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「TOKYO MER」鈴木亮平の妹役・佐藤栞里を直撃!「亮平さんのお人柄とか優しい言葉が、この現場の温かさを作り出しているんだなと」2021/08/27

「TOKYO MER」鈴木亮平の妹役・佐藤栞里を直撃!「亮平さんのお人柄とか優しい言葉が、この現場の温かさを作り出しているんだなと」

 TBS系で放送中の日曜劇場「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(日曜午後9:00)。重大事故、災害、事件の現場に駆けつけ、命を救うために危険な現場に勇猛果敢に飛び込んでいく救命救急チーム“TOKYO MER”の活躍を描く物語です。

 毎週、緊張感のあるシーンが盛りだくさんの本作ですが、そんな作中で、登場するたびに視聴者に癒やしを与えてくれるのが主人公・喜多見幸太(鈴木亮平)の妹・涼香を演じる佐藤栞里さん。今回は佐藤さんに、本作の魅力や涼香についてたっぷり語っていただきました。

――佐藤さんは連続ドラマ初出演なんですね! とても意外だったのですが、本格的にお芝居に挑戦してみていかがですか?

「撮影も終盤になっていますが、正直まだ不安な気持ちや緊張が毎回あります。監督や共演者の方が涼香についてのイメージを話してくれるので、それはすごく楽しいですし、今、皆さんのおかげで涼香になれたかもしれない!っていう瞬間を感じることができています」

――本作の現場で印象的だったことはありますか?

「ドラマの撮影って、失敗っていうものがないんだなって感じました。もう1回撮り直すのも、もっと良くなるんじゃないかっていう思いからなんですよね。そういう作品の作り方ってすてきだなと思いました」

――佐藤さんらしいすてきな着眼点ですね! 涼香の登場シーンではMERチームの緊張感が和らぐことが多い印象ですが、どういったことを意識して演じられていますか?

「連続ドラマへの出演が初めてで、役づくりについて考えたことがなかったので、最初はどうしたらいいか分かりませんでした…。でも、お兄ちゃん(喜多見)のことを思い浮かべると自然と涼香になれている感覚があるんです。人一倍思いやりがあって、優しくて、正義感があるところも一緒なので、なるべく同じ気持ちで演じるようにしています。そして、監督が現場で涼香の気持ちや行動を話してくださるので、そういったところからも涼香に近づけているかもしれません」

――涼香の衣装やビジュアルについてのご提案はされましたか?

「そんな、おこがましくてできないです…! 逆に、ヘアメークさんが『涼香は優しくて子ども思いだから、髪はストレートじゃなくて巻いた方が優しく見えるよね』とか、衣装さんが『音羽先生(賀来賢人)との2人のシーンだからワンピース用意してみたよ!』って言ってくれたりします。そういうドラマならではの会話で、涼香はこういう人なんだなってあらためて知ることができるので、皆さんの涼香のイメージを聞いて勉強させてもらっています」

――涼香のキャラクターに共感できることやすてきだと思うことはありますか?

「涼香はよく笑っているなという印象があって、このお話をいただいた時も『涼香は栞里ちゃんにそっくりだから、役づくりとかそこまで考えずに栞里ちゃんのままで大丈夫ですよ』って言ってもらったんです。でも、実は知れば知るほど似てないんです(笑)。私はすぐ感情移入して泣いてしまうし、好きな人がいても小箱を持って個人的にお菓子をあげる勇気はありません。でも涼香さんのそういう一面を知って大好きになったし、こういう人になりたいなっていう涼香への憧れが出てきて、今は共通点が少なくてよかったなって思っています!」

――そうなんですね! 意外と似ていないとのことですが、涼香を演じる上で特に苦戦したことはありますか?

「第5話で、音羽先生に『最低!』って言いながらにらみつけるシーンがあったんです。正直そういう表情や言葉を普段使ったことがなかったので、どうしたらいいんだろうって迷いました。でも、その時に賀来さんが『怒りの表情を出したい時は顎を出したらいいんだよ』って言ってくださったんです。私はそれを真に受けて、実際にカメラに向かって顎を出して『最低!』とやってみたら、賀来さんが『うそだよ!』って笑わせてくださって(笑)。第5話の撮影初日ですごく緊張してたんですが、周りの皆さんが笑ってくださったおかげで力が抜けて、涼香に集中するスイッチが入りました。音羽先生にとっても重要なシーンばかりで覚えることもたくさんあったはずなのに、賀来さんは周りのことを見て和ませてくれたんです。私だったら自分のことで精いっぱいになってしまいそうだから、本当にすごいなと思いました」

――その後、お芝居の感覚はつかめましたか?

「少しだけつかめた気がしています。第5話でお世話になった松木(彩)監督が第8話も担当されていて、この前、撮影の時に『第5話で赤ちゃんが助かった時の涙ってどうやって出たの?』って聞いてくださったんです。正直、その時の私は演じてるという感覚がなくて、『赤ちゃんの命を必死で救おうとしている皆さんの演技を見ていたら、赤ちゃんが助かってよかったと本当に思って。だから私は視聴者として泣いただけなんです』ってお伝えしました。そしたら『それも立派な演技ですよ』って言ってくださったのがうれしくてたまらなくて…。その時に、もしかしたら私もお芝居できてたのかもしれないと思うことができました。監督との出会いは本当に大きいなと感じています」

――第5話では医療シーンにも立ち会ったかと思いますが、その時のエピソードがあればお伺いしたいです。

「涼香が妊婦の立花彩乃さん(河井青葉)を励ますシーンがあったんですが、私はリハーサルやテストの時から感極まってしまって、声の震えが止まらなかったんです。彩乃さんは本当に苦しそうだったし、赤ちゃんの命の危機も、音羽先生の必死さも、皆さんのお芝居でものすごく伝わってきて…。感情がたかぶってしまっていたんですが、本番前に監督が『涼香はすごく強い人で、彩乃さんを一生懸命励まそうとしているから、今は強い気持ちだけを持って、まだ泣かないで』って言われたんです。そこで、自分と涼香の違いをあらためて感じて、ちゃんと涼香の意思を持って演じないとって思い直しました。大変だったけど、涼香のすてきなところを感じたシーンでもあったので強く印象に残っています」

――第5話以降もMERチームとのシーンが増えていると思います。彼らから刺激を受けたことや感動したことはありますか?

「私がよくご一緒するのはMERのスタッフルームでのシーンなのですが、皆さんの会話が本当にプライベートでおしゃべりしてるみたいにリアルなんです。私だったら相手の言葉を待ってセリフを言ってしまうところを、皆さんはそこが絶妙なキャッチボールで。練習してたのかなって思うくらいで、いつもどうやって演じているのかなって思っています。皆さん普段から仲も良くて和気あいあいとされているので、青春だなぁなんて思いながら拝見していますし、その空気感が撮影にもすごく出ていると思います」

――MERチームの絆の強さがそのまま色濃く出ているようですね! ちなみに佐藤さんのお気に入りのシーンはどこでしょう?

「好きなシーンはたくさんあるのですが、特にバディのシーンが好きです。喜多見先生と千住幹生さん(要潤)の『止めても無駄ですよ』『足引っ張ったらぶっ飛ばす』『了解』みたいな会話とか、喜多見先生と高輪千晶さん(仲里依紗)のグータッチ、音羽先生のエアーグータッチ、あとは倒れ込む音羽先生を抱きかかえる喜多見先生とか! あのバディ感には、台本を読んで泣いて、オンエアを見ても泣いてっていう日々を過ごしています(笑)」

――兄役の鈴木さんの印象もお伺いしたいです!

「本当にとってもすてきな方なんです…! 撮影初日、初めての現場ということもあって私は信じられないくらい緊張していて、そんな私の様子にいち早く気付いてくださった鈴木亮平さんが『僕たちタレ目だし、身長も高いから本当の兄妹みたいだね!』って話しかけてくれて…。その瞬間に、私はここにいていいんだっていう気持ちになれて安心できました。第4話の撮影で私のセリフのタイミングが遅くてもう一度、となった時も『大丈夫だよ、何回もやればいいから』と言ってくださったり。 あと印象的だったのは、第5話の撮影でヘルメットをかぶってエレベーターまで降りてくるシーンの時に、どうやらヘルメットが少しきつかったみたいで、渡してくれたスタッフの方に「あれ、ちょっと小さいな。俺、今日頭腫れてるのかな(笑)」 と笑いながらおっしゃっていました。“サイズがきつい”ということをユーモアを交えてお伝えになっていて、そのスタッフさんも周りのみんなも笑っていて、こういう亮平さんのお人柄とか優しい言葉が、この現場の温かさを作り出しているんだなと、なんだかジーンときてしまいました。格好いい自慢のお兄ちゃんだなぁ〜って調子に乗って思ってしまう時もあります(笑)」

――音羽先生との関係もいい感じになってきていて、視聴者の皆さんは気になっていると思います。“音涼(おとすず)”の2人の関係は今後どうなっていってほしいですか?

「“音涼”! ちょっと恥ずかしくて顔が赤くなっちゃう…!(笑)。涼香の音羽先生への思いは、小箱を特別に用意するくらいだから、話数を重ねるごとに強くなっているんじゃないかな? でも音羽先生はなかなか…。私は涼香としても、一視聴者としても音羽先生の笑顔は見たいなと思っています。その笑顔を引き出せるのは誰かまだ分かりませんが、そこに涼香もちょっぴり入れたらいいな!」

――では、最後に視聴者の皆さんへメッセージをお願いします!

「私は『誰にだってできることがあると思います』という涼香の言葉がとても好きです。どの立場、どんな状況でも、今自分にできることを見つけて行動することができたら、その場にいる誰か1人でも笑顔になってもらえたら、私はここにいてよかったんだなって思えると思うんです。そして、両親をはじめ、友人や番組共演者の方も放送を楽しみにしてくれていたり、SNSのコメントでも放送後に『明日からもまた頑張れます!』とたくさん言ってもらえていて、私自身それが励みになっています。MERの皆さんも自分にできることを最大限に表現されているので、そのパワーをぜひ感じていただいて、月曜からの活力にしていただけたらうれしいです!」

【番組情報】

「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」
TBS系
日曜 午後9:00〜9:54

TBS担当 A・M



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