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亀梨和也が天才弁護士を演じる「正義の天秤」【制作統括 独占インタビュー!VOL.1】――制作のきっかけ、鷹野のキャラクターづくり2021/09/24

亀梨和也が天才弁護士を演じる「正義の天秤」【制作統括 独占インタビュー!VOL.1】――制作のきっかけ、鷹野のキャラクターづくり

 亀梨和也さんが外科医から転職した天才弁護士・鷹野和也を演じる土曜ドラマ「正義の天秤」(NHK総合)が、いよいよ9月25日にスタートします! 徹底した合理主義者で天才的な思考力と推理力を持つ鷹野が、名門法律事務所で刑事部門を担当する「ルーム1」のくせ者弁護士らを率いて難事件の真相を暴いていく法廷ミステリーです。

 どんなドラマなのか知りたくて仕方ない記者が、制作統括・真鍋斎さんを直撃! そこで聞いた各回の注目ポイントを放送直前にTVガイドwebで5週にわたってお届け。放送後には、TVガイドwebの姉妹ブランドである無料の会員制コミュニティーサイト「TVガイドみんなドラマ」(https://mindra.jp/)でアフタートークをご紹介します!

――いよいよ「正義の天秤」が始まりますが、まずはこのドラマを作ることになったきっかけを教えてください!

「大門剛明先生の書かれている原作が法律にまつわるミステリーで、話が二転三転するところが面白いということが一つありました。また、『ルーム1』のメンバーのキャラクターもうまく描かれていたことから、『ドラマを作ろう!』と制作が始まったんです。ただ、原作は分量が多いので、鷹野和也という主人公の物語を全5回でどう収めていくべきかを考えましたね」

―――その結果、どうなったのでしょうか?

「演出陣を含めてどんなドラマを目指そうかと話している時に、チーフ演出の片岡(敬司)から、推理ミステリーに特化しようと提案されました。これまで土曜ドラマの枠は社会派や人情ものの作品が多く、ご年配の方向けになりがちだったのですが、今回はスタイリッシュでテンポも速く、社会派でありながらもエンターテインメントとして楽しめるものを作ろうと。もちろん、いつも見てくださっている方々にも見ていただきたいですが、主演が亀梨さんなので、若い方にも見てもらいたいです。『正義とは?』『人間とは?』という小難しいものではなく、とにかく楽しめるものを作ろうというのが目指すべきところでした。それが土曜ドラマという枠そのものの広がりにもなると思いましたし、NHKのイメージを超えるようなものにチャレンジしてみたかったということもあります」

――なるほど。では、その話を聞いた亀梨さんの反応はいかがでしたか?

「クランクイン前、原作を読まれた亀梨さんにお会いした際には、NHKの土曜ドラマということで、堅くて真面目なドラマをイメージされていたみたいなんです。でも、『エンターテインメントとして楽しめるドラマを作りたい』と伝えたところ、こちらの考えをくみ取っていただいて…。台本ができてからは、ものすごく頭が良くて切れ味の鋭い男だけど、ちょっと変人という鷹野像を亀梨さんと共にみんなで作り上げていきました」

――亀梨さんと演出陣の皆さんが相談しながら、鷹野というキャラクターを育てていったんですね。

「そうですね。コロナ禍というご時世に加えて、スケジュールも合わずリハーサルがなかなかできなかったので、現場で擦り合わせて…。最初は少し時間をかけて、どう動こうか、どういうセリフの言い方をしようかと探りながら撮影していきましたが、弁護士の扮装(ふんそう)をしてセットの中に立つと、気持ちの入り方が全然違うようでした」

――そんな鷹野の初登場シーンが楽しみです! そして何といってもメインは法廷シーンだと思いますが、どんなシーンになっているのでしょうか?

「鷹野は普段はクールですが、法廷ではちょっと感情を出すんです。しかし、それも計算しながらあえて感情を出している部分があって…。また、先ほどもお伝えしたように、鷹野は天才であるがゆえにちょっと変人。でも芯はちゃんとしていて、被告人とも真剣に向き合います。視聴者の皆さんにも納得していただけるシーンになっていると思います」

――ありがとうございました!

 9月25日放送の第1話は、名門・師団坂法律事務所に招へいされ、佐伯芽依(奈緒)をはじめとする「ルーム1」のメンバーと初対面を果たした鷹野が、彼らと共に事件の真相に迫ります。鷹野が最初に担当するのは、釣りボート店でアルバイトをしていた被告人・保坂修(筧利夫)が釣り客で大手飲食グループの社長・倉橋龍一郎(宮田博一)を溺死させた疑いで起訴された事件。鷹野がその事件に迫ることでどんな真実が見えてくるのでしょうか?

 ドラマ放送後には、無料の会員制コミュニティーサイト「TVガイドみんなドラマ」(https://mindra.jp/episodes/seigi)で制作統括・真鍋さんのアフタートークも公開しますので、そちらもお見逃しなく!

【プロフィール】

真鍋斎(まなべ いつき)
1991年、NHK入局。これまで大河ドラマ「龍馬伝」(NHK総合ほか)や「立花登青春手控え」(NHK BSプレミアム)で演出を手掛けた他、「大岡越前」(NHK BSプレミアム)や連続テレビ小説「まんぷく」(NHK総合ほか)で制作統括を担当。現在は、土曜ドラマ「正義の天秤」の制作統括を務めている。

【番組情報】

土曜ドラマ「正義の天秤」(全5回)
9月25日スタート
NHK総合 
土曜 午後9:00~9:49

NHK担当 K・H



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