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今夜スタート!「最愛」主演・吉高由里子を松下洸平&井浦新が絶賛。本人は「頑張ってカッコつけています(笑)」2021/10/15

 TBS系では本日10月15日から、吉高由里子が主演を務める連続ドラマ「最愛」(金曜午後10:00)がいよいよスタート。このたび、主演の吉高、共演の松下洸平、井浦新の3人が、放送を数時間後に控えた心境、新井順子プロデューサーや演出の塚原あゆ子氏のエピソードや、現場で感じたことなどを語った。

 ドラマは、殺人事件の重要参考人となった実業家・真田梨央(吉高)と、梨央の初恋の相手であり事件の真相を追う刑事・宮崎大輝(松下)、そして、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士・加瀬賢一郎(井浦)の3人を中心に展開するサスペンスラブストーリー。同系のドラマ「アンナチュラル」(18年)、「MIU404」(20年)の新井プロデューサー、演出の塚原氏と「リバース」(17年)でタッグを組んだ脚本家・奥寺佐渡子氏と清水友佳子氏による完全オリジナルの作品として、放送前から話題を集めている。 

――いよいよ放送当日となりましたが、現在の率直な心境をお聞かせください。

吉高 「大きいプロジェクトが動き始めて、ようやく作品を見ていただける日が来たのかというワクワク感と、どう思われるかという緊張感があります。でもドラマって1話がスタートしたら、追いかけられるスケジュール感なので、それがまた始まるんだなと思ったり。いろいろなものが大きく動く日になるなという感覚です。作品を見て、面白い、よかったと言ってくださる方が多いので、今夜10時、たくさんの方に見ていただけたらうれしいなと思います」

松下 「(撮影が始まってから)1カ月半と聞いて、もうそんなに経ったんだなと。本当にあっという間の日々でした。それだけ中身の濃い日々を過ごさせていただいている、そして目まぐるしい日々の連続だったということを、“1カ月半”と聞いてハッとしました。一足先に1話を見たのですが、自分が出ているということを抜きに、一つの作品として、ハラハラドキドキしたんです。自分の出ていないシーンを見ていたら、次の展開が気になって、ドキドキして怖くなってきました。いろいろなものが詰まった作品で、この集中力を切らさずに走っていきたいです」

井浦 「放送が始まることは素直にうれしいです。共演者と監督方、制作陣のみんなでそれぞれ作ってくる中で、共演者とのやりとり、お芝居の中で育ってきている役がどのように、視聴者の方にこの物語がどう伝わっていくのか、うれしいとともにドキドキしています。今日から放送が始まって、視聴が追いついてくるので、現場のスピード感も変わってくるだろうなと思います。今後、演じる役が育っていくと思うのですが、自分も含めてどうなっていくのか知らない分、最終話で、どんな状態で立っているのかな?と、そんなことを感じています。そして、宣伝するのもとても大事なことですが、『早く現場で芝居しないとやばいな』という気持ちもありますね(笑)」

――それぞれ演じる役柄については、どのように感じていますか?

吉高 「梨央は、天真らんまんで明るくて、みんなの中心にいるような、太陽みたいな存在でしたが、ある事件をきっかけに本音を全部箱に閉まっていて、目標だけを持って大人になってしまった。そして、自分を強く見せようとしているけど、実はもろい部分もある。だけど、貫く気持ちは人一倍あるので、目標を達成したら、燃え尽き症候群になるんじゃないかと心配です。目標を達成することだけに、自分の人生をささげている人で、正義感もとても強いんです。これまでは、等身大というか、親近感がある役の方が多かったので、今回、若い女性社長で、パキッとした服を着て、シャキッとしゃべるのは私じゃないなと思ったりすることもあります。直前まで、松下さんや井浦さんと普通にお話をしていて、撮影がスタートした瞬間に切り替えて、キリッとした態度になるので、『何やってるんだ、私』って思ったり(苦笑)。でも、お仕事、お仕事!と思って頑張ってカッコつけています。ツンケンしていて感じの悪い役柄なので、『感じ悪くて本当にごめんね』と思いながら演じていますね」

松下 「大輝は口下手でもないですし、日頃から感情をむき出すタイプでもないけど、塚原さんいわく『そういうヤツが怒ったら一番怖い』と。(劇中に登場する大学の)陸上部の中で、彼は3年生でエース。でも、立ち位置的には、みんなをまとめるリーダーシップがあるわけでも、俺についてこい!というタイプでもなく、黙って結果を出すタイプ。その精神が大人になってもあって、心の中で燃えている、実は熱いヤツだなと思います。恋愛に関して言うと『なんでこんなタイミングで告白すんだよ』と思ったり、そんな不器用な部分も、今まで僕がやってきた役柄とは、違うので、演じていて新鮮です」

井浦 「僕が演じる加瀬は、東大を首席で卒業して、真田グループの専属の弁護士をしている人物。その肩書では、クールなキレ者で堅物とか、そういう印象があったんですが、新井さん、塚原さんが、そのようないわゆるステレオタイプな役柄ではないとお話されていて。加瀬の設定だけ見ると、人間味が薄く、サイコパスな雰囲気にもなりがちですが、加瀬はそういう人物ではないと思っています。だいぶ不器用で、人間にはいろいろな側面があるけど、それをコントロールできるタイプじゃなくて、シンプルなマインドを持っている。洸平くんの話を聞いていると、道は違えど、2人は似ているタイプだと感じましたね。一つのことに一直線で、情熱の懸け方が違うだけど、熱い情熱を持っていて、それが、大切な人を守っていく原動力になっていたりしているんだろうなと。演じながら、人間味ある人物に成長してきています」

――出演オファーを受けた際、新井プロデューサーや塚原監督からどんなお話があったのですか?

吉高 「新井プロデューサーが、『わたし、定時で帰ります』(同系)で向井理さんと共演した1シーンを見た時に、吉高にこうゆうことをやらせたいと思いついて、ゼロから作品を作っていったと伺いました。『今までにないような吉高由里子を見せたい』と言われましたね」

松下 「僕は『MIU404』(同系)にゲストで出させていただいて、その半年後ぐらいにあらためてお声がけいただいて。今まで僕がやってきた役どころが、優しくて穏やかな役が多かった中で、吉高さんの話じゃないですが、塚原監督から『今までにない、松下洸平が見たい』と言われて」

吉高 「みんなに言ってるのかも(笑)」

松下 「新たな一面を引き出してもらえるのは、俳優としてチャレンジングであり、貴重な経験でもありますし、自分自身の成長にもつながると思ったので、二つ返事でやらせていただきたいですと言いました。大きな役をいただいて、僕で務まるのかというプレッシャーもありましたが、やらせていただくからには、この作品には命を懸ける、この作品が最後でもいいと思えるぐらいの気持ちで、臨んでいるので、幸せな時間を過ごしています」

井浦 「4年前に『アンナチュラル』(同系)で、新井さん&塚原さん組に参加しているんですが、基本的に俳優の仕事は、一度お仕事をさせてもらったからといって次があるとはいえない。一本勝負でやっているので、『アンナチュラル』の時も、またいつかとか、そんなことを思う余裕もなく、(この作品を)全開でやるぞという思いでやっていました。そこで、お二人のクリエーターとしての側面に感動することがたくさんあったので、またいつか仕事をすることになったら、今度はどんな表現ができるんだろうなという淡い夢を持っていました。ですので、今回、お話をいただいた時は、とにかくうれしかったですね。『アンナチュラル』のキャストが、その後、お二人と仕事している姿を拝見して、『僕は絶対に嫌われた』『要注意人物だと思われているな』とか『忘れられてるな』とか、ネガティブな気持ちになっていたところ、ちょうどいいタイミングで声をかけていただいて、よかったです(笑)」

――新井プロデューサー、塚原監督の現場で、ここがすごいなと感じる部分はどこですか?

吉高 「現場によって、いろんなやり方があると思うんですが、塚原さんの場合は、演出をする際に、助監督さんに伝えないで、直接伝えにきてくださる。それがすごく愛情深い方だなと思います。人伝えでのいいのですが、遠いところに(撮影の)ベースがあっても、気持ちを伝えにきてくれて、『今のは今のでいいと思うけど、こうしてみたらどうかな』と絶対に否定せずに、別の提案をしてくださる。それってすごくうれしいことというか、気持ちが伝わるというか、同じ方向に向ける方だなと思いますね。そして、新井さんは、見た目はポワンとしていて、ちょっとギャルっぽさも抜けていないし、敏腕プロデューサー!という感じではないんですが、現場でテキパキと指示を出している姿を見ると、ギャップがあってカッコいいなと思いますし、作品について、頭に浮かんでいることが具体的にあって、ムチャだろと思うようなことも、それを貫き通す。そして、新井さんの思いを形にしてくれる仲間がいるということ、その人柄、求心力も大きい方だなと感じています」

松下 「お二人に共通して言えることは、作り手の目線と視聴者の人たちがどう見るか、この二つの視線が、すごく明確に見えているのがすごいと思う。塚原監督は、僕が役をつかみきれていない時に、『人間は驚いたり、うれしかったり楽しかったりした時に、表情だけでなく、思った以上に心が動いているので、表情だけ何かを伝えようとしなくてもいい』と言ってくださったり、新井さんは、俯瞰(ふかん)でものを見てくださっているので、僕が役柄に入りすぎてしまって、大輝の方向性が分からなくなってしまった時に、その方向性があっているのかを相談しています。視聴者目線と役者目線、全部を持っていているのがすごいですね」

井浦 「塚原監督は、お芝居に伝わりやすさ求めるのではなくて、心を大事に、芝居をつけてくれる。もちろんテクニカルな部分を必要とさせる場面をありますが、例えば、涙が出るようにト書きで書かれていても、もしも、涙が出なかったら、それがその時の心のありようなので、それでいいと。ちゃんと俳優のお芝居を受け止めてくれる強さがあるなと思いますね。今作で言えば、一つの見どころである犯人探しも、たくさんの登場人物の中から、“誰が犯人なのか”という面白さを描きながら、登場人物それぞれが、大切な“最愛”を抱えていて、その大切なもの、人と人との関わり合いの中から、生まれてくるものを、しっかりとくみ取ってくださるところが素晴らしい。主演やメインキャスト、犯人探しに焦点が当たりがちな昨今のドラマ作りの中で、中心にいる人たちも、周りにいる人たちも描こうとする姿勢が塚原さんのドラマにはあって、それが長けているなと思います。そして、新井さんのすごいと思うところは、ご自身の好きなものに対して、明確なところ。ご自身の好きなことに対してのどん欲さが、新井さんのクリエーティブにものすごく反映していると思うんです。そこが明確だから、監督もご自身の世界観を描けるんでしょうし、2人の役割分担が明確なんですよね。ただ、このお二人が、ほかのチームと違うのは当たり前で、2人にしかできないことがあって、それは本当にすごいなと思うんですが、みんなで褒めちぎると“神”になってしまうので、それは2人に対して失礼だと思っているんです。2人は、自分たちが目指すものに向かっているだけなんだと思います。「新井・塚原組がすごいすごい」と言うと、2人のためにならないと最近感じているんです。俳優の僕たちは、2人に足りない部分をそろそろ言っていきたいけど、今のところ見つからない。それぐらい完璧。2人にはすごいオリジナリティーがあるということが最大の魅力だと思いますね」

――では、今回共演されてみて、お互いにどんな印象を持たれていますか?

吉高 「去年、松下さんとご一緒させていただいた時は、3日間ぐらいで短くて、もっとちゃんとやれたらよかったなと思っていたので、こんなにすぐに共演ができて、うれしく思っています。2人の関係性が、周りの人をひきつけるものになれたらうれしいですね。井浦さんとは、10代、20代前半と今回で3回目なんですが、これから、40代、50代、60代と全部見ていてほしいです(笑)。変わらないところも、変わったところも見ていると思うし、現場に居てくれると安心します。昔から知ってくれている人なので、心強いですね。劇中の加瀬と梨央のような関係性だと思います」

松下 「吉高さんと以前共演した時は、ライトなラブコメをやらせていただいて、僕も明るかったですし、ハッピーな現場だったのですが、今回はミステリーなので、どういう面持ちで現場にいるのかなと想像しながら現場に入ったら、以前ご一緒した時の吉高さんと何にも変わらない、明るい吉高さんで。それがすごいところだと思うんですよ。どういう作品でも心(しん)がブレない。シリアスなシーンが控えていても、カメラが回る5秒ぐらい前ぐらいまでは明るい姿を見せている。でもカメラが回った瞬間に、すぐに切り替えて、時には涙を流したりもできる、すごい人。時々、ムチャぶりもありますが、それもひっくるめて、魅力に変えてしまうパワーを持った方だなと思います。新さんは、以前、同じ作品に出させていただいたことはありましたが、その時は、同じシーンがなく、共演したいと思っていました。今回、3カ月間ご一緒しますし、僕が、どういう人間なのか、どういう俳優なのか、知っていただきたくて、初日に自分からから声をかけさせていただいたんですが、むちゃくちゃ優しくてびっくりしました。僕の勝手な印象で、クールで怖い方なのかなと勝手に思っていたんですが、本当に温かい方でした。だからいろんな話をしたくなるし、知らないこともたくさん教えてくださる。役柄的にはバチバチする関係ですが、個人的には、いろいろな話を今後も聞けたらいいなと思っています」

井浦 「クールで怖いんですけど…(笑)。洸平くんとは、現場で話していると妙に会話が広がるんですよね。興味がある好きな分野がリンクしているのもあって、自然と仲良くなっていってしまう。でも、役柄としては、どうしても梨央を挟んで、常に両サイドから火花が散っている関係性でもある。実際に肌と肌を合わせてお芝居するのは初めてなので、加瀬と大輝の関係性が最終話までフレッシュでありたいなと思っています。2人の芝居がどんなふうに着地するのか、全く予想がつかないところを、2人で描きたい。演じていく中で、洸平くんとだからこそできる、フレッシュな関係性を表わしたいです。それが今回の目標でもありますね。吉高さんとは、彼女が初めて座長だった作品でも一緒になっていて、何度か共演していますが、今回、久々にじっくりと共演をして、出会った頃からの、お芝居のいい変化と、吉高さんだからこその変わらないすてきなところをしっかり感じることができて、本人には言っていませんが、感動しているんですよ。本人に言うとすぐに調子に乗るから言ってないですが(笑)。その中でも、一番いい部分は、どんな役でも自分に引き寄せているので、お芝居している感じがしない。今回は極端に言うと、二つの顔を演じなければいけませんが、無理してやっているようには見えなくて、役がちゃんと自分に落ちているのが、才能なんだと思います。今回の現場では、もともと吉高さんが持っていたものと、数々の現場を乗り越えてきて強くなった部分が、明確に感じ取れていて、そういう意味でも楽しんで芝居できていますし、俳優として出会ってからの僕ら2人の時間が、今の梨央と加瀬に投影できているのも運命なんだなと思っています。洸平くんとも吉高さんとも、2人じゃないとできないことがあると思うので、それをしっかりと残していきたいです」


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