Feature 特集

【「ラストチャンス」リレーインタビュー/第5回】筆頭株主を演じる大谷亮平が超苦戦した長ゼリフを完全再現!「今でも完璧にフランチャイズの説明ができます(笑)」2018/08/12

 仲村トオルさん演じる樫村徹夫が飲食フランチャイズ企業「デリシャス・フード」を再建するべく奮闘する「ラストチャンス 再生請負人」(テレビ東京系)。たまに会う占い師(ミッキー・カーチス)に助言される「人生、七味とうがらし」の通り、元部下の杉山誠三(町田啓太)からは融資が難しいと突き放され、コンサルティング契約を結んだ元同期の宮内亮(椎名桔平)からは厳しい視線を向けられ、さらには筆頭株主の山本知也(大谷亮平)から「なんとかしろ、でも株価は下げるな」と強く当たられ…。回を追うごとに状況が悪くなっていますが、ここからの樫村の頑張りが果たしてどういうものなのか見ものですね。

 リレーインタビュー第5回は、毎回樫村を問い詰める山本を演じる大谷さん。役づくりについてはもちろん、どんな会社の社長をやりたいか、さらにあのワードの完璧な説明まで!? いろんな話を披露してくれたので、ラストチャンスの“L”がどこかに隠れた写真と併せてご覧ください!

──今回演じられた山本は、とにかく「デリシャス・フード」の株価下落を阻止するべく、目の前の出来事に対してがむしゃらに向き合う印象を受けたのですが、演じられてみていかがでしたか?

「最初の衣装合わせの時に、キーワードとしていただいた言葉が『とにかく株価の上下によって激しく感情が変化する男』ということだったので、すごく分かりやすかったです。銀行の物語など社会派の作品って、出てくるセリフとかも難しいイメージがあるじゃないですか? 本当にその中に入って経験しないと分からないこともあるだろうし。だから、山本という役も難しいんじゃないかなと思ったんですけど『とにかく株の上下だけ気にしてください。あとは感情に任せて演じてもらえれば』というお言葉をいただいたので、人間っぽさを出すことを意識していました。1話だけなんですよね、クールに演じているの(笑)」

──そうですよね! 樫村に対して「どうなってるんですか!?」と強く当たっているイメージがすごく強くて(笑)。

「そうなんですよ! 1話を撮影している時は、あまりそういう流れになるとは思わなかったんですけど(笑)。2話以降では怒る時のセリフに関西弁が混ざっていたりして、僕が根本に持っている大阪人の部分を出す機会があったので、楽しんで演じさせてもらいました」

──メインキャストの中でも、一番感情をむき出しにしているイメージが…(笑)。

「(笑)。一番出さない感じだと思っていたんですけどね。他の出演者の皆さんが大人な役柄を演じられているので、僕自身も演じていて余計に子どもっぽく感じた時もありました。物語の中では、その株の上下がどれだけ自分や周りの投資家たちに影響してくるのかが大事なので、樫村さんより僕の方がそこを気にして、イライラしないといけないという感じでした」

──セリフには専門用語も多く、言い回しなども難しかったのではないでしょうか?

「1話の登場シーンのセリフがすごく長かったですね(笑)。見ている方に『難しいな』と思わせないように、うまく説明ゼリフが入っているので、それを多少僕も担っているんだなと感じました。だから、フランチャイズの説明のセリフは今でも出てきます!(滑らかに)フランチャイズとは自ら直営店を経営しつつ、フランチャイジーと呼ばれる経営希望者にもブランドノウハウを提供し、彼らからロイヤリティーを得るビジネスモデルなんです」

──すごいですね!!!!!(周りのスタッフからも「おぉ~!!!」という歓声&拍手)

「セリフがとても長いシーンだったので!! 今でも完璧にフランチャイズの説明できますよ(笑)。僕の立場は筆頭株主ですけど、一緒にちょっとずつ学んでいきながら、その苦労を疑似体験できたところがとても貴重でしたね」

──フランチャイズの説明といえば大谷さんということで(笑)。しばらくはセリフが抜けなさそうですね!

「ですね(笑)。何回も説明しているので、スイッチを押したら自動で出るような感じで(笑)。特にあのセリフに関しては、何のプレッシャーも感じずに言いたかったんです。結構反復して覚えたので、やったかいがあったなと(笑)」

──今、フランチャイズのお話があったんですけど、他にも「飲食業」や「銀行」、「投資」という話が出てきますが、それらに対して持っていたイメージと、実際に演じてみてのイメージに変化はございましたか?

「飲食業界に関しては、芸能界でも飲食店を経営されて失敗された方も多かったりするので、身近なところで人間ドラマが垣間見える印象がありました。銀行に関してはあまり知らなくて、ドラマなどのイメージだけで血も涙もないような冷酷なイメージを持っていました(笑)。だけど、実際には人間が会社を経営する上で絶対に人間ドラマがあるということを感じましたね。『ラストチャンス』はその部分をフィーチャーしたドラマで、それぞれが会社に対する愛など、何かを持っているところがとてもすてきですよね。あとは、銀行マンがとにかくかっこいい! お金の貸し借りって生活はもちろん、ある意味命が懸かってる部分なので、そこで戦っている男はかっこいいなと思いました」

──大谷さんが仕事をする際にお持ちの信念がございましたら教えてください。

「信念というほどじゃないんですけど、与えていただいた作品や役の一つ一つを大事にすることと、自分にできる魅力的でオリジナルな部分を出すということを考えながら演じています。キャリアとしてどうこうというよりも、先のことは考えずにその時その時を大切にしています。欲を言えば、さらに少しでも楽しみながら演じられるととても良いですね!」

──もし樫村のように「異業種の社長をやってほしい」と言われたら断りますか? 引き受けますか?

「(笑)。そんなの状況によりますよ! そりゃあ俳優業がうまくいっていたら断るし、やることなかったら飛びつくしかないですよね(笑)」

──こういう業種のこんな会社の社長ならやってみたいなど、ありますか?

「え~? なんだろうなぁ…。それこそ韓国に住んでいたので、まだ日本にあまり入ってきていない韓国の人気メニューを日本に持ってくるかなぁ」

──それは、飲食業界ということですね?

「フランチャイズ…フランチャイズとは自ら直営店を経営しつつ、フランチャイジーと呼ばれる経営希望者にも~」

──本日2回目ですね!!(笑)。

「という説明できるんで(笑)。その強みを生かして!」

──最後に、ドラマの見どころも含め視聴者の方へメッセージをお願いします!

「この暑い夏にぴったりなドラマだと思います。1話からずっと崖っぷち人生なんですよね。会社自体はもちろん、樫村さんを中心にみんな追い込まれていくんですけど、そこからはい上がる人間本来の力強さや、家族を背負いながら頑張る姿が皆さんのエネルギーや活力になると思います。本当に熱い人間ドラマなので、ぜひ見て一緒に熱くなってください!!」

 撮影の時にはクールでかっこいいポーズをたくさん決めてくれたかと思いきや、インタビュー時にはイメージがガラッと変わり、冗談を言いながら笑顔でいろんな話をしてくれた大谷さん。そのギャップがまたすてきでした! さて、リレーインタビューの次回は大谷さんとの撮影シーンが一番多かった方です。

「今思い返してみるとマラソンとバーのシーンぐらいじゃないかな、穏やかな時間は(笑)。○○さんは、本当に大好きな先輩なんです。外見やキャリアはもちろん、一本筋の通った主人公が本当にお似合いになられるイメージだったので、2人でいろんなシーンを撮影させていただけたのがすごくうれしかったし、本当に良いチャンスをいただいたなあと思いました。あと、イメージは仁王立ちであまりしゃべらないような感じだったんですけど、ご本人は結構しゃべられる方でした(笑)。初めて2人でのシーンを撮影する時に、スポーツの話などたくさんしてくださったので、すごく柔らかいイメージに変わりました。一緒に演技させていただいたのはもちろん、プライベートの話ができたのもすごく良かったですね」

 もう言わずもがなですね! 次回は、リレーインタビューもいよいよ最終回。「ラストチャンス」に必要不可欠なこの方に、撮影現場の和気あいあいの写真とともにたっぷり語っていただきましたので、ぜひお楽しみに♪

【プロフィール】

大谷亮平(おおたに りょうへい)
1980年10月1日生まれ。大阪府出身。ドラマ「ラブリラン」(日本テレビ系)、「奪い愛、冬」(テレビ朝日系)、「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)、映画「焼肉ドラゴン」「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」「ゼニガタ」などに出演。「パパはわるものチャンピオン」が9月21日から公開予定。NHK連続テレビ小説「まんぷく」が10月1日から、「結婚相手は抽選で」(フジテレビ系)が10月6日からスタート。

【番組情報】

ドラマBiz「ラストチャンス 再生請負人」 
テレビ東京系 
月曜 午後10:00~10:54(初回は、午後10:00~11:09)

取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当) 
撮影/蓮尾美智子

この記事をシェアする


Copyright © TV Guide. All rights reserved.