Feature 特集

「アノニマス」主演の香取慎吾が明かすファンへの思い… 「皆さんからの思いは伝わっているので、今後は僕からのリプライを楽しみにしてもらえたら」2021/01/24

 香取慎吾さんが、SNSの誹謗(ひぼう)中傷問題に立ち向かう刑事・万丞渉を演じる「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」(テレビ東京系)。SNSでの誹謗中傷が発展したキーボードによる殺人=指殺人がテーマとなっており、舞台はそれらの事件に対応するため警視庁に新設された“指殺人対策室”。そこに配属された万丞をはじめとする癖の強い刑事たちが、指殺人に苦しむ人々の事件解決のために奮闘するさまを描く新感覚クライムサスペンスです。

 今回は、民放ドラマの出演が5年ぶりで、テレビ東京でのドラマ出演が33年ぶりという主演の香取さんを直撃取材! 久々のドラマ出演に対して感じることや役作りについて、またSNSへの考え方やファンの皆さんへの思いなど、たっぷり明かしてくれました。

――今回民放ドラマに5年ぶりの出演ということですが、このお話がきた時の率直な感想をお伺いできればと思います。

「正直なところ、最初は本当のお話なのかずっと信じていなかったんですけど、今、じわじわ来ています(笑)。今日、衣装合わせが終わったので…衣装合わせとかって、連ドラっぽいじゃないですか? いよいよだなって。あとは、テレビ東京という局は“仕事”というものの始まりのような場所なので、なかなかいい思い出ばかりじゃなかったりします(笑)。子どもながらにスターを目指してきたら、急に“仕事”になって、すごく現実的に大人に怒られたりして『ん!? なんだこの世界は?』ってヘコんだり。それでも地下鉄を乗り継いで通っていた、本当に初心を思い出させていただける場所に、今こうやって民放5年ぶりのドラマとして久々に出演させていただけるのは感慨深いし、ありがたいですね」

――テレビ東京にはさまざまな思い出が詰まっているんですね。衣装合わせを終えられたとのことですが、役衣装には香取さんのこだわりなどはありますか?

「僕は、ドラマの衣装にこだわりは見せないんですよね。洋服とか大好きなんですけど、そこに対しては自分の意見は言わずに今までやってきましたね…なんでだろう?(笑)。恐らく、自分がどんどん役に入りすぎちゃいそうな気がして、あまり好きじゃないのかもしれないですね。好きだからこそ『この服の袖丈は、もっとこうした方が好み』とか言いたくなっちゃうんですけど、それって自分の好みであって役の好みではないので。そこを作るのは監督かなと思うので、お任せしていますね。今回髪の色も明るく染めたのですが、そういった髪の色味や形も監督からの指示です(笑)。スタッフの皆さんと話し合って行き着きました」

――皆さんと“万丞渉”を作り上げられているわけですね。洋服のお話が出てきましたが、香取さんは俳優としての仕事に加え、アートのお仕事もされていますが、両者のフィードバックでそれぞれ良い影響があったりするのでしょうか?

「アートに関して言うと、本当に自由なんですよ。ルールもゴールもなく、自分で始めて自分で終わりも決められるので。どっちかと言うと発散するもので、しかもそれが趣味だけでなくお仕事としてやれているというのは…最高ですよね(笑)。それに対して、お芝居はやっぱり緊張感があるし、言われた通りにやらなければいけない部分もあって『うまくできるのかな?』とプレッシャーもあります。でも、その両者をやれているからこそ、両方を楽しめるのかなと思いますね」

――それぞれどういったところに楽しさを感じられるのでしょうか?

「お芝居の方は、チームを感じられるのが楽しいですね。いざセリフを言い合う時に、相手の俳優さんと話してみたら、監督と僕の想像をはるかに超えてきたり、逆に全然違う方向にいったり…。たくさんのスタッフがそれぞれの思いを持っているので、スムーズにいくことなんて全くないんですけど、そこでぶつかることもいいと僕は思っていて。見てくれる方への思いをみんなで持ちつつ、ぶつかって納得しながら進めるというのは良い部分ですね。対して、絵を描いている時は完全に1人なので。でも、僕は自分の中の自分との会話が面白くて絵を描いているんですよね。『この色を塗ったら?』『え? それでいいの? 違うんじゃない?』『いやいや、これでいいよ!』と感じながら絵を描くのが一番楽しい部分です」

――どちらのお仕事も楽しみながらやられているのが伝わってきます! ドラマの話に戻りまして、本作の万丞は、鋭い洞察力をもつ一匹狼という役柄で、今までに香取さんが演じられたことのないような刑事かと思うのですが、具体的にどのように役作りをしていきたいですか?

「今回、5年ぶりの民放ドラマで40代で初めての連続ドラマをやらせていただくのですが、役柄的に自分よりも若い世代の人たちが同じチームにいる役というところが難しそうだなと思っています。そういった状況で、香取慎吾が若い世代の人たちとどう接しながらお芝居をするのかが想像できないんですよね。今までは、『MONSTERS』(TBS系)の平塚平八のように、上の人なのに好き放題やって…みたいな役はあったのですが、今回は自分で役を組み立てていくだけじゃなくて、いざ演じてみたら、相手の俳優さんたちとのセリフの掛け合いの瞬間に変わることもあるんじゃないかなと思うんです。だから、すごく楽しみですね。皆さんとの化学反応で“万丞渉”という人物が生まれてくるというか。あまり自分で決めすぎずに、その場で作っていけたらと思いますね」

――どんな“万丞渉”が生まれるのか楽しみですね。今作はSNSを題材にしたドラマで、香取さんご自身もSNSを始めて3年たたれたということですが、香取さんにとってSNSとはどんな存在ですか?

「思っていたよりも温かい場所でした。始める前は本当に怖かったんですけど、やってみたらすごく温かくて。でも、みんなのいろんなコメントを見たり、SNSでコミュニケーションを取る中で『ちょっとヤダなあ』と思うことも多少あったりして。それがひどくなってくると、まさに今作のテーマでもある誹謗中傷や指殺人に発展してしまいそうな…『ここでこうなるのかな』ということを考えたりもしますね。イラッとしたことを、もし自分が本当にそのまま言葉で返してしまったら、その言葉一つで事が大きく動いてしまいそうに感じたりもして、あらためて怖いなとも思います。コミュニケーションツールとして、温かくて思っていたよりもいい場所なんだけど、だからこそ、そういう思いもしっかり忘れずにやっていかなければと思いますよね」

――SNSを通してのファンの方からの言葉で、香取さんご自身が元気をもらったなど印象に残っているものはありますか?

「僕は結構、夜中から朝まで起きていてツイートしたりするんですけど、その時に『あっ、慎吾ちゃん起きてるんだ、うれしい! 私も起きてました』と反応があったりすると『あっ、起きてるんだ!』ってうれしいですね(笑)。つながっていることを感じられるので。でも、結構ファンの皆さんのコメントは見ていますよ」

――ファンの方々の思いは、香取さんご本人に伝わっているんですね。

「伝わってますよ!! でも、これだけTwitterをやっていてもまだちゃんと使えていないのが、リプライ機能ですね(笑)。それをまだやってないのは、なかなかすごいんじゃないかな…(笑)。リプライ機能がもっとしっかり使えると、本当にもっと皆さんとつながることができる気がする! 今までにも何度かやったことあって、さらにやってみたいんだけど、まだ頻繁にはやれていないので…。そういう意味でいうと、SNSには面白いことや新しい機能も増えているから、いろんな可能性が広がりますよね。時間はかかるかもしれないですけど、今後、僕からのリプライを楽しみにしてもらえたらと思います」

【プロフィール】

香取慎吾(かとり しんご)
1977年1月31日生まれ。神奈川県出身。ドラマ「新選組!」(NHK総合)、「西遊記」「薔薇のない花屋」(ともにフジテレビ系)、「MONSTERS」(TBS系)、映画「NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE」「ギャラクシー街道」「クソ野郎と美しき世界『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』」「凪待ち」などの話題作に出演し、多方面で活躍している。「誰かが、見ている」(Amazonプライム・ビデオ)が配信中。   

【番組情報】

「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」 
1月25日スタート
テレビ東京系 
月曜 午後10:00~10:54
出演:香取慎吾 関水渚 MEGUMI 清水尋也 / 山本耕史 シム・ウンギョン(特別出演) 勝村政信 ほか


あらすじ 第1話】

警視庁はSNS等の誹謗中傷の撲滅を目指し、市民からの相談にのる専門部署「指殺人対策室」=指対(ゆびたい)を新設。メンバーは万丞渉(香取)を始め、一癖も二癖もある変わり者ばかり…。そんな折、誹謗中傷を苦に自殺したモデルの真田梢(八木莉可子)の両親(松平健、床嶋佳子)が訪れ、匿名の人間たちの心ない言葉に娘は殺されたと涙ながらに訴える。それを聞いた新人刑事の碓氷咲良(関水渚)は「絶対に犯人を逮捕してみせます!」と約束してしまうが…。

取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当) 撮影/蓮尾美智子 ヘア&メーク/石崎達也 スタイリスト/細見佳代
衣装協力 時計¥1,650,000/(OMEGA/オメガ お客様センター:03-5952-4400)
※価格は全て本体価格(税抜き)です。

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