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「岸辺露伴は動かない」脚本・小林靖子が語る!! 主人公・岸辺露伴と“ジョジョ”の世界の魅力とは!?2020/12/24

 高橋一生さんが主演を務める特集ドラマ「岸辺露伴は動かない」(NHK総合、NHK BS4K)が、12月28日から3夜連続で放送されます。原作は大人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」からスピンオフした荒木飛呂彦さんの同名傑作漫画と小説。高橋さん演じるちょっと風変わりで、何よりもリアリティーを重んじる漫画家・岸辺露伴が、遭遇する奇妙な事件に対して相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むことができる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を駆使して、人知を超えた事件や事象に挑む姿を描きます。

 放送に先駆け、「ジョジョの奇妙な冒険」アニメでも脚本を担当している脚本家・小林靖子さんに実写ドラマの苦労や見どころなどを伺いました。

 まず、ドラマ化決定について小林さんは、「最初にお話しを頂いた時は、原作が漫画のものをNHKで実写化するということにびっくりしました。短編の外伝的な話で、とても実写に向いているお話で良かったのではないかと思います」と実写化に驚きが隠せなかったよう。

 次に実写にする上で気を付けた部分をお聞きすると、「まずは原作の短編がいくつもある中から、どれをピックアップするかから始めました。実写に落とし込める作品をまず決めて、漫画から2本、小説から1本決めました。3話とも短編なので49分の枠には少し短くて、原作の要素を膨らませていくことで伸ばしました。今回は原作を知らない方にも見ていただけるよう、まず岸辺露伴が何者であるか、という紹介の描写も入れています。あとは、特殊能力の描写が実写では難しい部分もあり、方法や使う回数なども少し変えています。映像にするという意味では、漫画をアニメにすることと同じですけど、実写になると情報量が多くなります。空気感がロケとセットでは違ったり、雰囲気が原作と変わったりしてしまう。最近はテレビも奇麗になって、口のドアップなどを実写でやると気持ち悪くなってしまうから、それが大丈夫なように変えたりしました」と並々ならぬ苦労を明かします。

 あらためて作品に感じたことを聞くと、「第3話の『D.N.A』で、女の子が逆さ言葉でしゃべるシーンは、実写ではギャグにならないか心配しましたが、荒木先生のこだわっている部分を理解するうちに、“ジョジョってこういう作品だよね”と再確認しました。また、ジョジョ立ちや『だが断る』などの独特のセリフやポーズなどは、ネタとして面白がっているファンも多いのですが、そのまま実写で表現しても違和感がありますし、そういう一部を切り取るのではなく、常に動いている映像作品なりの荒木先生の世界を出せればと考えていました」と世界観を崩さないよう注意をして制作した様子。

 今回放送する内容の魅力については、「1話目の『富豪村』はキャラ紹介も多く、まずは露伴や泉京香(飯豊まりえ)と、その恋人の平井太郎(中村倫也)と登場人物を見せつつ、変な世界が1話目から繰り広げられ、いかにも岸辺露伴の世界っぽい物語になっています。敵とは言えないものを相手にする、彼の世界をぜひ味わってほしいです。2話目の『くしゃがら』は、唯一小説の方から実写化させていただいて、映像になるのが初めてです。言葉もインパクトがありますし、とにかく設定が面白い。特に露伴と志士十五(森山未來)の一騎打ちみたいなところをぜひ見ていただきたいです。視聴者にはまるで舞台のように見える、ホラーテイストに近い作品になっています。3話目の『D.N.A』は微妙なラインの設定が多く、ちょっと設定を変えさせていただきました。小さい女の子の設定など、彼女の不思議現象がちょっと実写では表現しにくい部分が多かったです。でも、最後にいい気持ちで終われるような優しい物語で、年末の締めくくりにいい気分で終われるようなものになっています」と各話の見どころを語ってくれました。

 最後に岸辺露伴の人物像に関して、「最初はとにかくエクセントリックなキャラでクモを食べちゃうようなキャラだったんですが、そこから徐々に露伴の背景が見えてきたり、とても良い人とは言えない性格の一方で、意外と繊細だったり、いろいろと巻き込まれがちでひどい目にあったりする。そして、漫画に対してはとてつもないこだわりを持っていて、そのためなら常人ではしないこともしてしまう。人間的だったりそうじゃなかったり、そういう多面性が岸辺露伴を魅力的な人物にしていると思っています」と、あらためて認識した露伴の魅力を話してくれました。

 本作は「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品で、原作ファンならずとも楽しめるドラマになっています。特集ドラマ「岸辺露伴は動かない」ぜひご覧ください。

【番組情報】

特集ドラマ「岸辺露伴は動かない」
NHK総合・BS4K
12月28~12月30日 午後10:00~10:49

NHK担当 S・A

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