「ザ・トラベルナース」に松平健、寺島しのぶ、柳葉敏郎が病院の“長”を体現2022/09/13
テレビ朝日系で10月にスタートする連続ドラマ「ザ・トラベルナース」(木曜午後9:00、開始日未定)に、松平健、寺島しのぶ、柳葉敏郎、安達祐実、恒松祐里、泉澤祐希、浅田美代子ら多彩なキャストが出演する。
“トラベルナース”とは、スーツケースを手に街を渡り歩き、看護に従事する優れた資格を持ったフリーランス看護師のこと。本作は、手術場で医師を補助し一定の医療行為を実施できる看護資格・NP(ナース・プラクティショナー)を持つ、一見感じの悪い優秀なトラベルナース・那須田歩(岡田将生)と、普段は物腰柔らかだが、正念場では臆することなく痛烈な一言と巧みな話術、圧倒的な看護スキルを発揮するスーパーナース・九鬼静(中井貴一)が、患者ファーストで医療現場を改革していく医療ドラマ。脚本は、同系の人気シリーズ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の生みの親である中園ミホ氏が手掛ける。
安達は、クールビューティーの看護師・金谷吉子役。効率主義的なところがあり、仕事はできるが何かにつけてネガティブ思考の吉子は、笑顔も少なく、何を考えているかよく分からない。男嫌いで、那須田や九鬼を否定的な態度で迎える。
「吉子は、仕事はできるタイプの人ですが、コミュニケーション能力に関してはかなり不器用。でもどこか憎めない人です。謎も多いけど面白みのある、魅力的な人物を作っていけたら、と思っております」と意欲を見せる安達。「岡田将生さん、中井貴一さんともに2度目の共演になります。岡田さんは、いつでもとても穏やかで優しくて、お芝居に向き合う姿を見ていると、心が美しい方なのだと思います。中井さんは20年近く前にご一緒させていただいた時、一緒にお芝居していると心が勝手に動かされ、感動に包まれるような感覚になったことを今でも覚えています。俳優として尊敬している中井さんとまたご一緒できて、とてもうれしいです。今回も現場を盛り上げてくださり、温かいお芝居を間近で拝見でき、本当に幸せです」と語る。
恒松は、心優しいへたれ看護師・向坂麻美役。患者が弱ると泣き、九鬼の処置に感動しては泣くなど人間味にあふれている。非常に勉強熱心だが、技術も経験値も一人前と呼ぶにはほど遠く焦っている。
「私の役はどのナースよりも経験値が少なくて、要領が悪いのですが、患者さんときちんと向き合いたいという気持ちがある子なので、そこを大切に演じています」と役柄を伝える恒松は、「このドラマは職場の環境に困っている私たちを歩さんや静さんが助けてくれるシーンも多く、スカッとするシーンがたくさんあるので、見ていて気持ちがいいと思います! また、私の役は全編を通して一番成長していく役なので、そこにも注目していただけたら、うれしいです」と伝える。
泉澤は、「天乃総合メディカルセンター」の跡取り息子でもある内科医・天乃太郎。父には頭が上がらない言いなり状態で、暇さえあればナースステーションに入り浸り、愚痴を聞いてもらっている。選民意識は高いが、プレッシャーに弱く、甘ったれたところもある。
「別の作品で以前ご一緒させていただいた中井貴一さんともう一度共演をしたいと、ずっと思っていたので、出演が決まった時は本当にうれしかったです。初の医師役に挑戦できること、中園さんの脚本も楽しみつつ頑張りたいです。岡田将生さんは言葉の発し方や動きなど、すべてがとっても優しくて柔らかい方。現場ではいろんな方を見て声を掛けていますし、完璧な方だと思いました。もっともっと距離を詰めて仲良くなれたらとひそかにたくらんでます(笑)」と言う泉澤は、「現場での貴一さんは何度見てもカッコいいです。そしてお芝居が面白くて、こんなに近くで見れるのはやはりぜいたくです! 今回は濃ゆいキャラクターたちが集まった作品。現場の楽しさが、視聴者の皆さまにも伝わればいいなと思います」と意気込む。
浅田は、病院の金庫番で経営面で院長の右腕となり、さまざまな策を講じる事務長・西千晶役。VIP患者からのクレームなど、何か問題が起きるたび、看護部長をやり玉に挙げて叱りつける。実は院長とは訳ありの関係が!?
「トラベルナースという職業があることを初めて知り、なんだか面白そうと思いました。こんなナースがいる病院、いいなぁ」と述べる浅田は、「トラベルナースを演じられる岡田将生さんも中井貴一さんもユーモアがあり、現場を和やかに楽しくしてくれています。そんな中、私が演じる千晶は事務長という上の立場の人なので、キチッとした言葉使いや態度で接するようにしています。衣装は自前で考えました。中園ミホさんが脚本を書かれる作品に出演するのは『花子とアン』(NHK)以来ですが、今回の脚本も笑ってしまうところあり、ドキッとするところあり、毎回本が出来上がってくるのが楽しみです」と胸を膨らませる。
また、柳葉は、ゴッドハンドとあがめられる外科部長・神崎弘行役を務める。以前は大学病院にいた、高額な報酬で引き抜かれた看板ドクターである神崎は、スマートなたtずまいとは裏腹に独りよがりでプライドが高い。看護師はもちろん、ほかの医師たちのことも見下している。
「何と言っても、ツーと言えばカーくらいの仲である、きいっちゃん(中井)と久しぶりにお仕事ができる! それが本当に楽しみで胸が躍りました。実際に撮影に入ってからは、今を役者として担っていく世代の岡田将生くんと、同世代のきいっちゃん、それぞれの世代の情熱を感じられました」と主演の2人について語る柳葉。さらに、「僕が演じる神崎は、決して道から外れない人間。あくまで自分は組織の中の一つの駒であり、そこで順当に対応していくという、彼なりの医師としてのポリシーを持って行動しています。なので、岡田くんときいっちゃんが演じられるキャラクターと対局にいる人間という認識で、演じさせていただいています」と自身の役どころを紹介。
寺島が扮(ふん)するのは、強い責任感の下、看護師たちを時に優しく、時に厳しく教育する看護部長・愛川塔子。医師の言うことは絶対で、3歩下がった看護を心がけ、問題が起きれば院長にひたすら頭を下げる一方、職位や職場の体質を改善したいと思っている。
「今回は『愛しすぎなくてよかった』(同系)でもご一緒した内山聖子プロデューサーがお声がけくださったので、とてもうれしかったです」と喜ぶ寺島は、「塔子は院長と患者にはさまれて、常に謝っている感じです。看護部長という立場ですが、人間的な部分を出せたらいいなと思います。現場では、岡田将生さんと中井貴一さんのコンビネーションがほほ笑ましく、毎回見ていて楽しいです。どの世界でも今、ナースが不足している現実。この作品を通して、ナースの皆さまの奮闘ぶりを見ていただけたら、と思います」とメッセージを寄せた。
松平は、ドラマの舞台となる「天乃総合メディカルセンター」の院長・天乃隆之介を演じる。VIP患者を優先するなど、トップダウンで経営第一主義を貫く天乃は、歩と静の前に不穏な存在として大きく立ちはだかる。さらに、自らのお墨付きで雇った九鬼との間には、ある因縁が!?
「経営第一主義の院長役と聞き、イメージ的には悪役だったので少し迷いましたが、メンバーがすてきな方々だったので挑戦してみようかと思いました」とオファーを受けた経緯を語る松平は、「天乃は病院経営のためなら冷酷になれる非情な男。院長らしく存在感のある人物でありたいと思いながら演じています。岡田将生さんとは以前共演したこともありますが、とても好青年で努力家。また、中井貴一さんはとても存在感があり、いろいろな役をこなす頼もしい俳優さんです。そんな2人を中心に展開していく『ザ・トラベルナース』は、医療従事者の苦労や笑いが満載。とても楽しいドラマです」とアピール。
このほかにも、日々婚活に励む准看護師・弘中スミレ役に宮本茉由、井戸端会議と間食が大好きな看護師・森口福美役に野呂佳代、個性的な看護師たちを温かく見守る看護師寮の寮母・土井たま子役に池谷のぶえが配された。医師側として、看護師や女性を見下す嫌みで自信家の外科医・古谷亘役を吉田ウーロン太、古谷と神崎外科部長の腰巾着である外科医・新田明役を前原瑞樹が務める。
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