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吉沢亮が大河ドラマ「青天を衝け」の撮影に「新しい扉がバンバン開いている」2021/01/28

 吉沢亮が主演を務める、2月14日スタートのNHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8:00ほか)のリモート記者会見が開かれ、吉沢のほか、脚本の大森美香氏が出席。草彅剛、橋本愛からはVTRが届いた。

 同作は、約500の企業を育て、約600の社会公共事業に関わった「日本資本主義の父」として知られ、新しい1万円札の顔としても注目が集まる渋沢栄一が主人公。幕末に農民の子として生まれた栄一が、倒幕の志士を目指しながら幕臣となり、維新後は新政府に仕官。後に下野し、実業家として銀行などさまざまな産業を興し、近代日本の礎を築く姿が描かれる。同局の連続テレビ小説「あさが来た」などで知られる大森氏が脚本を手掛けている。

 放送スタートまで1カ月を切ったが「あまり実感がない」という吉沢。「半年間近く、淡々と撮影を続けている日々なので、大河ドラマの1話が始まるという実感がないですが、見てくださる皆さんの反応が気になります。僕自身、第1話を見て、大森先生の力強いエネルギーやすごくチャーミングな世界観が表現されていて、(栄一は)はかない死をとげるような主人公ではないのですが、生活感のある、人が生きるということに寄り添ったドラマとして、生命力にあふれたエネルギッシュで面白いと思える作品になっています。今の時代だからこそ見てもらいたい作品になったなと思います」と手応えを語る。

 栄一を演じる吉沢について大森氏は「1話の冒頭部分を見て、早く2話が見たくて仕方なくなりました。新しい吉沢さんの新たな扉が開いたというか、どんどん見ていたい、先が楽しみになりました。この年齢の俳優さんを皆さん存じ上げてはいませんが、ずばぬけて力強い。写真だと“すてきな人”という感じですが、映像で見ると、地に足がついた力強さがありました」と絶賛。

 そんな大森氏の賛辞の言葉に「うれしいですし、安心しました」と顔をほころばせた吉沢は、「『イメージと違う』と言われたらどうしようって思っていたので(笑)、すごくほっとしました。大森先生の書いてくださる栄一がすばらしいので、楽しみながら演じています。最初は事前に調べた情報から、“栄一はこういうことを大切にしていて、こういうことは絶対にやらない”みたいな決め事を作ってお芝居をしていたんですが、大森さんの脚本がそういうことじゃない、そう思ってもできないのが人間だよね。そういうダサい部分だったり、信念から外れちゃう人間くささが丁寧に描かれていて、それが栄一を魅力的にしてくれている。“栄一はこういう人物”という決め事を1回取っ払って、台本にある言葉を丁寧に演じようと思いながら、自由にやらせていただいている感じです」と人物像を決めつけずに演じていることを明かす。

 さらに、自身の新たな一面が見られるとの言葉には、「これまで、どちらかというと暗い役、明るいけど影がある、何かを含んでいる役を演じることが多くて、ここまで自分の感情をそのまま表に出す、裏表のない役柄を演じたことがないので、僕自身も新鮮だなと思います」と同意し、「最初の方は栄一という人物がどんな感じか、キャラクターとしては形の想像がつくけど、それをそのままやるとあまりにもキャラクター的すぎて、難しかったですね。栄一の芯がつかめず苦労しましたが、演出の黒崎(博)さんとの会話を重ねながら作り上げています。僕自身、挑戦的な役だし、今ある吉沢亮では太刀打ちできないところでもあるので、新しい扉がバンバン開いていると思います」と自身にとっても大きな挑戦となっていることを打ち明けた。

 劇中では、血洗島の農村で成長する栄一の姿と、彼が後に仕えることになる徳川慶喜(草彅)を中心とした江戸での出来事が平行して描かれる。会見では慶喜演じる草彅から「吉沢くんともこれからすてきなシーンが生まれるんじゃないかなと思っています。ドキドキワクワクできる作品なので、日本中の皆さんに勧めていただけるとうれしいです」と明るくメッセージが届けられると、吉沢は、第1話の冒頭で描かれる、馬に乗った慶喜を栄一が必死に追いかける共演シーンについて触れ、「最初のシーンのたたずまい、草彅さん自体が持つオーラがすごかった。こちらが一方的に(慶喜に)思いをぶつけるシーンだったんですが、草彅さん演じる慶喜の存在感には負けられないと、こちらも熱量が上がりましたし、草彅さんのおかげでいいシーンになりました」と草彅の放つパワーを感じ、より演技に熱が入ったことを述懐した。

 また、同シーンでは、慶喜を追いかけて激走する吉沢の姿が印象的だが、「あのシーンは何回も走りました。ドローンのカットだったり、後ろから前からと、いろんな方向から撮影したんです。馬と並走しながら、馬を全力で追いかけながら撮ったシーンだったので、体力的にしんどかったですね。基本的に今回の栄一は走らされているので、足腰が強くなったという気がします。何かあるたびに走っているので」と自嘲気味に笑っていた。

 会見では、江戸城内のセットで行われていた撮影現場と中継をつなぎ、岸谷五朗演じる井伊直弼の出演シーンのリハーサルを紹介。岸谷は「本番前までずっとマスクをした状態なので、俳優の芝居が本番でしか見られなくて監督は大変だと思う」と現場の様子を知らせ、「江戸城のメンバーは、渋沢栄一に会うことなく撮影しています。亮にも現場では会えないと思うけど、頑張って撮影していきたいと思います」と意気込みを話すと、吉沢は「僕は畑ばかり耕しているので、江戸パートの世界観を知らなくて。こんなに豪華なセットなんですね。五朗さんともなかなか会えるタイミングがなくて寂しいですが、すばらしい世界観だなと思います」と感心した。

 ドラマには、物語を伝えるストーリーテラー的な役割として、北大路欣也演じる徳川家康が登場。この展開について大森氏は「渋沢栄一の良さを伝えるにあたって、江戸から現代まで、われわれと一緒になってふ瞰して見てくれる人がほしいなと思って。江戸時代のこともよく知っていて、江戸幕府がどうできたかというのも、江戸幕府が閉じるにあたって大事だと思っているので、直感で、家康にやってもらいたいと言ったんです。そんなことができるのかと、スタッフさんがざわざわしたんですが、次第にありかもしれないとなって。実際に(脚本を)書いていく中で、家康さんに見てもらう形にすると、ふに落ちる時代だなと思いました」と理由を語った。

 吉沢は渋沢栄一という人物について「若い頃のジェットコースターのような波瀾(はらん)万丈の人生が、はたから見たら面白い方。いろんなことをやられているし、一歩間違えたら死んでしまうような瞬間を経験しながら、それでも生き抜いた人。すごく面白いし、カッコいい人だなって、調べれば調べるほど思いました。どういう人かと、ひと言で表現するのはとても難しいですが、台本を読んでいて思うのは、『お札になる人だな』ということ。お金の尊さを幼い頃から誰よりも考えている人だなと、演じていてすごく思います」と分析する。

 そして、「百姓である栄一が、武家から無理難題を言われたりして、立場的な部分で物事が決められることがおかしいという思いを抱きます。立場ではなく、その人が言っていることの、人間力とかを見なきゃいけないということを幼い頃から意識しているところもある。かわいらしいし、アホな部分はあるのですが、人を見る目はあるんだなと。彼が実業家としてどんどん大きな功績を残していく、そういう部分を見てほしいと思います」と作品をアピールした。

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