺いました。

SDGsの中で気になるテーマは「住み続けられるまちづくりを」

指原莉乃「“爪痕を残す”という考えはもう通り越しちゃってるのかなって」――キャンペーン大使に就任「SDGsウィーク」インタビュー

――安住アナ、香川さんと共にキャンペーン大使に就任されての感想をお願いします。

「私はSDGsに詳しいわけではなく、何度か耳にしたことがあるな、くらいのキーワードだったので、お話を頂いた時は『大丈夫かな?』と感じました。でも私と同じようにSDGsをまだよく知らないという方に、このプロジェクトをきっかけに知ってもらいたいという目的もあると聞いて、それなら私も“教えてもらう”という立場で参加できるな、と思いました」

――キャンペーン大使として、指原さんはどのような取り組みを行っていくのでしょうか。

「番組の中で学んだことを、ちょっとずつでも『こういうことがあるんだよ』『こういう動きをしているんだよ』と広めていくことが意味のある行動なんじゃないかなって思います。キャンペーン期間内だけじゃなくて、今後も日常会話の中だったりとか、いろんなところで少しずつ発信していけたらなと考えています」

――YouTubeで公開されているスポット動画では、17色のテーマカラーの中から関心のあるテーマの色を身に付けて撮影に参加されたと伺いました。指原さんはイエローの衣装でしたね。

「はい! 11番の“住み続けられるまちづくりを”を選びました」

――どういう理由で選んだのですか?

「この中で一番入り込みやすかったというか。自分が住んでいるまちや出身のまちのことって、よりよくしたい思いはあるけど、どうしたらいいか分からない部分があると思うんです。一番自分に身近なテーマかなと思って選びました」

――東京や出身地の大分県において、よりよくしたい、解決したいと感じる部分はありますか?

「解決というと、自分にそんな力はないんですけど…(笑)。でも、全員が住みやすいまちづくりが大事だなと思います。自分だけのことしか考えられなくなっちゃう時もあると思うんですけど、ご年配の方や障がいのある方など、いろんな人に寄り添えるまちづくりができたらいいですよね。ただ、具体的に何をしたらいいかはすぐには出てこないので、この後の収録で学んだり、いろんなことを聞いて勉強していきたいです」

「“爪痕を残す”という考えはもう通り越しちゃってるのかなって」

指原莉乃「“爪痕を残す”という考えはもう通り越しちゃってるのかなって」――キャンペーン大使に就任「SDGsウィーク」インタビュー

――SDGsは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標として掲げられているものですが、指原さんは2030年までに達成したい目標はありますか?

「あと10年ですよね…。本当に私、びっくりするくらい目標がないんです」

――以前、タモリさんから「目標を立てなくていいんだよ」という言葉をもらい、気持ちが楽になったとおっしゃっていましたよね。

「そうなんです。なるべく働かずして楽に暮らしたいって思ってます(笑)。自分が楽しいこと、いいなと思うこと、すてきだなって思う仕事だけしたいなって(笑)」

――テレビ出演のほかにも、プロデュース業などもされている指原さんにとって、一番「楽しいな」と感じるのはどんなお仕事をしている時ですか?

「やっぱりプロデュースですかね。アイドルのプロデュースは楽しいことばかりではないんですけど、カラコン(カラーコンタクトレンズ)とか、商品のプロデュースが一番楽しいです」

――テレビ関係だと、どういう時に充実感や手応えがありますか?

「手応えというと、よくタレントのファンの方が言うような“爪痕を残す”という考えはもう通り越しちゃってるのかなって思います(笑)。自分の活躍どうこうっていうよりも、収録が終わった時に『あー、面白かった!!』って思える時が一番楽しいというか、達成感がありますね。その場が楽しいことが一番大事だなって」

――TBSだと、MCを務めている「坂上&指原のつぶれない店」のほか、最近では「バナナサンド」(10月14日放送)や「霜降りミキXIT」(11月9日放送)などにゲストとして出演されましたね。

「どれも楽しかったなーっていう印象が残ってます。MCはMCの時の楽しさがあるし、ゲストはゲストの時の楽しさがあって。どちらもすごく楽しいんですよ」

――かつて「女性タレントとして一歩先を行くにはどうすべきか」と土田晃之さんに質問した際、「司会者かご意見番を狙いなさい」とアドバイスされていましたが、今やMCやご意見番としてさまざまな番組で活躍されていますよね。

「MCに関しては、私はMCといってもアシスタント的にMCの隣にいさせてもらうことが多いので、そんなに気負うこともなく。今の状況が楽しいな、と思いながらお仕事をさせていただいているので、ありがたいなと思います」

年を重ねるにつれて変化した、仕事との向き合い方

指原莉乃「“爪痕を残す”という考えはもう通り越しちゃってるのかなって」――キャンペーン大使に就任「SDGsウィーク」インタビュー

――今回、指原さんがキャンペーン大使として就任されたことによって、「指原さんが言うなら聞いてみよう、調べてみよう」と捉える方もたくさんいるのではないかと思います。正直なことを言ってくれるんじゃないかと思わせてくれる、飾らない部分が指原さんの魅力だなと個人的には感じているのですが、ご自身ではどのように感じていますか?

「どうなんでしょう…。そんなふうに思っていただけているならありがたいですけど、ほかのタレントさんと比べるとTwitterなどの更新頻度が高いので、そう思ってもらえるのかなって。ぼんやりと『そうなのかな…』『そう思ってくれてるのかな…』って感じるくらいで、自分に影響力があるかどうかは正直そんなに気にしてないですね」

――SNSを使う上で、ポリシーとして決めていることはあるのでしょうか。

「なんか、すごく考えて使っていると思われているんですけど、私本当に全然考えてないんですよ。お仕事もそうなんですけど、SNSも自分が『楽しいな』って思える範囲内でやるっていうのはありますね。それがストレスにならないようにしています」

――ここ1、2年、バラエティー番組などでも一貫して「楽しいことをしていきたい」とおっしゃっていますよね。それはグループに所属していた時からそう考えていたのですか?

「そう考えるようになったのは最近ですね。やっぱりこの業界にいることもあって、若い頃はがむしゃらに頑張ろうとしていたと思います。それはどの業界でも同じだと思うんですけどね。でも大人になってからは、人生って短いし、特にタレントって長くないと思っているので、こうやってがっつり働ける間は楽しんだ方がいいかなって考えるようになりました」

――「楽しむ」ために心掛けていることはありますか?

「基本的に反省はしないですね。反省会とかもしないし、家に帰ってから『あー、こうしたら良かった』って一瞬思うこともあるんですけど、それで2、3日悩んだりとかはしないようにして。あえて遮断するというか、違うことをするようにしています」

――失敗してしまったな、という時はどういうふうに対処するのですか?

「次のお仕事のことを考えますね。反省してもしょうがないかなって思うので」

――2020年もあと1カ月半ほどですが、指原さんにとって今年はどんな1年でしたか?

「マイナスなことになってしまうんですけど、今までで一番季節を感じられない1年でした。自粛期間もありましたし、外に出るということがあんまりない1年だったなと思います。夏は毎年バーベキューをしてたんですけど、今年はできなかったですね。あんまりアウトドア好きではないんですけど、バーベキューだけはなぜかめちゃくちゃ好きで(笑)。またそれができる日常になったらいいのになって思います」

指原莉乃「“爪痕を残す”という考えはもう通り越しちゃってるのかなって」――キャンペーン大使に就任「SDGsウィーク」インタビュー

【プロフィール】

指原莉乃(さしはら りの)
1992年11月21日生まれ。大分県出身。さそり座。O型。2007年、AKB48第二回研究生(5期生)オーディションに合格。12年にHKT48へ移籍し、13年にはHKT48劇場支配人に就任。17年、「第9回AKB48選抜総選挙」では史上初となる3連覇を達成。19年4月28日、神奈川・横浜スタジアムにて「指原莉乃卒業コンサート~さよなら、指原莉乃~」を開催し、HKT48を卒業。同年5月28日には、福岡・マリンメッセ福岡にて「指原莉乃11年ありがとう!大感謝祭」を開催した。現在は、「徳井と後藤と麗しのSHELLYと芳しの指原が今夜くらべてみました」(日本テレビ系)や「坂上&指原のつぶれない店」(TBS系)、「ヒロミ・指原の“恋のお世話始めました”」(テレビ朝日ほか)など、多数のバラエティー番組でMCとして活躍するほか、アイドルグループ「=LOVE」「≠ME」のプロデュースも手掛けている。

【番組情報】

「地球を笑顔にするTV 香川と指原と安住と…SDGsって何だ?SP」
TBS系
11月21日 午後4:00~4:54

SDGsについて理解を深めるべく、17人のTBSアナウンサーが17の目標にまつわるクイズを出題。安住紳一郎アナウンサー、香川照之さん、指原莉乃さんが2択クイズに挑み、SDGsとは何かを学んでいく。


「地球を笑顔にするweek」
11月23~29日の1週間、TBS系で放送する「あさチャン!」「グッとラック!」「ひるおび!」「Nスタ」「NEWS23」「王様のブランチ」「報道特集」「新・情報7daysニュースキャスター」「S☆1」「サンデーモーニング」「サンデージャポン」「アッコにおまかせ!」といった番組のほか、ゴールデン・プライム帯の番組でキャンペーンを展開する。

取材・文・撮影/宮下毬菜



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