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橋本愛が語る「青天を衝け」“キュン死に”シーン! 渋沢栄一との関係は「少女漫画のよう」2021/04/03

 大河ドラマ「青天を衝け」(NHK総合ほか)の第7回(3月28日放送)では、尾高惇忠(田辺誠一)と藍売りに出掛け、険しい山道を歩く中で自分の本当の思いに気付いた渋沢栄一(吉沢亮)。帰宅後、真剣なまなざしで尾高千代(橋本愛)を見つめて「お前がほしい」と告げました。その真っすぐな告白に、もん絶した人も多いのではないでしょうか? そんな栄一の熱い思いを知った千代を演じる橋本愛さんから、千代の人物像や栄一に対する思いなどを伺いました!

――橋本さんは「西郷どん」や「いだてん」など、さまざまな大河ドラマにご出演されていますが、今回の出演が決まった時はどんな気持ちでしたか?

「大河ドラマが『青天を衝け』に決まって、吉沢さんが主役をされると聞いた時は、『すごいな』と思っていました。その後、まさか自分がこの作品に携わることになるとは思っていなかったので、びっくりしました。『西郷どん』では2話、『いだてん』も時々出てくる役でしたが、今回は栄一の妻として、初めてずっと一緒に並走できるので光栄に思いましたし、うれしいなと思ったのと同時に、約1年半の撮影となり、とても期間が長いので、そこに対して心構えが必要だなと身を引き締めました。私が演じる千代は、とてもかわいくて柔らかくてみんなに愛される女の子なので大好きです」

――放送が始まって約2カ月たちますが、今の心境はいかがでしょうか?

「脚本を読んでいた時は、この作品がどんな仕上がりになるのかを想像できなかったのですが、楽しみにしていたんです。実際に見ると、歴史の知識があまりなくても軽やかに入っていけるような作品の軽妙さを感じたので、大河ドラマに縁がなかった人でも楽しんで見ていただけるのではないかという期待感を持っています」

――栄一を演じる吉沢さんの印象はいかがですか?

「吉沢さんは共通の知人である杉咲花ちゃんから『すごく人見知りだよ』と教えてもらって。私も人見知りなので『一緒だ、よかった』と、安心して現場に入りました。実際にお会いしたら、人見知りというところだけでなく、無理なく現場にたたずむ感じや温度感が似ていて。私は“頑張らないことを頑張る”ということをやっている方なので、同じ匂いを感じてやりやすいなと思いました。実在された渋沢栄一さんは本当に魅力的な人で、すごく尊敬しているのですが、吉沢さんが栄一さんをどう演じるのか、楽しみでした。実際、面と向かってお芝居をしてみると、ものすごく明るくてはつらつとしていて、表情が色彩豊かなので、ずっと栄一さんを見ているだけで楽しめるドラマになるんじゃないかと感じましたね」

――では、千代に思いを寄せている渋沢喜作を演じる高良健吾さんの印象はいかがでしょうか?

「高良さんは数年前に、NHKのドラマで3カ月くらいご一緒していたので安心しているというか、高良さんがいれば大丈夫だと信頼しきっています。だから、この3人で幼なじみを演じられるのは私にとってラッキーなことでした。撮影で印象に残っているのは、喜作が千代に告白しようとするけれど、できないというシーンです。高良さんがランドセルを背負っているような少年の表情をされていて『あっ、すごい、少年だ!』と思いました。かわいらしかったし、その表現力に衝撃を受けました」

――先ほど、渋沢栄一を尊敬しているとおっしゃっていましたが、どのような部分を尊敬されているのでしょうか?

「渋沢さんの尊敬するところは、ビジネスの才覚がずば抜けていて、いくらでもお金を稼げた人だったのに、道徳を重んじた上でのビジネスをされていたところです。ビジネスと道徳は、相いれないものだと思っていたのですが、渋沢さんは人生をかけて、その両立を成立させようと尽力していたところが理想だなと。ドラマの中でも言っていますが、その才能を自分のために使うのではなく、『周りのみんなが幸せなのが一番なんだ』と、人のために自分の才能を使ってきたというところが、ものすごくグッときました。芸術の世界では多く見受けられますが、経済の世界においてもそんな方がいたんだと…。もしかしたら今もそういう人がいるのかもしれないという希望が見えて、すごく尊敬しています」

――第6回(3月21日放送)で、千代が思わず栄一に思いを告げるシーンがありました。そのシーンを演じた後に吉沢さんは「変に作りこまなくていいんだ」と感じ、橋本さんの演技に助けられたと話されていたのですが、そのシーンを振り返っていかがでしょうか。

「うれしいです。千代はずっと栄一のことが好きで。でもこの時代に女性から思いを伝えるのは、はしたない。本来なら女としてするべきではないという千代の品格からくる考え方があって、あのシーンでついつい長年積み重ねてきた本音が出てしまったんです。今だったら『あ、言っちゃった!』と、どこかうれしい気持ちがあるんでしょうけれども、あの時代は『あ、言ってしまった』と、やってはいけないことをやってしまったと感じて、悔いている姿がすごくかわいらしいなと思って演じていました」

――第7回のラストで栄一から告白されるシーンについてはいかがでしたか?

「吉沢さんがリハーサルではマスクをされていて、目だけしか見えていない状況で告白された時に、告白の内容のおとこ気とたくましさがすごく伝わってきて、すてきだなと思っていたんですが、マスクを外して本番になった時に、あんなに格好いい吉沢さんが、いい意味で格好悪くなったんです。それが栄一の人間性をものすごく物語っていて、千代は栄一の格好いいところと同じように、格好悪いところにいとおしさを感じてきたんだろうなと感じました。顔が全部見えることによって、心情が100%表現される。顔の上と下で表現するものが違うということが知れて、面白かったです」

――今後、栄一と夫婦になりますが、どんなことを心掛けて撮影に臨まれていますか?

「夫婦になる前もそうでしたが、夫婦になってからは、より2人の関係が少女漫画のようになっていくんです。これは女の子がキュンキュンするために描かれたシーンなんじゃないかと思うシーンがたくさんあって。私はそういうシーンがとても恥ずかしくて、本番までに恥ずかしさをなくすことに一生懸命なんですけど…(笑)。千代の栄一への愛はすごく大きいので、演じていてついついあふれ出しそうになるんです。千代は女性から触れたり抱きしめたりするのは、はしたないという思いがある子なので、その気持ちを抑えている分、千代からにじみ出るような愛情が見えていたらいいなと意識しています」

――具体的にどんなところに少女漫画っぽさを感じましたか?

「栄一が千代のことを後ろから抱きしめるシーンがあるんですけど、そこはいわゆるバックハグに憧れているおなごたちにとって、“キュン死に度”が高いシーンだと思いますね」

――第8回では、栄一と喜作が千代を巡って戦うシーンも少女漫画的だと思うのですが、その時の千代の心境、そして、橋本さんご自身の思いを教えてください。

「あのシーンは本当に恥ずかしくてしょうがなかったです。千代としては、栄一は戦いで気迫が出ないと言ってたのに、千代のことになるとこんなに強く戦ってくれるんだという思いで見ていました。今まで見てきた栄一さんとは違うという、うれしさはありました。千代の気持ちも少女漫画っぽいんですよね。私自身としては交ざりたいという気持ちでした。『私も剣をやりたい、ずるい!』と思っていました(笑)」

――千代はおとなしい女性ではありますが、強いところもあると思います。その強さは何が源になっていると思われますか?

「千代も栄一と同じで、周りが喜ぶことをする、周りの人のために生きるという思いが小さい頃からずっとあったから、栄一と共鳴したんだと思うんです。そもそも、千代が学びたい理由も周りの人のためで、自分本位ではない願いが込められていますし。また、本当に頭がいい子で人徳もあって、自分の言動で未来が変わることを分かっているので、言葉数が少ないなりに、頭と心でずっといろんな言葉を尽くして考えている子だと思うんです。だからむやみに口にしないけど、みんなにとって良い未来を作るために大事な選択をしていて。周りの人を守りたいという愛情が強さの源なのかなと思います」

――これからの千代について教えてください。

「栄一と家族になって、たくましく成長していくと思うんです。今、撮っているシーンも今までにない千代の気迫があって、徐々に変わっていってるなと。今後、母親になって、いろんな悲しみなども経験して、人としての幹がどんどん太くなっていきます。千代も栄一と共に成長しているんだなと感じていただけたらうれしいです」

――ありがとうございました!

第8回あらすじ(4月4日放送)

 自分の思いを語った栄一(吉沢)は、千代(橋本)に結婚を申し込みますが、喜作(高良)がそこに待ったをかけ、栄一と喜作は千代を巡って、剣術で勝負をすることに。一方、幕府では、大老になった井伊直弼(岸谷五朗)が「日米修好通商条約」を結びますが、調印は違勅だと大問題に発展します。やがて、安政の大獄と呼ばれる弾圧が始まり、井伊に意見した慶喜(草彅剛)や斉昭(竹中直人)には処分が下されることに…。

【番組情報】

大河ドラマ「青天を衝け」
NHK総合 日曜 午後8:00~8:45ほか
NHK BSプレミアム・NHK BS4K 日曜 午後6:00~6:45

NHK担当 K・H

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