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腹黒いアイドルを演じる松村沙友理インタビュー「芸能界のお仕事は天からの贈り物」2019/04/24

 シリーズ累計500万部突破の大ヒット漫画「賭ケグルイ」。ギャンブルの強さで階級が決まる名門学園に現れた転校生・蛇喰夢子(じゃばみゆめこ)が、学園を支配する“生徒会”と繰り広げるバトルの行方に手に汗握る、極上の心理戦を醍醐味(だいごみ)とした作品です。

 2018年1月に実写ドラマ化され、キャラクターの再現度の高さや振り切った演技が話題に。そしてこの春、「賭ケグルイ season2」(MBS/TBS)としてドラマの続編の放送がスタート、さらに5月3日には「映画 賭ケグルイ」も全国ロードショーが決定。そんな話題の作品に新たな風を吹き込むのは、乃木坂46の松村沙友理さん。

 現役アイドルでありながら、女優にモデル、声優と活躍の幅を広げる松村さんが演じるのは、生徒会広報にして人気アイドルの夢見弖(ゆめみて)ユメミ。野心的で腹黒い本性を隠し、夢子(浜辺美波)に数々のギャンブルバトルを仕掛けていく姿が痛快なキャラクターです。そこでそんな松村さんに、役への印象や撮影時のエピソードなどをお聞きしました。

「気を抜いたらのみ込まれそうでした」

──テンションの落差が激しい、振り切った演技を拝見し驚きました。英勉監督とは17年に出演された映画「あさひなぐ」でもご一緒されていますが、今回はどのような言葉がありましたか?

「顔合わせの時からずっと『ユメミちゃんは強烈なキャラクターだから、中途半端にやらないで。振り切っていきましょう』と言われていました。実際にアイドルをさせていただいているので、『言っていいのかな…?』っていうセリフもあるんですけど、“これは現実とは違う、『賭ケグルイ』の世界の話だ!”という気持ちで演じました」

──苦戦したセリフはありますか?

「夢子ちゃん相手に『海外の裏サイトに売り飛ばしてやるよ!』というセリフがあったんですけど、言い慣れていないので難しかったです。『売り飛ばしてやる』なんて人生で初めて言いました(笑)。あと『このクソが!』とか。言い慣れていないと、意外と難しい言葉なんだなって感じました」

──夢子とのバトルのシーンは、息を殺して熱中して見てしまいました。ユメミの高笑いがとにかく絶品でした。

「夢子ちゃんはプライドが高いので、勝負を仕掛けられたら乗る子だと思うんです。ユメミちゃんだったらどんな言葉で夢子ちゃんをあおるのかなって想像して演じたので、そう言っていただけてうれしいです! あと、みんなは時間が止まっている中で一人毒を吐くシーンは演じていて気持ち良かったです。『私一人だけのステージ!』みたいな気がして(笑)。自分だけの世界で、好きなようにできるっていうのがすごく面白かったです」

──現役アイドルだからこそ、アイドルの役を演じるにあたって意識した点はありますか?

「普段は“アイドルらしい行動”ってあまり意識していないんですけど、スタッフさんに『動きがアイドルっぽい』とおっしゃっていただけて。でも今回“わざとアイドルらしくする”というのが私の中で難しくて、あらためて『“アイドルっぽい”ってなんだろう?』と考えました。話し方や話す時の手の動きを意識して演じました」

──素の松村さんが出ている部分も?

「えへへ(笑)。どうなんですかねぇ? パフォーマンスをするシーンは、乃木坂の時のパフォーマンスと似ているような気がします。踊り方に自分のくせがあるので、そのくせはそのまま出てるのかなって思います」

──夢子役の浜辺さんとは、共演してみていかがでしたか?

「捕らわれそうでした…浜辺さんに。楽屋では普通の女の子なんですけど、役に入った瞬間から一気に夢子になるんです。この人と実際にギャンブルで戦ったら負けそうだなってすごく思ったし、気を抜いたらのみ込まれそうでした。顔を近づけて、至近距離で『賭ケグルイましょう』って言われるシーンは本当に怖くて。実際に涙が出そうになるくらい、迫力がありました」

──松村さんは今回のシリーズからの登場ですが、前作から夢子を演じる浜辺さんに助けられた部分はありますか?

「最初の本(台本)読みの時に『ユメミちゃんが初めてだから、夢子と一緒にやった方が世界観をつかめるんじゃないか』って浜辺さんも付き合ってくださったんですけど、本読みの段階からなんというか…世界観がすごくて。それを見て、自分も作り込んでやらなきゃいけないんだなって思わされました。そこでスイッチを入れられた気がします」

乃木坂46のメンバーとギャンブルバトル! 「この子なら勝てる!」というメンバーは…?

──ユメミは二面性のある個性的なキャラクターですが、今後演じてみたい役はありますか?

「今までいただいた役が、結構キャラが立っている役が多いんです。なので、逆に普通の子に挑戦してみたい気持ちはあります。そういう子の方が難しそうだし、できるか分からないんですけど…。乃木坂だと桜井玲香ちゃんがそういう役が上手で、玲香ちゃんの個人PVを見ていても、『いいな、すてきだな』って思います。あと、“王道の学園のヒロイン”みたいな役にも憧れます!」

──ギャンブルで勝つためには運も必要だと思うのですが、松村さんは運が強い方ですか?

「仕事の運は強いのかなって思います。今回ユメミちゃんの役をいただけたのも、以前『あさひなぐ』があったからだし、その『あさひなぐ』で演じた紺野さくらちゃんも、たまたま私っぽかったからということでその役をいただけて。『あさひなぐ』は自分と似ている役を演じた子が多くて、主人公の東島旭ちゃんも西野七瀬ちゃんっぽい部分があるし、さくらちゃんは乃木坂で考えると確かに私っぽいなって思ったんです。そういうのも含めて、運が良かったのかなと思います」

──乃木坂46のメンバーと1対1で戦わなければいけないとしたら、「この子なら勝てる!」というメンバーはいますか?

「えー! 誰だろう!? 逆だったら完全にあの子なんですけど…」

──「この子には絶対負ける!」というメンバーですか?

「戦ったら絶対負けるなって子がいて、それは高山一実ちゃんです。運が良くて、強いカードを引き寄せる力があるんです。あと頭も良いので、もし賭け事をしたら計算して勝てそうだなって思います。私が勝てそうなのは…うーん…桜井玲香ちゃんかな(笑)。実力はすごくあるし、私は玲香ちゃんのことを天才だと思ってるんですけど、なんとなく運がないような気がするんです(笑)。じゃんけんとかも弱そうだし、大事なところでミスしてるイメージもあるから、『そこでなんでこのミスするんだ!?』みたいなミスをしてくれそう! うん、玲香ちゃんには勝てそうです(笑)。あと、相手がこうやってきたからこうしよう、とか計算できない気がします。『弱いカード来ちゃった! どうしよう、どうしよう!!』って慌ててそう(笑)」

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