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大谷亮平、「恋はDeepに」で演じる光太郎に共感「男として素直でシンプルな人間」2021/05/26

大谷亮平、「恋はDeepに」で演じる光太郎に共感「男として素直でシンプルな人間」

 石原さとみさんと綾野剛さんがダブル主演を務めるドラマ「恋はDeepに」(日本テレビ系)。石原さん演じる“海を守りたい女”渚海音と綾野さん扮(ふん)する“マリンリゾート開発に人生を懸ける男”蓮田倫太郎という、対立関係にある2人の恋模様が描かれているラブコメディーです。

 イギリスのコンサルタント会社で働いていた倫太郎がリゾート開発のため呼び戻された巨大不動産企業・蓮田トラストで、専務の座に就く蓮田3兄弟の長男・光太郎を演じているのは、大谷亮平さん。次期社長候補と目されながらも、次男・倫太郎の帰国で焦りを感じ始め、倫太郎との確執が表面化してバチバチとした対立劇が繰り広げられていきます。

 そんな大谷さんを直撃取材し、「優しさがあふれている」という本作の印象や「共感できる」という光太郎役について伺いました!

――リゾート開発をめぐって対立する2人のラブコメという本作の印象を教えてください。

「ラブコメというイメージがポップでキラキラしたものですが、その割にすごいテーマを扱った話ですね。僕のシーンはシリアスなものが多いんですが、そこをうまく見せれば見せるほど、ラブコメ要素が生きてくるんじゃないかという思いで、自分のパートをしっかり担いたいと思っています」

――脚本は「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)や「私の家政夫ナギサさん」(TBS系)といった話題作を書かれた徳尾浩司さんが担当されていますが、徳尾さんの脚本に何か感じるものはありましたか?

「徳尾さんだからなのか、この作品だからなのかは分からないですが、優しさがすごくあふれているなって。人って温かいよねというところがふんだんにあふれている作品だと思います」

――どんなところにそう感じましたか?

「本作はオリジナル脚本なので、どうなっていくのか全く分からない真っさらな状態で台本を読んでいましたが、涙が出そうで胸が締め付けられる瞬間もありました。それは悲しいとかそういう感情ではなくて、人の温かさに胸を打たれたような。今、人と出会っていくことが難しい中で、人恋しい気持ちになる人が多いと思います。普段はあまり仲良くできていなかった人にも何か言葉をかけてあげたいといった思いが次々と湧いてくるような、そういう温かみのあるドラマだなと思いました」

――光太郎というキャラクターについてもお聞かせください。気難しい性格にも見えますが…。

「誤解されやすい人物だとは思うんですが、僕の解釈としては元々が嫌な人間ではなく、責任感もあってすごく良い人なんですよ。ただ、ちょっと不器用で生き方が下手で…。ある事件があって次男と衝突して、それをどういうふうに修復していいか分からないという。そこがこじれていただけなので、あまり気難しいというイメージではなかったですね。すごく共感できる部分も多かったですし。お互い会社を背負おうとしている人間同士がライバル心をむき出しにするのも分かる部分ですし、男として素直な感情が生まれているなって。共感できたその気持ちに沿って、素直に演技にぶつけていった感じです。視聴者の方が光太郎を見ると難しい人だと誤解してしまうかもしれませんが、非常にシンプルな人間だなって思っています」

大谷亮平、「恋はDeepに」で演じる光太郎に共感「男として素直でシンプルな人間」

――次男・倫太郎、渡邊圭祐さん演じる三男・榮太郎との3兄弟ですが、男3兄弟というのはどう感じましたか?

「仲の良い、いとこが3兄弟なんですよ。小さい頃に夏休みの時などに会っていたんですが、それぞれの性格が分かりやすく出るんです。一番上のお兄ちゃんは真面目で責任感があって、次男はお兄ちゃんに甘えて、末っ子はそれを陰で見ていて要領が良くて。おのおのの性格はもちろん違いますけど、今作でもその特徴が表れている気がして、本当に兄弟ならこういう感じだろうなと疑似体験を楽しんでいますね」

大谷亮平、「恋はDeepに」で演じる光太郎に共感「男として素直でシンプルな人間」

――お二人との現場での距離感はどうでしたか?

「いたって普通ですよ。ベタベタするわけでもなく(笑)。お互いを尊重して、役の感情を大事にぶつけ合っていくという意味では、すごくやりやすかったです」

――石原さんの印象についてはいかがですか?

「皆さんが思うように、キラキラしてラブコメが似合う方だと思いました。あまり多くはなかったですけど、シーンをご一緒して、すごく心(しん)の通った方だなと感じましたね。一つのシーンを作り上げていく上での熱量だったり、役に対する思いだとか…。“主役をやる人”だというのは感じました。かわいらしい方なんですけど、すごく気を使われますし、心が通っているなって」

――ドラマのタイトルにちなんだ質問になりますが、大谷さんが「〇〇はDeepに」と思っているものを教えてください。

「うーん…。人生ですかね(笑)。どう生きていくかということに対する欲は強い気がします。一つ一つの行事とか人生の中でのイベントとか、そういうのをすごく楽しみにしています。元々が、より豊かに人生を歩んでいくためには、瞬間的にどういう生き方をすればいいのだろうという考え方なので。その中に仕事もあり、プライベートの部分もあり。一つ一つのことは浅いかもしれないですけど、全体として『人生をよりDeepに』と思いますね」

大谷亮平、「恋はDeepに」で演じる光太郎に共感「男として素直でシンプルな人間」

――それでは、最後にこのドラマの見どころをお願いします。

「リゾート開発というビッグプロジェクトが進んでいく中、僕が演じる光太郎と綾野さんが演じる倫太郎はそりが合わないし、石原さん演じる海音を筆頭にした海洋学の鴨居研究室は海を守りたいと阻止しにくる。海をめぐる問題ですから、そういったぶつかり合いのスケールが大きくて。そんな大きなものを扱いながら、それぞれが自分の信念を守ったり、やるべきことをやりながら戦い合うというところが、ラブコメの割には、シリアスなバチバチ感があります。それがあるからこそ、海音と倫太郎の距離感がより気になってくる展開だと思いますので、そこを楽しんでいただければと思います」

――ありがとうございました!

 光太郎と倫太郎の不仲に加え、その2人の中立の立場にいた榮太郎と光太郎の間にも良からぬ空気が流れ始めてきました。5月26日放送の第7話では、3兄弟の関係性が大きく揺れ動いていきます。そして、海音には、倫太郎との関係が深まっていく一方で、何やら異変が…。今後の展開、そしてそこに大谷さん演じる光太郎がどう絡んでいくのか、見逃せませんね!

大谷亮平、「恋はDeepに」で演じる光太郎に共感「男として素直でシンプルな人間」
大谷亮平、「恋はDeepに」で演じる光太郎に共感「男として素直でシンプルな人間」
大谷亮平、「恋はDeepに」で演じる光太郎に共感「男として素直でシンプルな人間」
大谷亮平、「恋はDeepに」で演じる光太郎に共感「男として素直でシンプルな人間」

【プロフィール】

大谷亮平(おおたに りょうへい)
1980年10月1日生まれ。大阪府出身。てんびん座。O型。モデルとして活動を始め、2003年のCM出演をきっかけに韓国を拠点に移す。16年から日本でも活動するようになり、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)、連続テレビ小説「まんぷく」(NHK総合ほか)、大河ドラマ「青天を衝く」(NHK総合ほか)などに出演。

【番組情報】

「恋はDeepに」
日本テレビ系
水曜 午後10:00~11:00

取材・文/K・T(日本テレビ担当) 撮影/蓮尾美智子



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