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山本舞香「キスシーンは1人ドキドキしていました」 胸キュン必至の大人のオフィスラブストーリーがついにドラマ化! ――「デキないふたり」山本舞香&板垣瑞生SPインタビュー2022/01/03

 LINEマンガ恋愛ランキング1位に輝いた漫画「デキないふたり」を実写ドラマ化した、テレビ朝日・TELASAスペシャルドラマ「デキないふたり~ディスきゅん編~」が本日1月3日にテレビ朝日系にて放送! 

 高校時代に最悪の別れ方をした男女が、同じ広告代理店に入社。同期のライバルとして営業成績を競い合い、顔を合わせればけんかばかりの2人ですが、あることをきっかけにその関係が動き始めます。さらにはぶつかってばかりの態度とは裏腹に、心の内では“胸キュン”必至な感情が交錯していき……。

 動画配信プラットフォーム・TELASA(テラサ)では地上波での放送に先立って、心の声がダダ漏れ(!?)な「ムズキュン編」を配信中。そんな本作の地上波放送を前に、主人公・白藤奈緒を演じる山本舞香さんと、奈緒の元恋人でライバルの同期・黒瀬孝仁を演じる板垣瑞生さんにインタビュー! 初共演となるお二人に互いの印象から、原作で話題となった“目隠しキス”を撮影した際のエピソードなどを伺いました。

――まずは、お二人が演じられる奈緒と黒瀬はどのようなキャラクターなのか教えていただけますか?

山本 「奈緒ちゃんは、黒瀬に言われたある一言にトラウマを抱えていて、男性と付き合っても一歩踏み出せない部分があるという子です。すごく強い子ですよね、奈緒ちゃんは。弱い部分もあるけど、それは絶対に黒瀬には見せないけど、塩野瑛久さん演じる金城冬馬にはちょっと見せちゃう…みたいな。あまり意識してなかった人に対しては見せられる顔もあって、本当に女性が共感できる子だなと思いながら、お芝居をしていました」

板垣 「黒瀬は、すごく純朴な少年だったと思うんですよね。それが1個の恋愛がきっかけになって、割と固めな人格を構築せざるを得なくなって。会社でまた奈緒ちゃんに出会って、恋愛をしていくことでそれが変わっていく…。黒瀬は恋愛によって変わった人の1人だと感じています。僕も異性に対してなかなか一歩が踏み出せないので、そのあたりは黒瀬に共感できるなと思いました。あと、地上波版では表の設定が固いので、TELASA版では違いを見せられたらいいなと思っていましたね」

――ドラマ発表時のコメントで、山本さんは奈緒について「共感できる」とおっしゃっていましたが、具体的にはどのような点に共感されましたか?

山本 「過去に好きだったことが、逆に黒瀬に対しての当たりが強い態度になってしまっていると思っていて…。奈緒ちゃんの好きな人に対して思ってもないことを言ってしまうっていう感情は誰でもあると思うんです。そういう面では『この気持ち分かるな』とか『ここまで言っちゃった。後悔した』っていう部分もこのドラマでは描かれていて、共感できる部分が詰まっていると思いますね」

――板垣さんは「山本さんに演技をぶつけてみたい」とおっしゃっていましたが…。

板垣 「今になって言うのも変なんですが、僕はもともと山本さんのお芝居にとても興味があって…。一緒にお芝居してみたいなと思っていたので、今回ご一緒できる機会がいただけて本当にうれしいなと思っています。僕の勝手な見解なんですけど、山本さんはなんかすごくお芝居をけんか腰でやってくれるっていうか…すごくいい意味で、なんですけど、それは北村有起哉さんにも感じている部分で。フックが来たら『いいよ、アッパーで返す』みたいな、その瞬間を本気でやってくれるんだろうなっていうのを、映像を拝見して勝手に思っていたんです。なので、すごく信頼もありましたし、山本さんに対して好奇心がありました」

――その印象から、実際にご一緒していかがでしたか?

板垣 「すごく女性的な方だなって思いました。もちろんお会いしたことがなかったので実際にどういう方かは分からないですけど、お会いしてみて、すごく女性的だし、人間的な部分がある方だなって。普段、それを感じることってあんまりないので、それは1人の人間としてお芝居している中で、すごく安心できました」

山本 「私は本当に申し訳ないんですけど、 板垣くんをもともとそんなに存じ上げていなくて。なので、1回検索させていただいて、『こういう方なんだ』『え、21歳なの!? 弟と同い年なんだけど…』『え、キスすんの!?』って不思議な感覚でした(笑)。今回は本読み、ポスター撮影の後に撮影っていう流れだったんですけど、すごく人懐っこい子だなって思いましたね。スタッフさんに対してもすごくフランクに話しかける方なので『かわいらしいな』って思いながら、撮影していましたね」

――弟さんと同い年なんですね!

山本 「そうなんです。でも、やっぱり黒瀬になる瞬間というか、本読みをして『あ、だいぶ黒瀬をつかんだんだろうな』っていう感じが見えていたので、私が台本を読んで想像していた黒瀬とまた違う板垣くんなりの黒瀬を演じてくれました。私が文句言うところも、なんかクスッて本番笑っちゃったりとか、そういうおちゃめな部分もすごくあって、撮影していて楽しかったですね。弟と同じ年っていうのが出てきちゃうので、不思議な感覚ではあったんですけど…(笑)」

板垣 「へぇ~、そうだったんですね」

山本 「そうなの。でも、すごく大人っぽいというか、30歳ぐらいの貫禄が…」

板垣 「え!?」

山本 「いや、もちろんいい意味でね! だからお芝居はすごくやりやすかったですね」

――お互いの中に奈緒らしさ、黒瀬らしさは感じられる部分はありましたか?

板垣 「けんかするシーンで、結構バーッと奈緒ちゃんがセリフをボンボンと投げるシーンがあるんですけど、真っすぐさというか、怒るシーンでこんな気持ちよく怒る人いるんだっていう…」

山本 「お芝居だからね!」

板垣 「けんかしているシーンで、ちょっとテンポが落ちたり、どっちかが熱量が落ちたりしたら、少し落ち込むこともあるんですけど、でもそれが毎回150キロ剛速球みたいなのを投げてくれるので、山本さんに助けていただきました」

山本 「お芝居としては、奈緒としての感情をすごく勢いよく投げつけましたね(笑)。板垣くんは、すごく人のことを見ているんですよね。ほかのキャストの方とみんなで話をしていても、その人のことを目の奥から見ているというか、ボーッと見ているんじゃなくて、こうやって(目を見開いてジッと)見るんですよ!」

――それは…(笑)。

山本 「『それってどういう感情で見てるの?』って他のキャストに聞かれた時に、『見たいから見てます』って言っていて。『え、ナチュラルきゅん? ここでナチュラルきゅん出すの?』みたいな感じで、それがすごいかわいいなって思いましたね。黒瀬と似ているところは…そんなにないですかね。仏頂面なわけでもないですし、常にニコニコしてるから、逆にスイッチ入れるの難しいんじゃないかなとは思っていました。黒瀬っていうものをつかむまでが大変だったんじゃないかなっていうのは感じました」

――では、撮影していた中でお二人が“きゅん”と来たシーンを教えていただけますか?

山本 「きゅんとした部分はキスシーンですよね。私はキスシーンに慣れていないので…」

板垣 「僕はキスシーン、めちゃくちゃきゅんとしましたよ!」

山本 「本番の時に『どこで目をつぶったらいいんだろう…』って思って、“目隠しキス”の時も、『やばい、来る! どういう顔をすればいいの!? どういう口すればいいの!?』って1人でドキドキしていて。別のキスシーンの時も、どこで目をつぶったらいいか分からなくて、本番に目開けながらキスしたんです。そうしたら監督から『ちょっと目つぶってもらってもいい?』って言われて、『あっキスする時って目つぶるんですか!?』『こういうシーンって目つぶるんだ!』って。それで助監督の方に、『どういうキスします? つぶった方がいいですかね?』って聞いたら、『僕は目を開けてキスしたことありません』って(笑)。それがめっちゃ面白くて、だから『今かな? 今かな?』って思いながら、目つぶって『来いっ!』っていう感情で私はやっていました」

板垣 「それが僕はすごくきゅんとしましたけどね。目をつぶるかつぶらないかで、あの山本舞香さんが悩んでいるっていう状況が…(笑)」

山本 「いや、純粋な気持ちでやってほしいとか、ドキドキ感を出してほしいみたいな感じで言われることがなくて。それがなければイメージできるんですけど、今回は待っている側だから、『もう、ここに来てるんだけど…! 今!』って目をつぶる感じが、自分でモニターを見返していて気持ち悪いなって(笑)」

板垣 「いつもにこやかに現場に入られて、『はい、芝居しましょう』みたいなテンションなんですけど、その時だけこうやって…(ソワソワするしぐさ)」

山本 「緊張してるの!」

板垣 「それぐらいピュアさというか、なんかすごくちゃんと恥ずかしがってくれるっていうのが…(笑)」

――本作では高校時代もお二人が演じられていますが、その点はいかがでしたか? 演じ分けなどで気を付けたことなどはありましたか?

山本 「高校時代は髪の毛をストレート、前髪をパッツンにしました。社会人のシーンは巻いて、ちょっと分けてっていう変化はつけていますね。演技の面では、全然違うと思います。18歳の時はピュアで純粋な感じなんですけど、社会人のオフィスのシーンはバッチバチなので、すごく喉が痛かったです(笑)。体力も結構使いましたね」

板垣 「確かに高校のシーンは全然キャラクター違いましたね。黒瀬も若々しい感じだったので…。最初みんなに『高校時代の黒瀬ってそんな明るいの!?』って言ってもらったんですけど、でも若い頃は明るくて、奈緒ちゃんのある一言でふさぎ込んじゃったくらいがいいかなって思って明るく演じていました」

――実際にお互いの高校生姿、制服姿をご覧になっていかがでしたか?

山本 「板垣くんもそれは似合うでしょう! 自分でも『まだイケるな』って思いましたね。30歳くらいまでイケるんじゃないかなって思ってますよ(笑)」

板垣 「すごいキレイでした!」

――ぜひ見たいです! 本作は高校時代に言われたある一言で関係が変化してしまう…という奈緒と黒瀬ですが、お二人がかけられた言葉で印象的な言葉や、自分を変えてくれた言葉はありますか?

板垣 「劇中のセリフだったら、『言葉って、言った方はすぐに忘れるかもしれませんけど、言われた方はその言葉にずっと苦しめられることってあるじゃないですか』っていうセリフがすごいすてきだなと思いますね」

山本 「私は『舞香らしくいればいいんだよ』っていう言葉ですかね。マネジャーやスタッフもそうですけど、一番近くにいる友達だったり、家族だったりに言われて。悩んだ時期があったので、その時に『舞香らしくいればいいんだよ。そのまま突き進んでいけばいい』って言ってもらった時は、『あぁ、頑張ろう』と思いました」

――では最後になりますが、本作は地上波版とTELASA版で違った角度から作品を楽しめるのも魅力だと思います。すでにTELASA版は配信が始まっていますが、それぞれの違いや、こうやって楽しんでほしい!という楽しみ方を教えていただけますか?

山本 「TELASAは板垣くんが結構出ちゃっていて、地上波ではそれを抑えている黒瀬が出ている感じがすごくありますね。見ていて、かわいらしい部分と格好いい部分がいい感じにミックスしているなって思います。TELASA版は黒瀬と金城がフィーチャーされているんですけど、黒瀬がこんなにかわいらしいんだ! こういうふうに思っているんだ! こういう動きするんだ! 金城さんと奈緒ってこういうやりとりがあったんだ!っていうのを見てから、地上波を見てもらうと『え、何か物足りない…?』ってなるかもしれないですね。『黒瀬ってあんなかわいかったのに、こんなに仏頂面なの!?』ってなって、またTELASAに戻るっていう…。2度じゃなくて、2、3、4度おいしい感じに、3回でも4回でも何回も見られる感じがありますね。『間違い探しはどこ?』みたいな感じで見てもらうのも楽しいんじゃないかなと思います。『どこが違うんだろう…あれ、ここなかったよな』って楽しんでもらえたらと思いますね」

板垣 「地上波版の方が僕的には“王道恋愛ストーリー”というか、見やすいものだと思うんですよね。テンポもいいし、ちゃんと漫画のファンの方たちが一番理解できる部分が地上波版だと思うんですが、地上波版もTELASA版も純粋に楽しんでいただいて、何回も見てもらえたらすごくうれしいです。全然別物というか、一緒のものではあるんですけど、テンポだったり、テンション感が全然違う作品だと思うので、2個の作品を楽しむって感じで見てもらいたいです」

――先ほど「TELASA版では違いを見せたい」とおっしゃっていましたが、いかがでしたか?

板垣 「それは、まぁ、ぜひ見ていただければ(笑)」

山本 「結構自由にやってましたよ!」

――楽しみにしています。ありがとうございました!

【プロフィール】

山本舞香(やまもと まいか)
1997年10月13日生まれ。鳥取県出身。B型。「鳥取美少女図鑑」に登場したことがきっかけで芸能界入り。主な出演作にドラマ「チア☆ダン」(TBS系)、「コタローは1人暮らし」(テレビ朝日系)、映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(2018年)、「東京喰種 トーキョーグール【S】」(19年)ほか。女優の活動のほか、モデルとしても活躍している。


板垣瑞生(いたがき みずき)
2000年10月25日生まれ。東京都出身。A型。映画「ソロモンの偽証」(15年)で注目を集め、同作品で日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。主な出演作に、NHK連続テレビ小説「エール」、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」、ドラマ「社内マリッジハニー」(MBS)など。映画「君が落とした青空」が2月18日、「ツーアウトフルベース」が3月25日に公開を控えるほか、WOWOWオリジナルドラマ「ヒル」(WOWOWプライム)が3月より放送予定。

【番組情報】

「テレビ朝日・TELASAスペシャルドラマ『デキないふたり』~ディスきゅん編~」
テレビ朝日系(※一部地域を除く)
1月3日 深夜0:15~1:15

「テレビ朝日・TELASAスペシャルドラマ『デキないふたり』~ムズきゅん編~」
TELASAにて見放題配信中
※「ディスきゅん編」は地上波放送終了後に配信

取材・文/富樫かほり(テレビ朝日担当) 撮影/蓮尾美智子



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