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「あのコの夢を見たんです。」枝優花監督が語る本作の世界観! 「全員がヒヤヒヤしていたので忘れもしない出来事」とは!?2020/11/13

 「きのう何食べた?」や「勇者ヨシヒコ」シリーズなど、数々の話題作を生み出しているテレビ東京・金曜深夜の「ドラマ24」がこのたび60作目を迎えました。その記念すべき60作目は、現在放送中の「あのコの夢を見たんです。」(テレビ東京ほか)。原作の南海キャンディーズ・山里亮太さんが人気女優やモデルなどを妄想した短編小説ドラマです。今夜(11月13日)放送の第8話に登場するヒロインは大友花恋さん。そこで、大友さんのキュートでかわいらしい面をたくさん引き出した枝優花監督に、本作の見どころだけでなく、撮影秘話や今の仕事に生かされたという自身の青春時代などについて、たっぷりお伺いしました!

――本作の監督を務めた感想を教えてください。

「このお話をいただいた時に、ストーリーがオムニバス形式でもあり、妄想から生まれたドラマでもあるため、撮影前に普通のドラマの規範からはみ出したいと考えていました。とにかく好き勝手に遊ぶことを考え、自分の好きな感覚を集めました。また、『男性の妄想を女性が監督する』っていうのは、どうしてもチグハグ感が出るのではないかなと思っていました。しかし、本作には山里さんの脳内の具現化と、私が感じた幸せを全力で注ぐことができ、自分1人では生まれない作品になったと思います」

――枝監督が感じた幸せな気持ちも本作には詰まっているのですね。山里さんとは本作についてお話をされましたか?

「撮影現場に山里さんが来てくださり、少しだけお話をさせていただきました。率直に、スマートで謙虚で爽やかな方だなと思いました。また、お会いした時と撮影期間に作品の中で向き合い続けた“卑屈でモテなくて全方位に敵意を向ける山里亮太”とは全く違ったので、正直かなり戸惑いました(笑)」

――作中に登場してくる、さまざまな山里さんと向き合っている時間の方が長いと、確かに戸惑いますよね(笑)。その山里さんを演じられた仲野太賀さんとは、役作りについて何かお話をされましたか?

「正直撮影までにあまり時間がなく、太賀さんのスケジュールもタイトだったため、電話やメールでのやりとりで役作りや作品について話し合いました。本当に作品に対して真摯(しんし)な方なので、私もかなり頼りにしていました。撮影前にお互いの思いや意見を交換したことによって、回を重ねるごとに信頼関係が築けた気がします」

――仲野さんとは熱く語られたようですが、枝監督回に出演された中条あやみさん(10月2日・第1話)、飯豊まりえさん(10月23日・第4話)、大友花恋さん(11月13日・第7話)、白石さん(11月20日・第8話)、鞘師里保さん(12月4日・第10話)とも役作りについてお話しされたのでしょうか?

「撮影前に大友さん以外の中条さん、飯豊さん、鞘師さんには裏設定表をお送りし、現場でも、それぞれの役について話し合いました。大友さんに関しては逆に設定を与えずにその場の空気に反応してもらい、とにかく“闇4”の男たちを振り回してほしかったため、あえて渡さず撮影に臨んでもらいました。白石さんに関しては、ご本人の解釈を見てみたかったのと、脚本から読み取れる設定が多かったので、プラスの情報は渡さない方が現場で生まれるものも多い気がして、事前に少しすり合わせすることのみにしました」

――大友さん以外の4人の方には裏設定があるとは…より見るのが楽しみです! ちなみに撮影で印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

「これから放送される第10話で鞘師さんが転ぶシーンがあるのですが、段取りとテストの階段から全力で転ぼうとするため、スタッフ全員で毎回『本番以外は転ばないでください!』と注意していました(笑)。それでも忘れて転ぼうとするので、現場の全員がヒヤヒヤしていたのが印象に残っています」

――撮影中、ヒヤヒヤする出来事もあったのですね…。そんな中、一番こだわって撮影されたシーンがあれば教えていただけますか。

「それは“闇4”たちと大友さんのエピソードの一連シーン(第7話)です。そのシーンはまさに映像でしかできないふざけ方でした。撮影自体は2日間とかなりタイトでしたが、現場は真夏の炎天下のなか、ものすごい勢いと熱量だったので、台本以上に訳の分からないシーンになった気がします。今、見返しても訳が分からないです」

――訳の分からないシーン…何だか見るのが怖いような(笑)。そして今回、枝監督は特に担当された回が多いかと思いますが、その中でも共感できるヒロインはいらっしゃいましたか?

「飯豊さんの回かな。私自身、『何度もやり直したい』と思い、後悔しながら生きているので(笑)。でも、実際にリセットボタンをもらったとしても、結局ビビッて使わないかと思いますけど…」

――そんな枝監督は日々妄想されることはありますか?

「妄想します。とはいっても、理想を考えるよりも、創作に近い妄想です。『もし目の前の人がこうなったら』とか、『この場所にこんなものがあったら世界はどうなってしまうのだろうか』とか…案外マイナス思考な妄想が多いかもしれないです。ちなみにそれがきっかけで新しい企画を思いつくことも多々あります」

――妄想されることで、このお仕事にも生かされていることが多いのですね(笑)。少しお話を変えて、枝監督はこれまで大学時代から「さよならスピカ」や「少女邂逅」など数々の青春映画を撮られてきたかと思いますが、ご自身はどんな青春時代を送ってきたのでしょうか?

「特に目立たず、静かな青春時代を送ってました。田舎の道を片道13kmかけて高校に通っていたので、田んぼや山並み、橋から見える川、そういうのを眺めながらひたすら考え事をしていたことを思い出します。そして、その時の記憶が鮮明に残っており、今の作風につながっているのではないかと思います。何者でもないですけど、ただただ燻(くすぶ)っている感じ…(笑)」

――貴重なお話をありがとうございました! 最後に視聴者の皆さんへメッセージをお願いします!

「スタッフ・キャストのみんなで『めちゃくちゃに遊んでやろーぜ!』と意気込んだものの、気づけば妄想に振り回され、必死に闘っている間に夏が終わってしまいました。1話ずつ違う世界観で、思い切りふざけています。“金曜日の夜のつまみ”のような感覚で、『ワクワク』『ドキドキ』、時にはホロリ…を楽しんでいただけたらうれしいです」

――ありがとうございました!

【番組情報】

ドラマ24 第60弾特別企画 「あのコの夢を見たんです。」
テレビ東京ほか
金曜 深夜0:12~0:52
※地域によって放送日時が異なります。

テレビ東京担当 M・M



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