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【「珈琲いかがでしょう」インタビュー連載・後編】磯村勇斗が明かす人生の転機とは… 「この人と出会わなかったら、今の僕はいなかったと思います」2021/04/19

【「珈琲いかがでしょう」インタビュー連載・後編】磯村勇斗が明かす人生の転機とは… 「この人と出会わなかったら、今の僕はいなかったと思います」

 中村倫也さんが、移動珈琲店店主・青山一を演じるドラマ「珈琲いかがでしょう」(テレビ東京系)。自信が持てなかったり、退屈な毎日に嫌気が差したり…そんな人々を一杯の珈琲で元気づけ、世界観を変えてくれる青山は魅力的な人物ですが、一方で彼がどんな過去を持っているのかは明かされておらず、ミステリアスな存在でもあります。

 そんな話題作に出演しているキャスト陣へのインタビューを、前編・後編にわたってお届けしている本連載。後編に登場していただくのは、青山の過去に深く関わる謎の男・杉三平(通称・ぺい)を演じる磯村勇斗さん。役を演じる上で難しい部分や中村さんとの共演シーンへの思い、あの名作の裏話、そして最後には前編での中村さん同様、磯村さんお薦めのものを「○○いかがでしょう?」と明かしてくれました!(前編はこちら:https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-788500/

――ぺいという役を演じられて、いかがですか?

「ぺいは青山を捜しているただのチンピラに見えますが、最初の登場シーンから、怖さだったり、何を考えているか分からない雰囲気があって、どこか気持ち悪さを感じさせるところがあります。でも実は、ぺいは青山に対して秘めた目的があって。 だから、内なる思いと外側の見かけがリンクしていない点が、役として難しいところだなと思いますね。視聴者の方にもそういうふうに見えないといけませんし。ただ、演技で意識している部分は特にないです。原作を読ませていただいて、ぺいの雰囲気やイメージはつかめているので、台本からいろんなことを拾いつつ、感覚で演じています」

――ぺいは、あめをなめている姿も印象的です。

「撮影が始まってから、監督に毎回あめを渡されていたので、ずっとなめてました。小さくてすぐに食べられるので、あめに関してはそこまで負担ではなかったです(笑)」

【「珈琲いかがでしょう」インタビュー連載・後編】磯村勇斗が明かす人生の転機とは… 「この人と出会わなかったら、今の僕はいなかったと思います」

――その姿にも改めて注目したいですね(笑)。今回、青山一役の中村倫也さんとの共演はいかがですか?

「すごく優しい方だなと思いましたね。本当に壁がなくて、『(中村の声マネをしながら)おはよう』とドキッとするようなすてきな声で話し掛けてくださいました(笑)。でも、抱いていたイメージと、実際にお会いした時のご本人の柔らかい雰囲気は違わないように感じましたね」

――撮影現場は、どのような雰囲気でしょうか? 中村さんは前編のインタビューでスケジュール的にバタバタだと言われていたのですが(笑)。

「中村さんが言われていることは、僕も分かります(笑)。テレビ東京さんがというよりも、どの局も新型コロナの影響により、限られた時間の中でやっていかないといけない状況だったので。あとは、この状況下でどれだけ集中して作品に当たれるかが勝負どころだなと、今作で特に思いました」

――皆さんの作品への思いが伝わってきます。ドラマでは、垣根志麻(夏帆)が青山のことを尊敬していますが、磯村さんご自身が尊敬していて“この人のようになりたい”と思う存在がいらっしゃいましたら教えてください。

「ドラマ『きのう何食べた?』(テレビ東京ほか)で筧史朗役の西島秀俊さん、矢吹賢二役の内野聖陽さん、小日向大策役の山本耕史さんという3人の先輩方の中でお芝居をやらせていただいたのは、すごく良い経験でした。アドバイスもいただけましたし、それまでにも増してお芝居が楽しいなと感じた現場でしたね。そういうふうに後輩に芝居が楽しいと思ってもらえるような現場づくりを、自分もしてみたいなと思いました」

【「珈琲いかがでしょう」インタビュー連載・後編】磯村勇斗が明かす人生の転機とは… 「この人と出会わなかったら、今の僕はいなかったと思います」

――具体的にはどういった部分で、楽しいと感じられたのでしょうか?

「芝居を変化させていろいろと試してみたり、ディスカッションしたりするという現場の空気がすごく楽しかったですね。1シーンごとに『ここはこうしよう!』みたいな話をしたりしていました」

――すてきなお話をありがとうございます! 物語では、お客さんたちが青山が淹(い)れる珈琲に救われていきますが、磯村さんが今までの人生を振り返って、救われた出来事や転機となったタイミングはありますか?

「これまですごく人に恵まれてきたなと感じています。作品についても、『仮面ライダー』シリーズ(テレビ朝日系)をはじめ、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』や『今日から俺は!!』(日本テレビ系)、先ほどの『きのう何食べた?』など、多くの人に愛されるさまざまな作品に出演させていただいて…たくさんありすぎて、選べない…(笑)」

――数多くの作品に出演されていますもんね。

「そうですね、転機となった作品は結構あると思います。でも原点は何かと考えると、演出家の伊藤靖朗さん(劇団地下空港主宰)に、自分の舞台に出ないかと声を掛けてもらったことかもしれません。小劇場で靖朗さんの舞台に出演した時に、今の事務所のスタッフの方が見に来てくれて。だから、靖朗さんに出会っていなかったらその舞台にも出演できていなかったので、非常に感謝していますし、そこが最初の転機だったのかなと思いますね」

【「珈琲いかがでしょう」インタビュー連載・後編】磯村勇斗が明かす人生の転機とは… 「この人と出会わなかったら、今の僕はいなかったと思います」

――伊藤さんとの出会いがなかったら、今の磯村さんはいらっしゃらなかったかもしれないんですね。

「いなかったと思いますね。今でも頻繁に連絡をとらせていただいています。僕が監督をやらせていただいた映画『アクターズ・ショート・フィルム #1 機械仕掛けの君』でも脚本を執筆いただきましたし、ずっとつながっています」

――貴重なお話を明かしていただいたところで、最後に、ドラマのタイトルにちなんで磯村さんご自身が人にお薦めしたいものを「○○いかがでしょう?」で教えていただけますか?

「良いんですか? 僕にそんな話を振って…サウナしか出てこないですよ(笑)。なので、『サウナいかがでしょう?』になりますね! 今は行く回数は減りましたけど、人がいない時間帯を狙って行ったりしています。行かないと不健康になりそうなんですよね(笑)」

【「珈琲いかがでしょう」インタビュー連載・後編】磯村勇斗が明かす人生の転機とは… 「この人と出会わなかったら、今の僕はいなかったと思います」

 一つ一つの質問に対して真剣に考え、コメントしてくれた磯村さん。特に、転機となったエピソードを話す時には、じっくり考えつつ「たくさんありすぎて…難しいな~な~な~な~…」とおちゃめに悩む姿も見せてくれました(笑)。

 さて、前後編にわたってお届けした「珈琲いかがでしょう」連載は、楽しんでいただけましたか? お二人によると、物語は後半に向けて急展開を見せていくようなので、今後ますます目が離せませんね。中村さんと磯村さんがこの連載で明かしてくれた裏話とあわせて、最後までドラマを楽しんでみては“いかがでしょう”?

【プロフィール】

磯村勇斗(いそむら はやと)
1992年9月11日生まれ。静岡県出身。連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK総合ほか)、ドラマ「今日から俺は!!」(日本テレビ系)、「きのう何食べた?」(テレビ東京ほか)、大河ドラマ「青天を衝け」(NHK総合ほか)、バラエティー番組「ミライ☆モンスター」(フジテレビ系)、映画「恋は雨上がりのように」「今日から俺は!!劇場版」「新解釈・三國志」などの話題作に出演し、多方面で活躍している。映画「東京リベンジャーズ」が7月9日公開予定のほか、劇場版「きのう何食べた?」が今年公開予定。

【番組情報】

「珈琲いかがでしょう」
テレビ東京系 
月曜 午後11:06~11:55(初回~第3話は午後11:06~深0:00)
【出演】 中村倫也 夏帆 磯村勇斗 光石研ほか
【原作】 コナリミサト「珈琲いかがでしょう」(マッグガーデン刊)

取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当) 撮影/蓮尾美智子 



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