岡田将生と中井貴一が「ザ・トラベルナース」で“新時代のナイチンゲール・コンビ”に2022/06/28
テレビ朝日系では10月クールにスタートする「ザ・トラベルナース」（木曜午後9：00、開始日未定）で、岡田将生が主演を務め、映画「プリンセス トヨトミ」（2011年）以来の共演となる中井貴一と共に、“新時代のナイチンゲール・コンビ”として日々命と向き合いながら、鬱屈とした現代に風穴を開ける。
“トラベルナース”とは、スーツケースを手に街を渡り歩き、看護に従事する優れた資格を持ったフリーランス看護師のこと。日本ではまだその存在はあまり知られていないが、アメリカでは全看護師の10％を占める40万人ものトラベルナースが存在し、コロナ禍のニューヨークでも活躍している。そしてこのたび、同系の人気シリーズ「ドクターX～外科医・大門未知子～」の生みの親である脚本家・中園ミホ氏が、パンデミック後の超高齢化社会で混沌とする“看護の世界”に焦点を当てた痛快医療ドラマを、新たに誕生させる。
岡田が演じるのは、意識もプライドも高く言動もストレートで、一見感じの悪い若い看護師だが、アメリカでナース・プラクティショナー（手術場で医師を補助し一定の医療行為を実施できる看護資格）として働いていた優秀なトラベルナース・那須田歩。ある事情で、いまだにナースは医師のおおせのままに動かねばならない日本へ帰国し、天乃総合メディカルセンターで働くことになった歩は、そこでミステリアスな“伝説の看護師”と出会い、共にさまざまな事情を抱えた医師や病院長、患者、そして周りの看護師を少しずつ変えていく。
そんな型破りな看護師を演じるのは岡田は「オファーをいただいた時は率直にうれしかったです。自分でよいのか…と自問自答する時間もありましたが、飛び込みたくなる作品でした。精いっぱいの力をこの作品に注ぎ込むつもりです。 中園ミホさんが生み出された作品を数多く拝見させてもらってますが、ご一緒できることはとてもうれしいです。中園さんとお会いした時、この作品に対しての僕の思いも聞いてくださっていて、つい本音を吐露してしまった時も真剣に耳を傾けてくださり、恥ずかしく思いながら帰った記憶があります。向き合ってお話ししていると、すべて見透かされてる気がして、話してしまった気がします」と出演の経緯を報告。
加えて、「医者とナース――この間に生まれる葛藤が、歩を通して見てみると、いたく伝わってきます。もちろん若さもありますが、もがいているんですよね。僕は人がもがいている姿が好きです。その殻を破ることができた時、歩には何が見えるのか。ナースとして、1人の人間として成長していく姿を魅せていきたいと思ってます」と意欲をのぞかせる。
そして、そんな歩と同時期に天乃総合メディカルセンターで働きだした看護師だが、清掃員に間違えられるほど“静かに”掃除ばかりしている物腰柔らかな男・九鬼静に中井が扮（ふん）する。九鬼は「病気を診るのはお医者さま、人を見るのがナース。患者が元気になってくれさえすればいい」という信念を持ち、日本の病院が看護師に許可する範囲内で患者への処置を施す看護師だが、ここぞという場面では臆することなく痛烈な一言と巧みな話術で軌道修正し、圧倒的な看護スキルで患者を救っていく。
このミステリアスなスーパーナースを演じるにあたり、中井は「今回、出演のお話をいただいたことで、初めてトラベルナースの存在を知りました。コロナ禍になる以前より、ナース不足は日本の医療界において大きな問題であると聞いていたこともあり、非常に興味を持ちました。『ドクターX』がフリーの医者であるなら、『ザ・トラベルナース』はフリーのナース。『どこまで既成概念を打ち破れるのか、ドラマならではのワクワクが作れるのではないか』と感じ、お引き受けした次第です」と明かす。
さらに、岡田は「中井貴一さんとご一緒できるなんて本当に光栄です。もう10年も前になりますが、中井さんの現場での立ち振る舞いは鮮明に覚えてます。今回は2人のシーンが特に多いので、経験してきたものをすべてぶつけようと思ってます。そして、それをどこか楽しみながら見てくださる中井さんの姿が目に浮かびます」と大先輩との久々の共演に胸を高鳴らせる。
一方の中井も「岡田将生さんとは約10年ぶりにお会いすることになると思いますが、その間の彼の活躍は拝見していますし、共演できることを楽しみにしています。彼との芝居で刺激を受けながら、最高のバディになれるよう務めます。また、『Age,35 恋しくて』（フジテレビ系／1996年）でご一緒した中園ミホさんとも26年ぶりの再会。“日本のドラマここにあり！”という台本を期待しています」と久しぶりのタッグへの期待感を口にした。
最後に、岡田は「とにかく面白く、そして楽しんでやろうと思ってます。毎週楽しんでいただけるよう、スタッフ・キャスト共に全力で頑張ります！」と意気込みを述べ、中井は「配信が当たり前の今日ですが、オンエアの時間に合わせて帰宅したくなるようなドラマに…とにかく、最高のエンターテインメントになるよう努力してまいります」とメッセージを寄せている。
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