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「ロキ」のトム・ヒドルストンが人気キャラの新たな挑戦を告白2021/06/23

海外ドラTVガイドWATCH「ロキ」トム・ヒドルストン

 マーベル・スタジオのドラマシリーズ第3弾「ロキ」がディズニープラスで配信中。スーパーヒーローであるマイティ・ソーの義弟・ロキの、映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」で逃げ出した後の物語が描かれる今作。ロキを長年にわたり演じてきた主演のトム・ヒドルストンが、このキャラクターの魅力、今作の見どころを語ってくれた。

── 初めにシリーズの制作を聞いた時、どう思いましたか?

「とても興奮したよ! これまでロキとして6本の映画に出てきたけれど、それらは実のところソーの物語だ。どの作品もロキとソーのつながりについて、ロキと彼の家族のつながりについての物語だった。だからスタジオでみんなと、これからどうすればいいか、どういうのが新しいか、独創的かと語り合ったんだ。その会話の後でも、これはきっととても新しいものになるぞ、と考えていたことを今でも覚えているよ。このロキというキャラクターには幅と深みがあるからね。それは役者としての僕に与えられた贈り物だよ」

── ロキのどんなところを知ってほしいですか?

「ファンの皆さんが、マーベルの好きなところやロキの好きだと思っているところすべてが、ここに描かれていると感じてくれたうれしいね。興味深いキャラクターたち、そんな彼らに試練を与える肉体的かつ精神的な困難、それに立ち向かう人々のいる新しい世界を創作したんだ。ロキのことが好きな人が見たら、いつものあのロキで…今なおイタズラ好きだよ。だけど、この作品はそんな彼を次のレベルに押し上げているんだ。ファンや視聴者の皆さんが、僕らがこれを作っている時に感じたのと同じ興奮や情熱を感じてくれることを願っているよ」

── ロキはソーの陰に隠れた存在ではなくなるんですね?

「ロキは進化しなければならないんだ。これまでは信用と裏切りと抵抗の終わりのないサイクルだった。僕らはそれを破ったんだ。ロキにも変わること、成長することができるのだということを描いている。そして、その経験や旅路が、ロキの心の中の何かを変え、もしかしたら彼でも今までとは違う人物になれるのかもしれないよ」

── 監督のケイト・ヘロンは、ロキにどんなアイデアを取り入れましたか?

「彼女のアイデアの核にあるものは、この作品が自己認識について描いたものであるということ、ロキと彼の友人たちが自分自身についてより理解するようになっていくことを描いたものだということなんだ。そういう魂の旅路を通して変わることができるし、また、自分が誰なのかを理解し自分の過去を理解すること、それらと和解することから変化は始まっていくんだ。そうなってようやく前進することができる。ロキのようなキャラクターだと、こういったテーマはちょっと途方もないものになるね」

海外ドラTVガイドWATCH「ロキ」トム・ヒドルストン

── 今シリーズで描きたかったものは何ですか?

「本気で目指したのは、ロキというキャラクターを最高な形で表現するということ。だから、イタズラ心や楽しさや勢いのある感覚を染み込ませた作品にしたかった。また、ロキの心はとても繊細で傷ついてもいる。そういう深いところもすべて盛り込みたかったんだ。視聴者に共感できるところから始めるためにも、この壮大なストーリーに楽しさやイタズラ心の感覚を持たせ、感情の深みや幅広さを持たせることができていることを願っているよ」

── オーウェン・ウィルソンが謎の組織の職員として登場します。彼との共演はいかがでしたか?

「彼は生まれながらの知性と好奇心を持っていて、それが彼独特なんだ。そういったものを彼は自身のキャラクターであるメビウスに吹き込んでいるよ。メビウスは明るく陽気で楽しく、好奇心旺盛にもなり得るし、同時に真剣に張り詰めることもある。見た目を変えたり、彼がキャラクターに命を吹き込むためにやったことは見事だった。視聴者にとって、こういうオーウェンを見るのは初めてになるんじゃないかな。彼と一緒に仕事をするのが大好きだったよ。僕らはすぐに意気投合したんだ。一緒に、とても興味深い作品を作り上げることができたと思っているんだ」

── 長い間演じてきても、ロキは探求するのが面白いキャラクターですか?

「僕は最初からずっと、彼自身や彼の持つあやうさに深い愛情を抱いているんだ。もちろん、マーベル・スタジオの一連の映画作品で経験してきた中で、ロキには特定の役割があった。つまり、ロキとして僕はまず悪役を演じ、その次にはアンチヒーローを演じなければならなかった。そして今回は最初のチャンスとして、僕らは彼の殻を破り、彼を変えながらも、彼の中にある良い側面をすべて残すことができるかどうかを見極める必要があったんだ。僕が思うに、それってこのストーリーが語ろうとしているアイデアのとても興味深い核心だよ。ロキは果たして変わることができるのか? これまで築き上げたものを尊重することと、新しい何かを作り上げること、その二つのピッタリのバランスをとる方法を見つけようとする作業は、本当にエキサイティングだよ」

【プロフィール】

海外ドラTVガイドWATCH/「ロキ」トム・ヒドルストン

トム・ヒドルストン Tom Hiddleston  
1981年2月9日生まれ。英・ロンドン出身。2011年の映画「マイティ・ソー」のロキ役で世界的に注目を集める。主演と製作総指揮を務めたドラマ「ナイト・マネジャー」(16年)で、ゴールデングローブ賞男優賞を受賞。

【番組情報】

海外ドラTVガイドWATCH/Disney+「ロキ」

「ロキ」 
ディズニープラス 
水曜 午後4:00~(全6話) 
独占配信中

マイティ・ソーの義弟で、裏切り王子ことロキ(ヒドルストン)は、四次元キューブを手に入れるが、時間の流れを守る謎の組織に捕まってしまう。そこで、自分が変えた現実を元に戻すという任務を与えられる。



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