Feature 特集

Creepy Nuts・R-指定が「閻魔堂沙羅の推理奇譚」にゲスト出演。ラップのフロウを意識した役作りとは?2020/11/28

 現在放送中のよるドラ「閻魔堂沙羅の推理奇譚」(NHK総合)。閻魔大王の娘・閻魔沙羅(中条あやみ)が、生き返りを願う亡者に、自らの殺人事件の真相を解決させる異色のドラマです。オムニバス形式で展開される第5回(11月28日放送)のゲストは、ヒップホップユニットのCreepy Nuts・R-指定さん。

 最近よくバラエティー番組でCreepy Nutsのお二人を見かけますよね! R-指定さんは数々のMCバトルで優勝する日本一のラッパー、そしてDJ松永さんは世界大会で王座に輝いた功績を残しています。11月22日放送の「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日系)では、卓越したテクニックを披露したり、ヒップホップについてマニアックな解説をしたりと、音楽について熱く語っていたのが印象的でした。また、DJ松永さんは「『任意同行』願えますか?」(日本テレビ系)で地上波初のMCに抜てき。さらに、R-指定さんは、現在放送中の連続ドラマ「危険なビーナス」(TBS系)に出演するなど、幅広く活躍されています。

 R-指定さんは「危険なビーナス」で、主演・妻夫木聡さんが演じる手島伯朗の実父で、伯朗が幼い頃に病死した手島一清役を熱演。連続ドラマに本格的に出演するのは初めてですが、既に亡くなっているという役柄…。実は、今回ゲスト出演する「閻魔堂沙羅の推理奇譚」でも死んでしまいます。初めてのドラマで、亡くなっている役が2回も続くなんて、面白いですよね。まずは、R-指定さんが演じる池谷修が、どのような人物かまとめてみました。

ゆすり屋・池谷修【死因:不明】

 人の隠し事、弱みに付け込み、法外な料金をだまし取る“ゆすり屋”。目標金額の1億円が貯まったら、相棒の阿賀里(一ノ瀬ワタル)を殺害し、独り占めするつもりでした。しかしある日、目を覚ますと閻魔堂に! そこは、死者が天国に送られるか、地獄に落とされるか裁かれる場所です。あの世の裁判官・沙羅は池谷に「死因は病死でもあり、他殺でもある」と言います。池谷は、これまでの行いが悪かったので地獄行きを宣告され、生き返りたいと泣訴。すると沙羅は今回もゲームを提案し、池谷の大勝負が始まります。

キャスティングについて

 本作は、NHK大阪拠点放送局が制作するドラマです。演出を担当した石川慎一郎ディレクターは、R-指定さんの起用について「R-指定さんが演じる池谷修は、人の弱みに付け込む“ゆすり屋”です。この犯罪行為が成功し続ける理由は、池谷自身が人の弱さを熟知していて、誰よりも弱い人間だからと考えました。R-指定さんのラップには人間の弱さが詰まっていて、そこを強さにできたR-指定さんと、できなかった池谷…と考え始めたら、彼がこれまで作られてきた楽曲が“金欲”と“性欲”に翻弄(ほんろう)される池谷とリンクしてしまい、R-指定さんでないとダメだ!となりました。現場でのお芝居はまさにライブ。心底興奮しました」と教えてくださいました。

 そんな“ゆすり屋”の池谷を演じたR-指定さんからコメントが届きました。

――まず、本作の出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

「『ウソや!』と思いましたね(笑)。最近、ある程度いろんなお仕事をさせていただくようになったんですけど、さすがに冗談かなと思いました。俺のお芝居を見たことない状態でオファーしてくださったので、『えらい、ばくち打つな!』とも思いましたね。でも、めったにできない経験やし、何か理由があるのかもしれないなと思って、頑張らせてもらいました」

――撮影で思い出に残っていることはありますか?

「今回のドラマで、初めて“衣装合わせ”を経験したんです。NHK大阪局に行って、いろんな服を着せてもらって、『あ、だいたいそういう役なんやな…』と分かってきたし、衣装が俺のまんま! 普段の俺の格好と、あんまり変わらん感じです(笑)」

――R-指定さんは大阪出身ですが、池谷も大阪ことばを使うんですね!

「池谷は、感情が高ぶった時だけ大阪ことばで話しますが、あとはほぼ標準語を話すので、難しかったですね。体に入っていない言葉だから、結構苦戦したなーって思います。逆に大阪ことばのセリフは、すごくやりやすかったです」

――お芝居をするにあたって、何か工夫をされたことはあるのでしょうか?

「池谷は、人をまくしたてたり、長時間1人でしゃべったりするシーンがあったので、入念に準備しました。自分で楽曲を作る時は、いつもパソコンでデモ音源みたいなものを作るんですよ。自分の声をパソコンに吹き込んで音源を作っています。セリフも同じように、曲を作る感じで自分の家で録音して、演出の方に『こんな感じでどうですか?』と聞いてもらいました。ラップの歌い回しや節回し、抑揚のことをフロウって言うんですけど、セリフのフロウを自分で確認してから本番に挑みました。俺、普段あまり感情をブワァーって全開に出すことがないんですよ。でも曲を作っている時や、レコーディングしている時、ライブの時にそうなるんです。お芝居をする時は、ライブのテンションを意識したかな…」

――実際に演じてみて、いかがでしたか?

「やっぱり、お芝居の経験は楽しかったですね。自分じゃない何かを演じる、ラップ以外のことで何かを表現するのは楽しいなと思いました。最初は、皆さんの足を引っ張らんように、ご迷惑かけんように頑張ろうと思ってやっていたんですけど、演じているうちに、感情をブワァーって爆発させることが、どんどん楽しくなってきて(笑)。もし、俺みたいなもんでも、またドラマ出演のお話をいただけるんやったら、お芝居したいなと思います」

――主演の中条さんと、撮影中のエピソードがありましたら教えてください。

「この世のものとは思えないくらい奇麗な方でしたね! 沙羅の衣装を着た中条さんが現場にいらっしゃった時、『うわぁー! すごっ!』となりました。もともと背が高い方なのに、さらに衣装のヒールがめっちゃ高くて、俺よりはるかに背が高いんですよ。俺は、ザ・日本人で“大和感”が爆発している体形なので、ほんまに浮世離れした感じに見えました。こんな飛び抜けた役どころは、中条さんじゃないとハマらないなと思ったほど印象的でした。そしてすごく気さくな方で、たくさん話してくださいました。中条さんが『大阪出身ですか?』と関西弁で聞いてくださって…。俺はもう緊張していて、しゃべりかけられなかったんですけどね(笑)」

――最後に、視聴者の方へメッセージをお願いします。

「中条さんの浮世離れした美しさやたたずまい、この世のものじゃないくらいのオーラは見どころですね。俺のところは、たどたどしいと思うので大目に見ていただけたら(笑)。池谷はすごく小悪党なので、自分の中の小悪党を模索してやってみました。そのあたりも見てもらえたらいいかな…。変な標準語と、慣れている大阪ことばのコントラストも楽しんでいただけたらと思います」

――ありがとうございました。

【番組情報】

よるドラ「閻魔堂沙羅の推理奇譚」
NHK総合 
土曜 午後11:30~深夜0:00

NHK担当 M・I



この記事をシェアする


Copyright © TV Guide. All rights reserved.