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光秀の盟友・細川藤孝役の眞島秀和が長谷川博己や滝藤賢一と共演して感じたこととは?2020/12/27

「兄弟でありながら考え方が若い時からちょっとずつ違っていたんですよね。兄の三淵の方は、由緒正しき道というか、筋道をすごく大事にして、そこに準じて行ったような人物で、藤孝の方がもっと現実的な人なのかなと。撮影中、三淵役の谷原さんが『藤孝ってこうだよね』とボソッと言った一言がヒントになったりして、すごく助かっていました」

――藤孝を演じて共感できたところはありますか?

「自分に近いかどうかは分かりませんけど、藤孝は複雑な状況をシンプルに捉えて判断を下していくようなイメージがあるんです。そういうところが共感が持てて、いいなと思っています。また、プロデューサーや監督からの要望でそういうキャラクターになっていったところもありますが、すごく真っすぐで、熱い志を持っているところも共感が持てる部分です」

――細川家は現在も続いている名門ですが、細川家に対してどんなイメージを抱かれていますか?

「僕がうまく戦国時代を渡り切った人物を演じているからなのかもしれませんけれども、したたかでありながらたくましいというか。見方によっては、本能寺の変の後、なぜ光秀の援軍に行かなかったのかという意見がありますが、非常に冷静な目を持った方だったと思うんです。今はそんな意識もだいぶ減りましたが、当時は重要だった“家を残していくこと”を着実にしていた家柄というイメージがあります」

――今後、信長が台頭してきますが、染谷将太さんが演じる信長をどのようにご覧になっていますか?

「非常に魅力的な信長だなと思っております。染谷くんがどう演じるのか興味がありました。オンエアを見て『こう来たか』と。新鮮さもあるし説得力もあるので、見ていてとても楽しいですね」

――これまでの大河ドラマで、室町幕府の終わりが描かれることはありませんでしたが、そのエピソードの作り方を含めて、眞島さんが感じる池端俊策さんの脚本の面白さとは?

「架空の人物の配置のされ方が絶妙だなと思っています。謎が多い人物だからこそ、架空の人物を配置することによって、光秀がどういう人なのかというのがより際立ってくるというか。そのあたりは見ていて面白いです」

――今回の作品でどんなことを感じましたか?

「いろんな現場に行って、いろんな役者に会って吸収することはたくさんあるんですけれども、今回は同年代の長谷川くんに刺激を受けました。再開後のハードなスケジュールの中でも、大河ドラマの主役としてずっと立っている姿を見て、勇気をもらえたことが一番大きいです」

――今後、ご自身が大河ドラマの主役をやるとしたら、どんな役を演じたいですか?

「僕は仕事がしたいと常に言い続けているので、もしキャスティングしていただけるならそれはもう、全力で頑張りますとしか言えません(笑)。あえて言うなら、歴史上好きな人ですね。年齢的には全然合わないんですけど、地元の酒井玄蕃という武将です。…妄想話ですよ!(笑)」

――たくさんの作品に出演されている眞島さんですが、「麒麟がくる」の撮影に入る際はどのように切り替えていらっしゃいますか?

「『麒麟がくる』の現場に入る前は、身が引き締まる思いがするので、オープニングの映像を毎回見るようにしています(笑)。テーマソング、格好いいですよね!」

――最後に今後の見どころをお願いします!

「藤孝が最後、光秀の味方にならないという判断を下すところはどうなるのか気になっています。現時点では僕もどこまで描かれるのか分かりませんけれども、楽しみです」

――ありがとうございました!

第38回あらすじ(12月27日放送)

光秀の盟友・細川藤孝役の眞島秀和が長谷川博己や滝藤賢一と共演して感じたこととは?

 坂本城にいる三淵(谷原)に、ついに信長(染谷)より切腹の沙汰が言い渡されます。戦は依然として続き、三好の一党や一向一揆の連合軍との戦で戦果をあげる光秀(長谷川)。そんな折、主君・稲葉一鉄(村田雄浩)のもとを逃れ、家臣にしてほしいと光秀の元へやって来た斎藤利三(須賀貴匡)の扱いを巡って、信長に呼び出されます。光秀は信長に対し、家臣1人の命も大事にしない主君では国は治まらないと説くと、利三の命の代わりに、依然として敵対勢力が多い丹波を平定するように言い渡され…。

【番組情報】

大河ドラマ「麒麟がくる」
NHK総合 日曜 午後8:00~8:45ほか
NHK BS4K 日曜 午前9:00~9:45ほか
NHK BSプレミアム 日曜 午後6:00~6:45

NHK担当 K・H

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