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柳楽優弥、「二月の勝者」でスーパー塾講師を熱演! 「生徒役の中から将来のスターが生まれるかもしれないのも見どころの一つ」2021/10/30

 毎週土曜に放送中の柳楽優弥さん主演のドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」(日本テレビ系)。「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載中の高瀬志帆さんによる同名漫画が原作で、中学受験をリアルに描いています。

 柳楽さん演じる黒木蔵人は校長として迎えられた中堅塾「桜花ゼミナール」で歯に衣着せぬ発言を連発して波紋を呼びますが、鋭い洞察力と行動力で生徒たちの本質を見抜き、親たちが抱える不安も解消。そして、家族や教育など、現代のさまざまな問題に切り込んでいきます。共演は、桜花ゼミナールの新任講師・佐倉麻衣役の井上真央さん、黒田蔵人の古巣名門塾「ルトワック」のエリート講師・灰谷純役の加藤シゲアキさん、蔵人を迎える社長・白柳徳道役の岸部一徳さんら。

 中学受験を舞台にした人生攻略ドラマともいえる今作で、周囲を圧倒する最強で最悪の塾講師を演じる柳楽さんに直撃取材し、お話しを伺いました!

――これまで撮影してきての手応えについてお聞かせください。

「黒木蔵人という役が好きなので、その独特の言い回しを言うのが癖になってきています(笑)」

――これまでに撮影してきた中で印象に残っているのはどのシーンですか?

「佐倉さん(井上)との出会いのシーンですね。第1話で流れたものなんですけど、校舎の前で受験生に数式を教えるシーンで。冬の設定を夏に撮影したので、暑かったっていう…(笑)。それは印象に残っていますね。そのほかにも、佐倉さんとのシーンでの発言だったり、佐倉さんとの関係性が表れるものや子どもに指導するシーンも印象的です」

――たびたび強烈な発言を発する黒木先生のキャラクターにはどんな印象をお持ちですか?

「僕は悩んだり迷ったりする時に、自分の中で正しいと思えることをはっきり言ってくれる人がいると助かるタイプなんです。黒木先生はそういうことを子どもたちやその保護者に、あとは講師たちにもしっかりと伝えています。黒木先生なりにみんなをいい方向に導いていくためなので、『ただ怖いセリフを好き勝手に言っている』とは思ってほしくない。いろいろな経験をした果てにそう言えている黒木先生というのを感じていただけたらいいなと。それは、回を追うごとに見えてくると思います」

――そんな黒木先生の発言の中でも、特に心に残っているものは何ですか?

「これも第1話でしたけど、『(合格のために最も必要なのは)父親の経済力と母親の狂気』ですかね。(桜花ゼミナールの)講師たちに着任早々に伝えているメッセージでした。どの仕事でもそうだと思うんですけど、働いていたら自分の目標とする結果をすぐに出したいと思うのだろうけど、黒木先生はそんな時にも動じずに『こうだから』と言えて、それで周りのみんながハッとして。それが皆さんに通じたらうれしいですね」

――黒木先生を演じる上で特に意識している部分を教えてください。

「漫画原作なので、不自然にならないくらいにビジュアルを似せられたらいいと思って準備しました」

――その原作を読んだ時にどんな印象を持ちましたか?

「僕にも娘がいて、中学受験が人ごとではないので、すごく引き込まれますね。『合格者と不合格者はほぼ100%算数で差がつく』ということを断言していたりと、勉強になることも多くて。何から手を付けてやらせてあげたらいいのかと保護者は悩むんです。自分の理想の学校へ導きたいと保護者が思っても、塾などでそれに慣れているプロフェッショナルに教わらないと分からないことも多いじゃないですか? 黒木は塾講師の仕事を『サービス業』と言っていますが、本当に心強いことを言ってくれるんだなと思いますね」

――ドラマとして映像で描いた魅力はどこにありますか?

「ドラマオリジナルのキャラクターもいるので、そこは面白いと思います。いろんな方に見て楽しんでいただけるようなコミカルなシーンもあって、面白いキャラクターもいるから、そういうところも楽しんでいただけたらいいですね」

――共演者には井上真央さんがいらっしゃいますが、どんな方ですか?

「真央さんがいると心強いですね。真央さんのキャリアは30年とかですから、僕から見て大先輩だし。生徒役の子どもたちにも恥ずかしい背中を見せないように、クランクアップまで一緒に挑みたいなと思います。やっぱり子どもの立場だと、格好いい大人を見ていたいじゃないですか? そういう意味では、真央さんが一番格好いいです」

――黒木先生の古巣の後輩役・加藤シゲアキさんについてもお聞かせください。

「シゲは格好よすぎ(笑)。本を書いて賞を受賞されたりと知的なイメージはあったし、踊れるし…。作家としてのイメージが強かったんですけど、実際に現場で会って話してみると、釣りの話をされたりとか、『結構アウトドアもされる方なんだな』ってより好きになる、魅力的な方です。優しいですしね」

――“シゲ”と呼ぶくらい仲良しになったのですね?

「僕は“ユウヤ”って呼ばれていて、それが結構快感ですね(笑)。変な距離感を飛び越えて、いい距離感で付き合えています」

――塾の生徒として子役も大勢いますが、現場の雰囲気はいかがですか?

「『本番!』って声がかかった瞬間に切り替えられるし、みんな礼儀正しいですね。『押してる』『巻いてる』とかも言わないですし(笑)。大人はそういうスケジュール的なこともつい言ってしまうんですが…。みんな一生懸命向き合っていますし、お芝居がうまいです」

――子役の皆さんからはどんな刺激を受けていますか?

「お芝居って、『子どもに勝てないな』と感じます。しっかりとセリフを言ってくれるし、そこに変な欲がなくて。子どもたちとの演技はすごくやりやすいです」

――今回の生徒役の中から将来的には先生役を演じる子も出てくるかもしれないですね?

「そうなったらすごいですよね? いい連鎖ですね。この『二月の勝者』の中から、将来的に誰かスターが生まれるのかな? そういう部分も見どころの一つになりますよね。僕たちも『学園モノ』に出ていたキャストなんです。僕も真央さんもそうだし、シゲもそうだと思うんです。そういう人たちが1周回って講師として作品に臨むというのは、ありがたいことに、ある意味『勝者』に近付けているのかなって(笑)」

――ドラマの中では、生徒たちやその親御さんにとって黒木先生が“大きな出会い”になっていますが、柳楽さんご自身にとって黒木先生のような存在はいらっしゃいますか?

「僕は10年以上武道を習っていて、その先生が結構厳しいことを言ってくださる存在で、僕にとってはドラマでの講師たちや生徒たちにとっての黒木先生みたいな人ですね。大人になって『進路はもう迷いません』ということはないので、いろいろと気になったり自分の中で『正しいのかな?』と思ったりするじゃないですか? 会社とか仕事選びもそうだし、人付き合いもそうだし…。そういうところでバシッと言ってくれる存在が、僕にとっては道場の先生ですね」

――もし柳楽さんが中学受験して名門校に通ってという、ドラマに出てくる子どもたちの目指している道と同じ世界線で生きているとしたら、どんな大人になっていると想像しますか?

「日テレで働きたかったです(笑)。テレビ局で働きたいですよね。クリエーティブな仕事をしてみたかったというか、ディレクターでバラエティー番組なんかを制作する側になりたいと思っていたかもしれないですね」

――では最後に、受験を控える子どもたちやその親御さんへのメッセージをお願いします。

「世間的には『来年の2月に向けて夏期講習も終わって』という時期だと思うんですけど、そういう夏期講習後というのもこのドラマでしっかり描かれます。この作品に関わっている人たちの中に、実際に名門塾に通っていた人が結構いるんです。名門塾じゃなくても、子どもの時に塾に通っていて、実際に自分が受験した経験がある人もいて。親から言われることや、実は子どもはこう思っている、そういうところに理解を示せるスタッフやキャストが集まっているから、そういう意味でもアツいんですよね。このドラマを見て、2月に向けてテンションを上げて、よりいい道を…。受験生もそうだし、保護者の方に向けてそう思います。いいモチベーションになったら僕もうれしいです」

――ありがとうございました!

 10月30日放送の第3話では、Ωクラスの前田花恋(田中絆菜)がトップ講師・灰谷(加藤)のいるルトワックに見学に行きます。講師たちは桜花ゼミナールが誇る金の卵の転塾の危機に焦りますが、黒木(柳楽)は「放っておきましょう」の一言を発するだけ…。黒木の真意とは一体? どんな発言が飛び出し、どんな方法で生徒やその親たちを中学受験に導いていくのか、これからの放送も楽しみですね!

【プロフィール】

柳楽優弥(やぎら ゆうや)
1990年3月26日生まれ。東京都出身。2004年、「誰も知らない」で第57回カンヌ国際映画祭にて史上最年少で最優秀主演男優賞を受賞。以来、多数のドラマや映画に出演。最近の出演作は映画「HOKUSAI」「太陽の子」など。大泉洋とダブル主演を務める映画「浅草キッド」が12月9日よりNetflixにて独占配信。

【番組情報】

「二月の勝者-絶対合格の教室-」
日本テレビ 
土曜 午後10:00~10:54

取材・文/K・T(日本テレビ担当)



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