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「青天を衝け」に磯村勇斗、深川麻衣、博多華丸らの出演が決定2021/01/27

「青天を衝け」に磯村勇斗、深川麻衣、博多華丸らの出演が決定

 吉沢亮が主演を務め、NHKで2月14日スタートの大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8:00ほか)の第3弾キャストが発表され、磯村勇斗、深川麻衣、板垣李光人、博多華丸・大吉の博多華丸らが出演することが分かった。

 同作は、約500の企業を育て、約600の社会公共事業に関わった「日本資本主義の父」として知られ、新しい一万円札の顔としても注目が集まる渋沢栄一が主人公。幕末に農民の子として生まれた栄一が、倒幕の志士を目指しながら幕臣となり、維新後は新政府に仕官。後に下野し、実業家として銀行などさまざまな産業を興し、近代日本の礎を築く姿が描かれる。脚本は、同局連続テレビ小説「あさが来た」などで知られる大森美香氏が手掛ける。

 今回出演が発表されたのは、血洗島を飛び出した栄一が江戸や京で出会う登場人物たち。若くして将軍の座についた、第14代将軍・徳川家茂を磯村、孝明天皇の妹宮で家茂の正室・和宮を深川、徳川慶喜(草彅剛)の異母弟にあたる第9代水戸藩主・徳川斉昭の十八男・徳川昭武を板垣、一橋家の命で偵察に来ていた栄一と出会う、西郷隆盛を博多華丸が演じる。

 磯村は「今回、初めての大河ドラマ出演ということで、お芝居以外にも身に付けることがたくさんあり、しっかり体になじませて撮影に臨みたいです。若くして将軍になった家茂は、終わりゆく幕府の時代を苦悩しながらも人の心に寄り添い、一生懸命胸を張って生きようとしていたと思います。徳川第14代将軍を演じるからには、家茂に恥じぬよう短い生涯の生きざまを、責任を持って生きたいと思います」と意気込みを語る。

 「時代の波の中で、志を持ち懸命に生きる人々の姿を描く時代劇は、昔からずっと憧れでした」と思いを明かした深川は、「今回、大河ドラマという素晴らしい現場で、錚々(そうそう)たる皆さまとご一緒できる喜び。そして実在した方を演じるという責任の重み。どちらもしっかりとかみ締めながら、日々の撮影に臨みたいと思います。史実では、和宮は悲劇の皇女として描かれていることが多いですが、この作品を通して、時代に翻弄(ほんろう)されながらも強く生きた和宮の人生に寄り添いながら、悲しみだけでなく、葛藤の先にある幸せも表現できたら…と思っています」と抱負を述べる。

 また、板垣は「昭武は兄である慶喜に才を見いだされ、慶喜の代理として栄一と共にパリへ向かいました。そんな内からにじみ出る、ある種のカリスマ性を宿らせつつ、さまざまなものと丁寧に向き合いながら演じていきたいと思っています」と気持ちを引き締め、「そして、すてきな先輩方と共に作品を作れることがとても楽しみです」と期待を寄せる。

 「今思えば、祖母の家に祖母が書いたであろう『敬天愛人』の額が飾ってありました。『何て読むと〜?』と無邪気に聞いた時、いろいろ説明してくれた記憶があります」と隆盛が好んだ言葉に縁があったことを明かした華丸は、「九州人として恐れ多い大役ですが、天国のばあちゃんに喜んでもらえるよう頑張ります」と張り切っている。

 ほか、徳川斉昭の長男で、慶喜の兄・徳川慶篤役に中島歩、一橋家の側用人で栄一や渋沢喜作(高良健吾)の世話を焼く猪飼勝三郎役に遠山俊也、慶喜の側近・平岡円四郎(堤真一)の部下・川村恵十郎役に波岡一喜、薩摩藩の「国父」として藩政を動かす島津久光役に池田成志、久光の側近で後に部下となる栄一と対立する大久保利通役に石丸幹二、兵学に通じる薩摩藩士・折田要蔵役に徳井優が扮(ふん)する。

 さらに、第8代宇和島藩主・伊達宗城役に菅原大吉、第15代土佐藩主・山内容堂役に水上竜士、攘夷の決行を幕府に迫る孝明天皇役に尾上右近、朝廷改革を志す公家・岩倉具視役に山内圭哉、公武合体派の一人で、孝明天皇からの信頼が厚い中川宮役に奥田洋平、攘夷派の公家・三条実美役に金井勇太、江戸の武具商で栄一と喜助に力を貸す梅田慎之介役を渡辺徹が務める。

 「大河ドラマというのは日本一のドラマの撮影現場と伺っております。大森美香さんの脚本、そして孝明天皇のお役ということで本当に身に余る光栄にございます」と大河ドラマへの出演に背筋を伸ばす右近は、「台本をいただき読み進めていく中で、既に何度も感動が! そして自分がこの世界に入るのかと!」と興奮気味。さらに「歌舞伎界の諸先輩方も各時代の帝のお役を務められています。先人皆さまの名に恥じぬよう、騒乱期の幕末の世をしっかりと体現できるよう、日々勉強し、挑んでいきたいと思っています」と語り、気合十分で撮影に臨む。

 久々の大河ドラマ出演となる渡辺は、「大河ドラマは2001年『北条時宗』以来、20年ぶりになります。われわれ世代にとっては、歌でいえば『紅白歌合戦』のようなもので、久しぶりの出演がとても楽しみです。じっくりとお芝居に取り組ませていただけますし、家族も今回の出演をすごく楽しみにしてくれています」とコメント。続けて、演じる梅田について「独特の役回りで、商売がら一筋縄ではいかない人物ですが、血気盛んな若者たちを応援するような懐の深さも持ち合わせています」と説明し、「自分自身も若い頃は突っ走る役を演じることが多かったのですが、年齢的にもそういう役回りになってきたなと思いますし、若い俳優さんたちとの共演をとても楽しみにしています。時代を動かしていく人たちを、広い心で支える人でありたいと思いながら演じさせていただきます」と意欲をにじませている。

 今回の出演者発表にあたり、制作統括の菓子浩氏は「渋沢栄一は卓越した記憶力の持ち主でした。晩年に語ったエピソードの数々は、日付や場所も正確なうえ、細かな描写もあふれていて臨場感があります。一橋家の家臣となった栄一は、京でさまざまな幕末のヒーローたちと出会います。西郷隆盛もその1人。鹿児島名物豚鍋をつつきながら、未来を語り合った2人は意気投合しました。そして、この時期、慶喜は幕府と朝廷、雄藩の思惑が入り乱れる中で、1人奮闘していたのです。そんな手に汗握る展開を、素晴らしいキャストの皆さんに演じていただけることとなりました。物語としてはちょっと先の話になりますが、『青天を衝け』、見応えのあるシーンが続きます。どうぞご期待ください」と話している。


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