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「青春シンデレラ」主演の久間田琳加が思う“高校生の特権”――「『もう1回制服を着たくなるから!』と伝えたいです(笑)」2022/10/15

 電子漫画アプリ・マンガMee(集英社)で7000万ビューを記録した夕のぞむ氏原作の人気コミック「青春シンデレラ」。高校時代、初恋のクラスメートに「告白するなら、外見くらいなんとかしろよ」と悲惨な振られ方をして以来、恋愛がトラウマになったビューティーコンサルタントのオトナ女子が、ある日、過去のトラウマに引き寄せられるように、12年前にタイムスリップ。17歳の高校生として優れたメーク力を武器に、因縁の初恋相手との惨めな恋に決着をつけるタイムスリップ・ラブストーリーです。

 「もしも、あの日に戻れたら…」というかなわぬ願いの中で、「自分ならどうする?」という想像とともに若き日の思い出をよみがえらせてくれる本作。多くの女性からの共感を集めていることでも話題を呼んでいますが、ドラマでは主人公・萩野紫苑を久間田琳加さんが演じます。 

 「マリーミー!」(2020年/ABCテレビ)以来の主演作となる本作で、1人3役という新たな挑戦をしている久間田さん。ドラマ初回放送を明日に控え、ここでは久間田さんのインタビューをお届け。役作りの裏側や撮影現場のエピソード、さらに「Seventeen」時代“美容番長”と呼ばれた久間田さんがこだわった本作のメークや衣装の話を伺いました。

初めての“1人3役”、現場では意外な反響が…?

――出演が決まった際に、原作は読まれましたか? 

「お声をかけていただいてから読ませていただいたのですが、まず絵がとにかくかわいいなと思って。漫画がすごく好きで読むのですが、結構絵から入るタイプなので、もう絵がドンピシャに好きすぎました。あとは、ありそうでなかった設定というか、タイムスリップしてもう1回やり直すところにもすごく魅力を感じて『どのシーンをやるんだろう』と撮影に入るのがすごくワクワクしました」 

――ドラマの脚本を読まれた感想についても教えてください。 

「タイムスリップするのがこの作品の一番大きい部分だと思うのですが、原作を読んだ時にすごく面白くて。『こうしていればよかったな』という過去って、私含め皆さんも多いと思うんですよ。だから、原作の面白さを感じながらも、『これ、タイムスリップ前とタイムスリップ後どっちも私が演じるの…?』みたいな不安と期待もあって、いろんな感情が入り交じりながらもすごく貴重な経験になりそうだなと思って、より撮影が楽しみになりました」 

――漫画だと心の声が漏れる場面もありますが、共感できるポイントはありますか? 

「長谷川颯真くん(本田響矢)自体が前半戦は結構Sっぽいので、紫苑ちゃんがドキッとするところの心の声は見ていてすごくドキドキするというか、こんな17歳がいたらドキドキしちゃうだろうなと、そこはすごく共感できましたね」 

――漫画や脚本を読んで、今回演じる萩野紫苑という役についての印象を教えてください。 

「29歳で恋愛以外のことはすごくしっかりしていてなんでもできるのに、恋愛だけは17歳から止まったままなところが、紫苑ちゃんのピュアでかわいらしいところだなと思いました。そういうところをよりしっかりと表現できたらいいなと思いましたね」 

――今回は29歳の紫苑と地味なJK紫苑、さらにはキラキラJKのキレイ紫苑と1人3役を演じることになります。1人3役という設定は今作が初めてですか? 

「初めてです! しかも、一つは29歳で、年上を演じることは何度かあったんですけど、 今回が実年齢より一番離れているので、そこをどう演じようかというのは、撮影前に何度か監督と話し合ったりしました」 

――1人3役というと、演じるだけでもなかなか難しそうですが、事前に役作りで準備されたことはありますか? 

「作品の撮影に入る前に本読みをたくさんやらせていただいていろいろすごく悩んだのですが、監督と『29歳に着目するよりは、紫苑のピュアさを表現できたらいいね』とお話したんです。『現代にいる29歳はこんな行動をしている』といったことにはあまり着目しすぎず、真っすぐさや誠実さを表現できたらいいなと思います」 

――演じ分ける時に心掛けていることを教えてください。

「監督ともお話して、『29歳だからこうしなきゃいけない』みたいなことをあまり考えすぎないようにしています。『29歳になって、他の人としゃべるスキルはついたけど、恋愛スキルだけはゼロっていうところが必要だから、ピュアさはあったままでいい』と監督もおっしゃっていたので、割と考え込まずにいられました。でも、撮影に入ると、地味紫苑の時は姿勢も悪くなるし、無意識かもしれないのですが、ずっとクラシックバレエをやっていた癖でガニ股なっちゃうんですよ(笑)。『その感じを生かしてほしい。それがよりダサさを出すから!』と現場に入ってから言っていただいたのですが、その分キレイ紫苑の時はガニ股を直さなきゃいけなくて…(笑)。階段を降りる時とかは大変です(笑)」 

――1人3役だからこその楽しさもあると思うのですが、演じていてどの紫苑が一番楽しいか、教えていただきたいです。

「撮影が始まって9日ぐらい(※取材時)なのですが、実は個人的に地味紫苑が楽しくて(笑)。現場でも私が知らないところで、“地味紫苑派”か“キレイ紫苑派”かで分かれていたみたいで、結果だけ報告されたのですが、地味紫苑が人気でした(笑)。見ていてハマるというか、面白くてツボるから『意外と地味紫苑のファンなんだよね』という人たちが多くて。そうやって言っていただけると演じている方も楽しいし、キレイ紫苑も地味な時との落差をつけて演じようと、より思うようになりましたね」 

――ちなみに、普段の自分に近いのは“地味紫苑”と“キレイ紫苑”、どちらだと思いますか? 

「地味紫苑だと思います(笑)。あまり意識しないですけど、たぶん行動や言動は地味な方に近いのかなって。キレイ紫苑の時は『ピシっとしなきゃ!』じゃないですけど、よりスイッチは入ります」 

「かわいくて、新鮮」――メークと衣装への“こだわり”を明かす

――「Seventeen」時代は“美容番長”と呼ばれていましたが、メークが鍵となってくる本作で久間田さんから提案されたことはありますか? 

「ヘアメークさんともメークテストをやったりして、『こっちの色が合いそうだな』というのは意見を出させていただいたりしました。お話をいただいた時から、私自身メークが好きなので『なんて夢みたいな!』とうれしくなったのですが、やっぱり撮影に入ってみるとより楽しいというか、自分の好きなことを作品を通して発信していける感じがして、とてもうれしいです」 

――それぞれの紫苑のメークのポイントがあれば教えてください。 

「地味な時は、リップも塗らず、色も何もつけないので今までにないくらいほぼすっぴんのような感じで…。この仕事を始めて9年ぐらいたつのですが、こんな極ナチュラルはなかったので、毎回、地味紫苑になる度に『これ大丈夫ですか?』と確認してしまうぐらい恥ずかしさもあって(笑)。今はキレイ紫苑のメークをしていただいているのですが、舞台は2010年でガラケーの時代なので、22年からタイムスリップしてきた紫苑が新しいメークに見えるように、生徒役の皆さんはギャルっぽいマッド肌だけど、紫苑は自然なツヤ肌にしたりしています。撮影も地味紫苑とキレイ紫苑が結構ぐちゃぐちゃに入ってきたりするので、土台作りからかなりこだわりを持っていますね」 

――こだわりで言うと、衣装も制作チームのこだわりがあると伺いました。デニム地のシャツはあまりないと思いますが、制服についてはいかがですか? 

「最初のフィッティングの時はほかにもいろいろ候補があったんです。チェック柄のシャツなどもあったのですが、『デニムを着ていたらかわいいんじゃないか』と満場一致で決まって。すごいかわいいですけど、新鮮ですよね。あまり制服にデニムを合わせることがなかったから、そういうところも映像を見て楽しんでいただけるんじゃないかなって思います」 

――久間田さんが着ていた制服と比べて、思うことはありますか? 

「もうこっちの方がかわいい! シャツってインするのが普通だけど、シャツを出すスタイルも珍しいし、すごくオシャレ感があって。もし学生に戻れるなら取り入れたいなって思うくらい、『この組み合わせ、アリだったんだ!』という感じがします」 

――劇中では、タイムスリップした29歳の紫苑が地味紫苑をメークする場面がありますが、もし久間田さんが地味紫苑をプロデュースするとしたらどんな女性に仕上げるか、教えていただきたいです。

「どんな感じにするだろう、何系かな…(かなり悩みながら)でも、原作だと結構大人っぽい感じにチェンジされていますが、あえてかわいい系に振ってみたパターンもやってみたら面白いのかなと思います。大人っぽいだけではなく、少し(水谷果穂演じる)秋山美月っぽいというか、かわいい系もいいのかな」 

「一歩を踏み出してみよう」と現場で挑戦していたこととは?

――撮影して9日ぐらいとのことですが、共演者の方々とのエピソードを教えていただきたいです。 

「ものすごく優しくて柔らかい空気が現場にも流れていて。長谷川役の本田さんも、役自体はものすごくクールなので、『どうやってお話すればいいかな…』と思っていたのですが、すごく気さくな方なんですよ。それがより長谷川くんとしてもギャップを感じられるというか。紫苑がタイムスリップした時に17歳の長谷川くんのピュアな部分を見て、キュンとする気持ちが若干分かる気分になります。果穂ちゃんは、私が思っているだけかもしれないのですが、『前から友達だったのかな?』と思うくらいめちゃくちゃ話しやすくて、とても優しくてありがたいです。みんな同世代のような感じで、和気あいあいと撮影できていると思います」

――3人でお話もされたりしますか? 

「そうですね。3人で食べ物の話をすることが結構多くて。本田さんがご飯屋さんにめちゃくちゃ詳しいので、『昨日ここのラーメン屋に行ってきた』っていう話を私たちが聞いたり、『ここがお薦めだよ』ってみんなでお薦めのご飯屋さんを教え合っています」 

――水谷さんが前から友達だった」と思うのは、どういった点から感じたのでしょうか? 

「私が結構人見知りで、自分からお話するのも苦手なのですが、今回は自分から歩み寄って頑張ってみようと思ったんです。それをすごく受け入れてくれるというか、いい意味ですごく年上過ぎず同じ目線に立ってお話してくださるので、私も『年上だから失礼のないようしなきゃ』という気負いを感じさせない環境にしてくださっているのが、すごく助かっています」 

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