Feature 特集

前田公輝、「ちむどんどん」で幼なじみの智を好演! 思いを寄せる暢子の一番好きなところとは?2022/07/02

 第12週(6月27日~7月1日放送)の連続テレビ小説「ちむどんどん」(NHK総合ほか)では、青柳和彦(宮沢氷魚)と大野愛(飯豊まりえ)の結婚話を聞いて、もやもやとした感情を抱いた比嘉暢子(黒島結菜)。一方、和彦も砂川智(前田公輝)が暢子にアプローチしている様子を目撃し、動揺していましたね。4人の思いが交差し、恋が大きく動き始めたことで、ついに自分の気持ちに気付いた暢子。果たして、それぞれの恋の行方はどうなっていくのでしょうか?

 今回は暢子との将来のためにがむしゃらに働き、過労で倒れてしまった智を演じる前田公輝さんから、念願の朝ドラ出演への思いや、暢子に対する智の気持ち、自身と智の共通点などを伺いました!

――念願の朝ドラ初出演への思いと、同じ役を半年にわたって演じる醍醐味(だいごみ)を教えてください。

「朝ドラ初出演なのですが、半年間、同じ役に携わることの大きさを実感しています。役としても自分自身としても成長した気がしていて、得られたものは多いと感じています。僕は6歳から芸能界で仕事をしているのですが、まだまだ知らないことがあったなと。よく、大御所の役者さんから『芝居には終わりがない』と聞くのですが、今まさにそれを感じている真っ最中で。とにかく、日々が刺激的で真新しいことばかり。念願の朝ドラだから特に楽しめているのかもしれません」

――6歳から芸能界で仕事をされているとのことですが、仕事に対する考え方はどのように変化してきましたか?

「6歳の時にCMのオーディションに合格したんです。その時共演した和田アキ子さんが、僕が緊張していたら『硬くなるな』とありえないぐらい目線を合わせてくれて。アッコさんが肩をポンとたたいてくれて、入魂してくれたのを覚えています。その仕事が楽しくて、6歳ながらにてんぐになるんですが、次のオーディションでは第1次審査で落ちて、7歳で挫折を味わいました(笑)。その悔しさをバネに仕事を続けて、その後『天才てれびくん』(NHK Eテレ)を経て、バラエティーの楽しさを知ったのでタレントになりたいと思っていたのですが、16歳の時に初めて『ひぐらしのなく頃に』という映画で主演したのが大きな転機。そこで芝居でご飯を食べていけたらいいなと思い、以来ずっと魅了され続けています」

――そんな前田さんが智を演じて、ご自身との共通点を感じることはありましたか?

「智の軸になっているのは家族。僕自身も家族が大きな支えになっているので、そこは一番大きい共通点だと台本を開いた瞬間に感じました。僕に限らず芸能活動をやっている人は悩みが大きくなってしまう時があるので、絶対に家族の支えがないと無理だと思っていて。行き過ぎた家族愛なのかもしれないんですが、学生時代に放課後に時間が空いていたら、兄貴も僕も友達の誘いを断って兄弟で遊ぶことが結構あったくらい家族が大きな存在になっています。また、智の仕事に対する向き合い方については、共感プラス憧れもありますね」

――子役からこの世界に入られて夢を突き進んで今があるところが、暢子と共通する部分でもありますね。

「暢子くらい感情表現は豊かな方だけど、破天荒ではないんですよね(笑)。すごく心配性なので。暢子と智、それぞれにちょっとずつ共通点があるので、どちらに似ていると断言するのは難しいです」

――智は暢子のことが大好きですが、どんなところにひかれたと思いますか?

「一番は世界一幸せそうにご飯を食べるところだと思います。砂川家も貧乏で、父親は亡くなり、母親が体を壊しているので恵まれた環境ではなく、智が生計を立てるために家業を継ぎ、必死に豆腐を作っていて。そんな中、自分が熱を注いで作った豆腐を幸せそうに食べる暢子を見ていると、智自身、つらいことや苦しいことを忘れられるくらい心が豊かになったんじゃないかと想像しています。ほかにも好きなところはいっぱいあるんですけど、長くなりそうです(笑)」

――それだけ暢子への思いが強いということですね(笑)。その後、智は後を追って東京へやって来ますが、暢子への気持ちはどのように変化していったと思いますか?

「智と暢子は4歳差なんですが、10代の頃はこれだけ年齢差があると、恋愛対象として見ていることに対して道徳的に通るものなのかと悩み、自分の気持ちにふたをしていた部分があって…。でも、いなくなってから初めて気付く恋ってあると思うんです。…言っていて、ちょっと熱くなってきました(笑)。暢子がいなくなって、男としてのプライドやこの時代の生き方など、そういうことがどうでもよくなるくらいに心に穴が空いていたので、東京に行くと決めた時には暢子に対する気持ちは確信に変わっていたと感じています」

――そんな暢子を演じる黒島さんと共演された印象を教えてください!

「今まで多くの作品に携わってきて、いろんな主演の方々を見ているんですが、新しい形の座長を見ているというか。結菜ちゃんはガジュマルみたいなんです。ガジュマルの幹ってすごく太いじゃないですか。それくらいしっかりしていて、人生何周したのかなって思うくらい。現場ではナチュラルに自然に、何にも当てはまらない真っ白な状態で常にいるんです。フラットな性格な方なので、そういう方が中心にいると僕はとても安心しますね」

――第12週で智は独立して起業し、暢子に将来に向けたアプローチをしました。

「智は自分の気持ちは出したいけど、好きな人の足かせになることを恐れていて。自分の気持ちが重く伝わることを望んでいないんです。それよりも、暢子をサポートして彼女が幸せでどれだけ夢にまい進できるかというところを軸に生きていきたいという思いがあると考えています」

――智は過労で倒れてしまうほど頑張り屋さんの青年ですが、智のどんなところが好きですか?

「基本的につらいところを見せないところです。僕は悩んでしまったら、自分の状況に近い人や誰かに悩みを聞いてもらいますが、智は東京の情報が入ってくるすべが今ほどない中、東京に出てきて大変だったはずなのに、家族にも誰にも自分がつらいとか言っていないと思うんですよね。背中で語る昭和の男という感じで、そこは今でもすたれない魅力的な部分。“そういう男は格好いいよね”っていう男の美学が詰まっているのが智なんじゃないかなと思います」

――智は沖縄出身の男性ということで、沖縄らしさを表現するためにしていることはありますか?

「沖縄の方は、物事を深く追求しすぎて自分の首を絞める方があまりいらっしゃらないイメージを勝手に持っていて。それは、沖縄ならではのおいしい食べ物と海が透き通っているなどの視覚的な環境も少なからず影響していると思うんです。智は食品卸で起業するので、沖縄に行った時は意識して島野菜を食べているのですが、ビタミンとミネラルを光合成でより含んでいるから、東京で食べる野菜よりとてもおいしくて魅了されました。そして、心のケアには日光浴で光を浴びることが重要だと感じているのですが、それが日常の沖縄の方々を見ていると、やはりそれがいいんだと勉強になって。智を演じるにあたり、そういうところを踏まえて、みんなを元気づけるやんばるの太陽を意識して取り組んでいます」

――最後に、朝ドラに参加した意義や思いをあらためて聞かせてください!

「今作では、いろんな巡り合わせを感じる瞬間があるんです。僕が初めての長期ロケで行ったのが沖縄で、シーサーの日(4月3日)に生まれて、初めて買ったCDも沖縄出身のORANGE RANGEだった縁もあって…。そして、少しでもいいから出演したいとずっと憧れていた朝ドラにこんな形で出演できて夢がかなって、本当に奇跡の時間だと思っています。智を演じて、すでに撮影期間だけでなくプライベートも、人としても、役へのアプローチも、すべて更新されている感覚があります。自分自身の未来がこんなに楽しみになる役と出会えたことはすごくうれしいし、喜びです」

――ありがとうございました!

第13週あらすじ(7月4日~8日放送)

 房子(原田美枝子)と酒を交わすうちに、和彦への恋心を自覚した暢子は、生まれて初めての感情に仕事ができなくなるほど振り回される。しかし、フォンターナで起こるある大事件をきっかけに、暢子の中で何かが変わり始め…。一方、和彦と愛の縁談は進んでいき、智は事業独立を機に暢子にあらためて気持ちをぶつける。 

【番組情報】

連続テレビ小説「ちむどんどん」
NHK総合 月曜~土曜 午前8:00~8:15ほか ※土曜は一週間の振り返り。
NHK BSプレミアム・BS4K 月曜~金曜 午前7:30~7:45

NHK担当/K・H



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