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【ドラマ「僕の姉ちゃん」インタビュー連載・前編】杉野遥亮が語る順平の魅力「素直で、自分を見つめ直す時間が持てている」2021/09/24

 テレビ東京で2022年に放送予定の連続ドラマ「僕の姉ちゃん」(全10話)が、9月24日よりAmazon Prime Videoにて一挙先行配信されます。益田ミリさんの同名漫画を原作に、ユーモラスで辛辣(しんらつ)な姉・白井ちはる(黒木華)と、姉の話に翻弄(ほんろう)される弟・白井順平(杉野遥亮)のつかの間の2人暮らしを切り取った物語です。

 2人は仕事を終え帰宅した部屋で、それぞれ好きなものを食べながらお酒を飲み、仕事や恋愛、人生にまつわる会話を繰り広げます。そんな姉弟の少し不器用な交流を通して、家族とのあり方をあらためて考えさせられる内容です。

 今回、TVガイドwebでは順平を演じた杉野遥亮さんを直撃取材し、その模様を前後編にわたってお届けします! 前編では作品への思いや撮影中のエピソードを伺いしました。

――原作の漫画「僕の姉ちゃん」を読んで、第一印象はいかがでしたか?

「ちはるのズバッとした発言がすごく本質を突いていて面白いなと思いました。こんなに面白く本質を突ける人っているんだなって。漫画独自の雰囲気がドラマになった時、どのように生きてくるのか楽しみになりました」

――順平という役の印象と、もしあればご自身との共通点をお聞かせください。

「(順平は)すごく素直で、刺激を純粋に吸収できるスポンジみたいな人だと思います。23歳っていう若さからかなと思っていたんですけど、ちはるという刺激的な姉がいるからなのかもしれないですね。少し前の僕が、順平みたいにいろんな人の話を聞いて、自分の軸になる部分を探しているところだったので、そこが共通点のように感じます。順平自身の素直さは、僕はとても良いものだと思っています。こんなに相手のことを思って一喜一憂できたり、お姉ちゃんと話し合って自分を見つめ直す時間を持てている23歳って、なかなかいないと思うんです。ぜひ彼にはそのままでいてほしいです(笑)」

――順平を演じる上で難しかった点はありますか?

「難しいと思ったのが、『…』という沈黙の部分です。顔を作ったりするのは、順平の印象とも僕自身のお芝居とも違うと思ったので、悩みました。この『…』も話数を重ねるごとに意味合いが変わってくるので、前後の文脈とか、ちはると順平の関係性の変化を考えながら一つずつ取り組みました。あとは、会話がコントみたいになりすぎないようには気を付けていました。2人の会話は笑いを取ろうとしているものじゃなくて、自然と出てきたものなので、現場で感じたことや、2人の会話を大切に演じました」

――会話の演技、そして沈黙の演技にも注目ですね。杉野さんから見たちはるの発言の印象をお聞かせいただけますか?

「僕からすると、ちはるの発言は『今までそんなこと考えたことがなかったな』とびっくりするものが多いです。ただ、ちはるが女性だから男性の僕には理解できないというわけではなく…。男性でも、ちはるの考え方が通ずる人もいると思うんです。撮影の前に監督から『順平はフェミニストなんです』と伝えられて、僕はその時、フェミニストという言葉を正しく理解できていなかったんです。今もまだ、きちんと理解できているのか分からないのですが、フェミニストって“性別関係なく、その人のことや考えをフラットに受け止められる人”だと思うんですよね。ちはるのような考え方は僕にはないんですけど、否定的というわけでもなくて、『そういう考え方もあるんだ、すごいな』という感じです」

――ちはるの言葉の中で、特に印象に残っているものがあったら教えてください。

「どの発言もインパクトがあって印象的なのですが、『ちゃんと順平のことを思って言ってくれてるんだな』と分かって感動したのは、第3話で順平が自分にいいところなんてない、と落ち込んでいた時のちはるの言葉です。何げない会話の中で、ちはるが順平を励ましてくれるんですが、そういうことを言葉にするのって、家族だと余計に恥ずかしいと思うんです。それに、普段ちはるが発する言葉は鋭いので、なおのこと、その瞬間の優しさが心に響きました」

――撮影現場の雰囲気や印象的なエピソードがありましたらお聞かせください。

「撮影期間が短かったので、皆さんせわしなく動いていたのですが、でもそれが嫌な感じではない、とても濃厚ないい時間だったな、という印象です。その結果、役と自分の境界が分からなくなる瞬間があって、ちはるみたいにくだけた黒木さんを見て、本当の姉弟みたいに笑い合ったりしました。あと、監督がすごく衣装や小道具にこだわる方だったので、そこが僕にとっては新鮮でした。シーンによって話し合いをすることはありましたが、細かく『こういうふうに演じてほしい』という指示はあまりなくて、順平についての表現は僕自身に任せていただけたように思います」

――最後に、視聴者の方へのメッセージをお願いします。

「ちはると順平は、ドラマの第1話時点ではまだ完全に分かり合えている姉弟ではなくて、それがだんだんと会話を重ねることで分かり合っていくんですよね。突然、2人暮らしを強いられたちはると順平なんですけど、そのおかげで、今まで知らなかったお互いのことを知っていきます。それはすごく尊い時間だと思うんです。今って時節柄、家族と向き合う時間が多いと思うので、この2人から何か感じ取っていただけたらいいなと思います」

 杉野さんの順平への思いや順平という役との接し方を伺って、ドラマを見るのがますます楽しみになりました。絶妙な空気感のちはると順平の掛け合いを、ぜひドラマで楽しんでください。インタビュー後編では、杉野さんに恋愛にまつわるお話を語っていただきました。お楽しみに!

【番組情報】

「僕の姉ちゃん」
9月24日 
Amazon Prime Videoにて全10話配信スタート。
※テレビ東京にて2022年放送予定。

テレビ東京担当 S・N

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