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長濱ねるインタビュー “原点”五島列島で気付いた「本当の自分」2022/07/01

長濱ねるインタビュー “原点”五島列島で気付いた「本当の自分」

 2020年7月7日、七夕の日にドキュメントバラエティー「セブンルール」(フジテレビ系)に新レギュラーとして加わった長濱ねるさん。19年7月30日に欅坂46(20年10月14日より「櫻坂46」として活動中)を卒業し、「セブンルール」で新たに活動をスタート。「7」という数字に縁がありそうな長濱さんだが、今年の7月には「長濱ねるのセブンルーツ」の放送が決定した。

長濱ねるインタビュー “原点”五島列島で気付いた「本当の自分」
長濱ねるインタビュー “原点”五島列島で気付いた「本当の自分」

 7月5日放送の「長濱ねるのセブンルーツ」は、「セブンルール」のスピンオフとして企画された長濱さんの“ルーツ”を探る密着ドキュメンタリー。3歳から7歳までの幼少期を過ごしたふるさと・長崎県五島列島で“7つの手がかり”をたどり、思い出の地や図書館、商店街を訪れるほか、「第二の母」と慕う人物とも再会。さらに高校時代からの大親友“おーしゃん”と過ごす大切な時間にもスポットを当てる。昨年10月からの約8カ月にわたる密着で、長濱さんのルーツ、そして現在の等身大の彼女を映し出していく。

五島列島は「自分の原点に戻れる場所」

長濱ねるインタビュー “原点”五島列島で気付いた「本当の自分」

 五島列島でのロケを終えた直後、インタビューに応じてくださった長濱さん。幼い頃に育った町・奈良尾に帰るのは約3年ぶりだったそう。

「これまで何かに悩んだ時や、単純に五島に住む人に会いたいなと思った時に、直感で五島に帰っていたんです。今回、五島列島であらためて自然の美しさや人の優しさに触れて、私にとってこの場所は“自分の原点に戻れる場所”だなと感じました。番組のスタッフさんと一緒に訪れて密着していただいたことで、自分では気付かなかった部分だったんですけど、何かが変化するタイミングや、何かに挑戦するきっかけなど、節目節目で五島に帰っていたことが分かってハッとしました」。

長濱ねるインタビュー “原点”五島列島で気付いた「本当の自分」

 そんな五島列島は「誇りを持てるふるさと」。過去には、思い悩んだ時期に1人でこの地を訪れることもあったという。そんな特別な場所で、今回は何を得たのだろう。

「もっと柔らかく、いろんなことに挑戦してもいいんじゃないかという思いを抱く中で、今回、五島列島に帰る機会をいただいて。すると、そこに住む人たちから『子どもの頃、すごく好奇心旺盛な子だったよ』『活発な子だったよ』という言葉をかけてもらったんですね。五島に暮らす人たちの中では、子どもの頃の自分と変わらない“像”があったんです。東京に出てきて知らないことだらけで、もちろん社会に出るのも初めてという中で、戸惑ったりちょっと遠慮してしまう部分があったんですけど、五島にいる人の言葉を聞いて『確かに、自分はいろんなものに興味があるな』『本当の自分はそこなんだ』と気付かされました。『もっと自分からエネルギーを発していいんだな』『今まで以上に、いろんなお仕事に挑戦していきたいな』と考えられるようになったんです」。

親友と過ごす大切な時間

長濱ねるインタビュー “原点”五島列島で気付いた「本当の自分」

 読書好きでも知られる長濱さん。今年4月からは、「週末にオープンする図書館」をコンセプトにしたラジオ番組「NTT Group BIBLIOTHECA ~THE WEEKEND LIBRARY~」(J-WAVE)がスタート。長濱さんは司書として出演し、館長の山口周さんと共に毎回テーマに沿った本を紹介している。また、20年9月からは雑誌「ダ・ヴィンチ」(KADOKAWA)でエッセーを連載中。番組では、思い出の図書館に再度足を踏み入れる。

「“書く”ことで、自分の中の言葉にできなかったものが整理できるんです。今の自分を知れることにもなりますし、書くことによって救われることもありますし…。あと、やっぱり活字を読んでもらうというのは、読み手の“受け取ろう”という気持ちがすごく伝わってくるんですよね。『ちゃんと向き合ってくださる読者の皆さんに本音を話したいな』とか、『読んでくれる人たちに対して素直でありのままの自分でいたいな』と思っています。一番誠実に向き合いたいのが“書く”ことですね」。

長濱ねるインタビュー “原点”五島列島で気付いた「本当の自分」
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 そんなエッセーでつづられるのは、日常のこと、故郷のこと、親友のこと…。番組では、エッセーにも登場する大親友と過ごす時間も映し出されている。「出演の依頼は、長濱さんから?」と尋ねると「もちろんです!」と、柔らかい笑顔で撮影を振り返る。

「地元が一緒で、私と同じく上京した子なんです。本当に頻繁に会っているんですけど、その子から大学生活、社会人としての新生活、会社員の話を聞く時間が、私にとってとても大切で。私のルーツをたどる上で欠かせない人物だったので、『出てもらえないかな?』とお願いしました。最初はやっぱり照れもあって、『え~?』って感じだったんですけど、私があらためて『お願いします』と言うと、『(長濱さんの)仕事の役に立てるなら』って承諾してくれて。うれしかったです」。

 大切な親友とのランチの時間では、過去のエピソードに思わず涙がこぼれたという。

「なかなか友人に面と向かって感謝を伝えたり、自分の思いを伝える機会はないので、ちょっと恥ずかしくて照れる部分はあったんですけど…(笑)。でも、こんな機会をいただけてよかったです。『セブンルーツ』で密着していただいたことで、自分自身を再発見することが多くて。このタイミングでこの番組に携われたのは、すごく意味のあるものだったなと思います」。

意識している“ルール”は?

長濱ねるインタビュー “原点”五島列島で気付いた「本当の自分」

 密着を通して、自分では気付かなかった部分を発見できたと明かしてくれた長濱さん。逆に、意識している“ルール”についてお聞きすると…。

「エッセーや、本の帯、映画を見てのコメントなど、言葉を使うお仕事では、自分が納得するまでこだわるようにしています。提出した後でも、気になると『すみません、やっぱり変えてもいいですか?』ってもう一度考えさせてもらうことも…。ちゃんと、自分が納得するものを書くようにしています」。

長濱ねるインタビュー “原点”五島列島で気付いた「本当の自分」

 さらに「もっとライトなのも言いたいんですけど…。なんだろ、ちょっと待ってくださいね。うーん、なんだろう…」とニコニコ。少し考えて、日常的なシーンでの“ルール”もたくさん教えてくれた。

「お風呂からあがって顔を拭く時は、布のタオルじゃなくてペーパータオルで拭くようにしています。肌が荒れやすいんです…。あとは、古着や古い家具を買うのも好きなんですけど、自分自身も誰かにあげたり、売ったりして、洋服や家具は捨てないようにしています。あっ、あと、地方に行くお仕事が多いんですけど、その土地のお酒を自分で買って飲むようにしています! 初めて行く土地では味見くらいなんですけど、日本酒を買ってホテルの部屋でちょっと飲んでみたりとか。お酒はステイホームになってから逆にあまり飲まなくなったんですけど、そういう時間を楽しんでいます」。

長濱ねるインタビュー “原点”五島列島で気付いた「本当の自分」
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【プロフィール】

長濱ねる(ながはま ねる)
1998年9月4日生まれ。長崎県出身。O型。3歳から7歳まで、長崎県五島列島で育つ。2015年、欅坂46のメンバーとしてデビュー。19年7月30日、欅坂46を卒業。20年7月7日、「セブンルール」(関西テレビ・フジテレビ系)で新たに活動をスタートさせる。ラジオ番組「NTT Group BIBLIOTHECA ~THE WEEKEND LIBRARY~」(J-WAVE)のパーソナリティーや、雑誌「ダ・ヴィンチ」(KADOKAWA)でエッセーの連載を持つなど、幅広く活躍中。また、22年度後期放送予定のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」に、五島列島に暮らす女性・山中さくら役で出演する。

【番組情報】

「長濱ねるのセブンルーツ」
関西テレビ
7月5日 深夜0:25~0:55(関西ローカル)
※フジテレビ(関東ローカル)でも7月放送予定

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取材・文/宮下毬菜(フジテレビ・関西テレビ担当) 撮影/尾崎篤志 ヘア&メーク/長岐瑞穂 スタイリング/松居瑠里



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