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白洲迅、北川景子&永山瑛太との共演は「笑いをこらえるのが大変」!? 「リコカツ」インタビュー2021/06/09

 運命的な出会いをきっかけに交際ゼロ日で結婚したものの、生活習慣や価値観の違いで食い違い、新婚早々離婚を決意する夫婦を描いたドラマ「リコカツ」(TBS系)。出版社に勤め、編集の仕事に奔走する主人公・水口咲(北川景子)と、航空自衛隊の元夫・緒原紘一(永山瑛太)は、互いを思いながらも離婚を選択し、それぞれの人生を生きていくことを決めました。

 そんな咲が担当する人気恋愛小説家・水無月連を演じるのは、白洲迅さん。大好きなファッション誌の編集部から文芸部へ異動になり、慣れないながらも真面目に水無月先生に向き合う咲に、連は駆け引きを持ち掛けてみたり、紘一を挑発してみたり…。連の心の内、そして咲との関係も気になる展開を迎えている中、ここでは白洲さんに、役への思いや撮影中のエピソードをお聞きしました。

撮影初日は「肌が触れ合うほどの距離感」

――第8話(6月4日放送)では自身の過去を咲に明かすシーンもありましたが、わがままな態度を見せる連は、どこかつかみどころのないキャラクターという印象です。連を演じるにあたって、心掛けていることはありますか?

「基本的に連は、咲さん、紘一さんの2人としか直接的に関わらないので、僕が動いたり言葉を発したりすることで、2人をいかに振り回すことができるかを大事にしています。傍若無人さを出すためにはどうしたらいいか、いつも考えながらやってる気がします」

――これまでの撮影の中で、難しかったシーンはありますか?

「連は第3話(4月30日放送)で初登場だったんですけど、あのシーンが僕のインでもあったんです。初めてのシーンで、いきなり(北川さんと)肌が触れ合うくらいの距離感だったので、最初はどういうふうに理由付けをしようかなと。そのあたりは難しかったというか、少し考えた部分でした」

――台本も読ませていただいているのですが、第6話(5月21日放送)で咲の家に上がり込んだ後のシーンなど、台本には書かれていないやりとりや動きがすごく多いんだなと感じました。連が2人を振り回す振る舞いは、どのように現場で生まれているのですか?

「ふふ(笑)。もちろん監督から事前に提案されている部分もあります。あのシーンでいうと、僕がすごく自由にやらせてもらった結果ですね(笑)」

――咲が作ったごちそうを勝手に食べたり、ぬいぐるみをぎゅっとするシーンは、SNSでも話題になっていましたね。

「ね(笑)。全然そういう狙いはなかったんですけど。座ったソファにあのぬいぐるみがあったから、ちょっと手に取りたくなっただけで…(笑)。北川さんと瑛太さんも本当に自由に演じていらっしゃるし、僕がやったことをしっかり受けてくださって、『じゃあこうしよう』って考えていける現場なので、3人で作り上げたなと感じるシーンでした」

瑛太さんが骨をかみ砕く、あのシーンの撮影秘話

――北川さんは以前、「瑛太さんのお芝居が面白すぎて、笑いをこらえるのに必死」と話していたのですが、白洲さんはいかがですか?

「まさに同じですよ(笑)。本当にね、笑いをこらえるのが大変で…。瑛太さんは、テストでも“しっっっかり”やられるんです」

――テストから全力の演技なんですね!

「もちろん、テストからしっかりです。いろいろ自分の中で試しているんだと思うんですけど、本番ではさらにものすごい熱量のものをやられていますよ」

――テストとはまた違うことが、どんどん目の前で繰り広げられていく感じですか?

「基本的にはそんなに違うことをするわけではないんですけど、さらにレベルアップしたものを出してくると言いますか。さっきのぬいぐるみのシーンの続きで、3人が外に出て行くシーンがあったと思うんですけど、なんと紘一さんが(骨付きチキンの)骨をかみ砕くという…(笑)」

――紘一さん、骨、食べてましたね。

「あれも結構、みんなでディスカッションをして。僕の去り際に『肉を取って、食べながら出てほしい』という話が、最初に確か監督からちらっと出たんですけど。ただ、そのまま外に出た時に『骨をどうしよう?』というのが問題になって、一時はやめようって話になったんです。でも僕、なんとなく『骨、使えるんじゃないかな』って思ったんですよね」

――では、白洲さんから「骨は持ったまま外に出ます」と提案して?

「はい。それで『じゃあ、(骨は)ありでやってみましょう』ってなって、いざ外のシーンを撮り始めたら、瑛太さんが見事に骨を…。まさか本当にあんなことをするとは…(笑)」

――そうだったんですね…。

「さすがに、骨を食べるなんて誰も思ってなかったんですよ。外のシーンの後、咲と紘一はまた部屋に戻るという流れだったので、そこで(紘一が)骨を持ったままだと邪魔になっちゃうかなって話していたんです。だから骨は紘一さんの手に渡った後は、部屋に入る前に捨てたってことにしよう、って場の意見は一致してたと思うんですけど、テストから『ガリッッッ』って。みんな『えっ、食った!!』って動揺して(笑)」

――このシーンも、瑛太さんはテストから全力だったんですね。

「はい(笑)。あのシーンでは、紘一が骨を奪う時、連は咲に向き合うんですよね。そこで連がちょっと熱く語るようなことをするから、咲との間に不思議な空気が生まれて、僕が去るっていうシーンだったんですけど。実は北川さんも僕も正直、骨の件で笑いをこらえながらで(笑)。だからテストで思う存分笑って、しっかり本番に挑みました」

――そのシーンも台本を読んだ状態でオンエアを見ていたのですが、まさか仕上がりがあんなふうになるとは思いもしませんでした。

「誰も思ってなかったと思います(笑)。そんな感じで、台本以上のものをみんなで生み出していけてるのかなって思います」

「リコカツ」の第一印象は「すごく勉強になるな」

――「リコカツ」に出演されて、結婚観や離婚に対する考え方に変化はありましたか?

「そうですね、結婚観か……。僕はまだ独身で、結婚はしたことがないので、この『リコカツ』がすごく勉強になるなというのが第一印象です。男性側が何かやらかして、夫婦にすれ違いが生じるシーンは、すごく教訓になると言いますか。既婚者の方からすると、ギクッとするシーンもたくさんあるんじゃないかなと思います。ただなんとなく、今の世の中、離婚に対するハードルは下がっているのかなと感じますね」

――離婚を選択した人に対して、自分の価値観で意見を押し付けるのは時代遅れだ、という認識が広まっているのかなと感じます。

「そうですよね。だからこそ、“離婚活動”というワードも生まれてきたんだなと思いますし。必ずしも悪いことではないのかなと思いますけど、ただやっぱり、そこに痛みを伴うのは間違いないし、本人たちだけの話ではとどまらないことでもありますし。と言いつつも、まだ結婚を経験していない立場なので、できれば離婚活動をする必要のない関係でいたいですね(笑)。この作品に関わらせてもらってすごく思うのは、出来上がったオンエアを見ると、『この2人、別れる必要ねーじゃん』って。咲さんと紘一さんなんて特に」

――お二人のシーン、すごくすてきですよね。

「それでも、別れざるを得ない状況ってあるんだなって。ドラマでは部屋のインテリアでもめたこともありましたけど、例えば結婚する前でも、結婚式の式場はどうするかとか。結婚するって大変なんだろうな、いろんなことがあるんだろうなって。自分が将来、どんなけんかをするのか分からないですけどね(笑)」

荘厳な世界観の中に怖さも孕んだ“森見ワールド”の魅力

――恋愛小説家の役ですが、白洲さん自身は普段どんな本を読みますか?

「最近は読めてないんですけど、結構SFものが好きで。SFの中でもちょっと変わった作品になるのかもしれないですけど、森見登美彦さんがもう、めちゃめちゃ好きですね。京都が舞台の作品が多いんですけど、実際にある神社仏閣がいくつも出てきたりして。荘厳な世界観の中に怖さも孕(はら)んでいるというか、独特なバランスで描かれているんですよね。僕自身、京都も神社仏閣も大好きなので、森見さんの作品に漂う不気味さにも魅力を感じて、全部読んでいます」

――森見さんの作品で、中でも好きなものはありますか?

「特に有名な『夜は短し歩けよ乙女』も好きなんですが、僕は『宵山万華鏡』が大好きです。『宵山』をモチーフとした短編からなるオムニバス形式の作品なんですけど、実は全ての話がリンクしているという。夏のお祭りって、僕にとっては特に、思い出深いもので。みんなそうなのかな。物悲しかったり寂しい雰囲気もありながら、森見さんらしい不気味さも醸し出されています。怪談のような要素もあり、大好きな一冊です」

 撮影準備中は晴れたり曇ったりを繰り返す、カメラマン泣かせな空模様でしたが、白洲さんが登場すると明るい晴れ間が。スタイリングやメークを担当してくださったスタッフの皆さんの「スターには太陽も味方するんだね!」というにぎやかな言葉にも、終始涼しい表情の白洲さんでした。サングラスのショットは急きょ決まったのですが、カメラマンの“チャラい顔”のオーダーには「十分チャラくないですか?(笑)」と言いつつも、この流れからカメラにグッと寄ったカットの撮影に。

 また、読者の皆さまへのサインでは「“リコカツ見てね”にしちゃいますね」とコメントも書いてくださるサービス精神で、シーンの撮影前の取材でしたが、とても和やかな時間を過ごさせていただきました。いよいよ物語も終盤となった「リコカツ」、水無月先生の大胆な行動がまだまだ咲の心をかき乱すかも…? 丁寧に作り上げられたシーンの一つ一つを、最後までどうぞお楽しみください。

【プロフィール】

白洲迅(しらす じん)
1992年11月1日生まれ。東京都出身。A型。2011年、舞台「ミュージカル・テニスの王子様 2ndシーズン」でデビュー。主な出演作は、映画「リバーズ・エッジ」「劇場版 ドルメンX」「BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-」「葬式の名人」「HiGH&LOW THE WORST」「Life 線上の僕ら」「10万分の1」、ドラマ「ごめんね青春!」(TBS系)、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、「愛してたって、秘密はある。」(日本テレビ系)、「刑事7人」シリーズ(テレビ朝日系)、「僕はまだ君を愛さないことができる」(フジテレビほか)、「僕らは恋がヘタすぎる」(テレビ朝日ほか)、「インフルエンス」(WOWOW)、「私の夫は冷凍庫に眠っている」(テレビ東京系)など。

【番組情報】

「リコカツ」
TBS系
金曜 午後10:00~10:54

【プレゼント】

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【締切】2021年7月6日(火)正午

取材・文/宮下毬菜(TBS担当) 撮影/蓮尾美智子

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