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「ディセンダント2」のダヴ・キャメロンとソフィア・カーソンが来日! 世界のファンのハートをつかんだ秘密を明かす!?2017/10/18

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 ディズニーヴィランズ(悪役たち)にもし子どもがいたら?という発想から誕生したディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー「ディセンダント」の続編「ディセンダント2」が日本初放送となる。これに先駆けて、主演のマル役のダヴ・キャメロン(写真・左)と、イヴィ役のソフィア・カーソン(写真・右)がそろって来日。作品の楽しさの秘密や役柄への思いを語ってくれた。

マルたちには隣にいるような親近感があるの!(ダヴ)

── 前作の大ヒットを受けて続編が作られることになりましたが、この作品が世界的に人気となったのはなぜだと思いますか?

ダヴ・キャメロン(以下、ダヴ)「今までのディズニープリンセス&プリンスとまったく違うからだと思うわ。これまでのお姫さま・王子さまは高嶺の花の完璧な存在だったでしょう? でも、マルたちには横を向いたら隣にいそうな親近感があるの。共感できる部分もたくさんある。ディズニー作品の多くは“善”の人々を描いていたのに対し『ディセンダント』では悪の立場のキャラクターたちを初めてメインにして革命を起こしたの!」

──「ディセンダント2」ではマルとイヴィの外見も前作とはちょっぴり変わっていますね。

ダヴ 「そうなの。パープルだったマルの髪はブロンドになっているのよ。それは悪い子からいい子に変わったということを表しているんだけれど、でもよく見ると毛先はまだ紫なの(笑)。気持ちの根底には悪や故郷を懐かしむ気持ちが残っているからなのよ。実際、ロスト島に戻ったシーンでは自分らしさを取り戻せたということでパープルの髪に戻るの。ウィッグを着けて演じているんだけど、私自身、マルの内面を表現するのにとても役立っているわ」

ソフィア・カーソン(以下、ソフィア)「私もあのブルーのウィッグを着けると、すぐにイヴィになりきれるわ。色は前作と同じブルーの髪だけど、ママ(「白雪姫」の魔女イーヴィル・クイーン)を彷彿とさせるティアラを着けたり、ロスト島でワイルドなイヴィに戻る時にはウェイビーヘアになったりして、彼女の心の内を表しているの。ケニー・オルテガ監督はファッションについてもすごく重要視していて、イヴィの服装やアクセサリーは、プリンセスらしさをどこかに醸し出しているの。グレース・ケリーやダイアナ元妃をイメージしてデザインされていると聞いたわ」

イヴィは自分らしくいることの大切さに気づいていくの(ソフィ)

── マルとイヴィは、さまざまな面で前作より成長していますが、お二人自身は女優として成長したと感じる部分はありましたか。

ソフィア 「イヴィは、新しい環境にも慣れてファッションデザイナーとして成功しているので、とても幸せなの。とはいえ、出身地や母親についてはひそかに恥じている部分もある。でも、全てを受け止めてくれる友達に出会ったことで、出自を恥じる必要はない、と自分らしくいることの大切さに気付いていくの。演じている私も少しは成長したと思うわ。前作の時は初めての映画出演で何も分かっていなくて自信も無かったの。周りのキャストたちや監督の助けで何とかこなせただけ。でも、この『2』を撮るまでの間に4本の映画に出演して、だいぶ経験を積んだわ。だから、作品の中でのイヴィの葛藤と成長は、女優としての私自身にも重なる部分が多いの」

ダヴ 「実は、『ディセンダント』を撮り終えた頃の私は、女優として悩んでいた時期だったの。でも、この作品と出合えて、視聴者は私を見ているのではなくて、私の役柄の中に自分自身を投影しているんだと気付いてからは気持ちが楽になった。私はまだ21歳で、人生の全てを分かっているわけではないと思うけれど、自分の弱さや心の傷を正直にさらけ出すことが、本当の意味で人生を生きるということだと、マルを通して学んだわ」

 一つ一つの質問に丁寧に、情熱的に答えてくれたダヴとソフィア。2人とも圧倒的に美しく、その言葉や立ち振る舞いからはプロとしての意識の高さがひしひしと感じられた。それでも時折、「足が疲れた…ちょっと脱いじゃおう」とピンヒールのミュールから足を投げ出したり、「すごくおいしくて食べるのをやめられないんだけど」と、テーブルの上のフルーツをパクついたり、アクセサリーを「ねぇ、これ、かわいいよ、見て」と教え合ったり…と20代の女の子らしいキュートな一面も。「ディセンダント2」が前作以上にパワフルになった理由が分かったインタビューだった。

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【プロフィール】

Dove Cameron(ダヴ・キャメロン) 
1996年1月15日、米・シアトル生まれ。ディズニー・チャンネルのドラマ「うわさのツインズ リブとマディ」で人気者に。その後、「ディセンダント」(2015年)で主人公・マルを演じて一躍、トップアイドルに。16年には生放送ミュージカル「Hairspray Live!」(原題)に出演して話題に。


Sofia Carson(ソフィア・カーソン) 
1993年4月10日、米・フロリダ州生まれ。「ディセンダント」(15年)でその演技力と歌唱力が注目され、ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー「ベビーシッター・アドベンチャー」(16年)に出演する。歌手デビューも果たして活躍の場を広げている。

【番組情報】

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「ディセンダント2」 
ディズニー・チャンネル 
10月21日 午後7:30~9:30 ほか

製作総指揮・監督/ケニー・オルテガ 
出演/ダヴ・キャメロン、キャメロン・ボイス、ソフィア・カーソン、ブーブー・スチュワート、ミッチェル・ホープ、チャイナ・アン・マックレーン ほか

マレフィセントの娘・マルは、前作で王子と恋に落ちたことで善人たちの国・オラドン合衆国で暮らすようになったが、未来のプリンセスとして扱われるプレッシャーに押しつぶされそうに。同じくオラドン合衆国で暮らすイヴィはファッションデザイナーとして順調な滑り出しを見せ、ジェイは高校生活を満喫するなど新たな環境になじんでいた。その頃、故郷のロスト島ではマルたちがいないのをいいことにアースラの娘・ウーマがヴィラン・キッズのボスとして君臨、ある悪だくみを実現しようとしていた。


◆「ディセンダント2」DVD情報

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DVD:11月22日発売 3,200円+税 
DVDレンタル、デジタル配信:11月22日開始 

発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン

取材・文/藤野貴子 撮影/中越春樹



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