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前田旺志郎、杉咲花は「撮影以外でも千代そのもの」。「おちょやん」の現場で感じた魅力とは?2021/03/27

前田旺志郎、杉咲花は「撮影以外でも千代そのもの」。「おちょやん」の現場で感じた魅力とは?

 現在放送中の連続テレビ小説「おちょやん」(NHK総合ほか)。第16週(3月22日~26日放送)から新たな登場人物が仲間入りしました。新派出身の子役で、早くに父を亡くした松島寛治(前田旺志郎)。天海千代(杉咲花)と一平(成田凌)は、鶴亀株式会社の熊田(西川忠志)から1カ月ほど預かってほしいと頼まれます。

 身寄りがない割に、明るく振る舞っていて怪しいな…と思っていたら事件発生! 寛治は鶴亀家庭劇の準備金を盗んでしまったのです。寛治の本音を知った千代は、屈折した心をどうにかしたいと思い、一平と共に自分たちの生い立ちを吐露。千代は寛治の痛みが分かるからこそ寄り添うことができ、これからも3人で暮らすことになりました。

 そして、鶴亀家庭劇の次の興行には寛治も参加。芝居の中で、“ごりょんさん”役の千代に向かって「お母ちゃん」と呼んだシーンは印象的でしたね。この演目は、第16週で再会した高城百合子(井川遥)と小暮真治(若葉竜也)のはなむけとして、一平が書き下ろした「人生双六(すごろく)」。しかし現実は、すごろくのようにはいかない激動の時代へ突入します。昭和16年12月8日、太平洋戦争が開戦。一難去ってまた一難、今後も千代たちの身にどのような試練が降りかかるのか目が離せません。

 さて、第16週から登場した寛治を演じている前田旺志郎さんは、平成29年度後期連続テレビ小説「わろてんか」ぶりの“朝ドラ”出演です。前回は出演期間が短かったこともあり「ここまでしっかりと作品に関わるのは初めてなので、うれしいですし緊張もしています」とコメント。

 役柄について「寛治は、自分が本当に思っていることを言葉や表情になかなか出さない複雑な子です」と紹介。「台本を何度も丁寧に読みながら、本当はどういう思いでこのセリフを言ったのだろう…と。書かれている全ての言葉の真意を、自分なりに探しながら大切に演じています。でも、あまり理詰めに考えすぎないようにもしています。千代と一平は、これまで寛治が出会った人たちとは違い、この2人だけは信用してもいいと思い始めます。そんな矢先、寛治はある事件を起こしてしまいます。僕の中では、なぜ2人を裏切るような行為をしたのか分かりませんでした。でも、寛治自身も分かっていなかったんじゃないかな…。寛治でさえも理解できない部分もあって、若さゆえの素直さと同時に、もろく危うい部分もあるということに気が付き、そのバランスを大切に演じています」と役柄を分析してアプローチしたそうです。

前田旺志郎、杉咲花は「撮影以外でも千代そのもの」。「おちょやん」の現場で感じた魅力とは?

 ヒロイン・千代を演じる杉咲花さんは、そうそうたるキャスト陣から評価が高くて有名ですが、前田さんも同じく絶賛。「撮影中はもちろんのこと、撮影以外でも千代そのもので、全て包み込んでくれています! 僕は途中からの参加で、当初はガチガチに緊張していました(笑)。でも、まるで千代が寛治の面倒を見るように、杉咲さんが常に気遣ってくれました。出演者やスタッフの皆さんに紹介してくれて、だいぶ緊張が和らぎました。きっと寛治も千代にこういう思いを抱いたのだろうなと思い、すんなりと演技に反映できました」と明かし、杉咲さんの魅力が伝わってきます。

 最後に「毎日15分の中で、ストーリーの起承転結がちゃんとあります。悲しいだけでなく笑いもあり、優しい気持ちになれるドラマは“朝ドラ”ならではです。今後、物語は戦争に突入していき、寛治自身も千代との関係性が変化していくことになります。人間のいい部分だけでなく、汚い部分や悪い部分も全て包み込んでくれるような作品になっていますので、全人類にご覧になっていただきたいです!」と視聴者の方へ向けて熱いメッセージを送りました。

第17週あらすじ(3月29日~4月2日放送)

前田旺志郎、杉咲花は「撮影以外でも千代そのもの」。「おちょやん」の現場で感じた魅力とは?

 戦況が大きく変わった昭和19年。鶴亀家庭劇は愛国ものの芝居を続けていましたが、客入りが悪くなっていました。そんな中、富川福助(井上拓哉)の元に召集令状が。福助は千代(杉咲)と一平(成田)に「みつえ(東野絢香)と息子の一福(歳内王太)のことを頼む」と頭を下げに来ます。千代は福助が出征する前に、思う存分トランペットでジャズの曲を演奏させてあげたいと考え…。

【番組情報】

連続テレビ小説「おちょやん」
NHK総合 月~土曜 午前8:00~8:15ほか
NHK BSプレミアム・BS4K 月~土曜 午前7:30~7:45ほか
※土曜は一週間の振り返り。

NHK担当 M・I



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