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伊藤健太郎インタビュー「ブレークの実感はない」自然体な21歳の素顔に迫る!【後編】2018/12/14

伊藤健太郎インタビュー「ブレークの実感はない」自然体な21歳の素顔に迫る!【後編】

 放送中の連続ドラマ「この恋はツミなのか!?」(MBS/TBS)で、恋愛経験のないコミュ障気味のサラリーマン役を演じている伊藤健太郎さん。インタビュー後編では、大活躍だった2018年を振り返って今感じていることや、クリスマスの思い出などをお聞きしました。

初のお給料で買った宝物とは?

伊藤健太郎インタビュー「ブレークの実感はない」自然体な21歳の素顔に迫る!【後編】

──大河のような短髪からトゲトゲ頭のつっぱり、金髪、戦国武将など、今年はさまざまなヘアスタイルの伊藤さんを見る機会が多かったと感じます。髪形を変えることで、演技に臨む時の気持ちに変化はありますか?

「僕の中でビジュアルはすごく大事です。新しい役を演じる時、新しいことを始める時、見た目ってすごく重要で、眼鏡一つでもそうですし、髪形一つ、衣装一つでも、例えば細かい時計から何からが全部そろってバチッとハマった時に、お芝居がしやすくなるんです。なのでビジュアルの部分で、スタッフの皆さんには本当に助けていただいているなって、いつも思っています」

──普段、気合を入れる時の髪形は決まっていますか?

「上げます! 今日みたいな感じです。髪を上げると、カチッとした気持ちになります」

──髪形以外では、気合を入れる時のゲン担ぎアイテムや必ずすることはありますか?

「大事にしているネックレスを付けます。初めて自分のお給料をいただいた時に買ったものなんですけど、仕事の時以外は毎日付けてます。6時間くらい並んだし値段も高かったんですけど、人気とか値段とかじゃないんですよね! もう、ルーツからすごく好きで。ふふふふふ(笑)。それは本当にずーっと付けていて、宝物です」

“地元の健太郎”になれる場所がある

伊藤健太郎インタビュー「ブレークの実感はない」自然体な21歳の素顔に迫る!【後編】

──2018年は8本の映画と5本の連続ドラマに出演され大活躍の伊藤さんですが、ご自身の勢いを実感することはありますか?

「いまいちまだ自分の中でピンときてないんです。歩いていて声を掛けていただく頻度が増えたことが一番分かりやすい変化なのかなっていうのはすごくあるんですけど、自分の中ではピンときていなくて…。『ドラマ見てます!』って言っていただけたり、ちびっこが寄ってきてくれたりするとうれしいなーって思うんですけど、自分でもよく分かっていないというか。なので今はプレッシャーを感じることもなくて、生活とか気を付けないとなー…みたいな(笑)。そんな感じです」

──逆に、どうなったら実感すると思いますか?

「うーん…。実感というか、『来たぜ!!』みたいなのは来ないのかなーって思っています。お仕事をいただくたびにすごくうれしいですし、ありがたいなって毎回思うんですけど、普段の僕はいつも地元の友達と遊ぶことが多くて、そこにいるといわゆる“芸能人”っていう肩書きみたいなものが関係なくなるんです。役者であることや表に出る仕事をしていること、そういうものが全てなくなった状態で過ごせる大事な場所なんですけど、その場所があるから“地元の健太郎”でいられるのかなって感じています。それがいい時もあれば、悪い時もあるのかなとは思うんですけど(笑)」

──2018年を振り返って、どのような1年だったと感じていますか?

「1年がすごく早かったです。ほぼ毎日現場に居させていただけましたし、いろいろな人と毎日会えたし、いろいろな話もしたし…。そんなふうに過ごしていたら毎日がすごく早かったなーっていうのが一番感じていることなんですけど、多くの現場に携わらせていただけて、1年前よりは自分の引き出しみたいなものが少しずつ増えているのかなって思います。同時に課題もどんどんどんどん増えていくんですけどね(笑)。すごく充実した1年を送らせていただけたなって感じています」

──今年もあと1カ月ほどですが(取材は11月末に実施)、やり残したことはありますか?

「あと1カ月で何ができるかなー。(少し考えて)旅行したいです! 年末年始、たぶん何日かはお休みをいただけるようなので(マネジャーをチラッと見て)、プチ旅的なことをしたいです。地元の友達になかなか会えていないので、一緒に行きたいなー。近めのところで、国から出たいなと思います。ふふふ(笑)」

──伊藤さんのお話を聞いていると、地元のお友達をすごく大事にされていることが伝わってきます。

「すごく大事な場所ですね。基本的に4人で一緒にいることが多いんですけど、そこからたまに増えて、一番多い時だと10人以上集まったりして。みんな仲が良いのですが、その中でも親友というか、一番仲の良いヤツが1人いて、そいつとはいつも一緒にいます。ずっと話しているのが、高校2年生の時に『俺たちが卒業したら、アメリカ横断しようぜ!』って計画して、お金を貯めようとしていたんですよ。でも、今でも『全然貯まらない!(笑)』って状態で(笑)。その4人なのか、一番仲の良いヤツと2人になるのか分からないんですけど、いつかアメリカ横断したいなってずっと話しています。いつ実現できるか分からないんですけど、60歳、70歳になってからでもいいから、いつかできたらいいなって話しています」

──本作の最終回は、クリスマス当日に放送されます(TBSでは12月25日放送)。クリスマスの思い出はありますか?

「よく地元の友達とクリスマスパーティーをしていました。僕らは結構行事が好きで、クリスマスや誕生日にはうちに集まって、映画を観て、騒いで…。クリスマスだと、くじ引きでプレゼント交換もしたり。全員でお金を出し合って、例えばゲームとかスニーカーとか、革ジャンとか、その時全員が欲しいであろうものを一つ買うんですけど、それ以外はみんなが持ってきたプレゼントなんですよ。それが、みんな本当にしょーもない物を持ってくるんですよ! プレゼントに番号を振っておいて紙を引くんですけど、ほとんどがいらない物で、タワシとか、トイレの詰まりをスポッて抜くやつとか(笑)。なぜかボロボロのタオルがあったりもして、『いらねーよ!(笑)』って言いながらプレゼント交換して。クリスマスは、そんなことをやっていました(笑)」

──ちなみに、今年のクリスマスのご予定は?

「クリスマスのご予定はですねー…えーっと…(マネジャーの顔をチラッと見て)お仕事ですね!(笑)」

──(笑)。では、クリスマスプレゼントで欲しいものはありますか?

「欲しいものかー。なんだろうなー。んーーー、仕事ですかね! アッハッハッハ(笑)」

伊藤健太郎インタビュー「ブレークの実感はない」自然体な21歳の素顔に迫る!【後編】
伊藤健太郎インタビュー「ブレークの実感はない」自然体な21歳の素顔に迫る!【後編】

【プロフィール】

伊藤健太郎(いとう けんたろう)
1997年6月30日生まれ。東京都出身。かに座。2014年、ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(フジテレビ系)で役者デビューし、演技が話題に。主な出演作は、映画「俺物語!!」「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」「先生!、、、好きになってもいいですか?」「デメキン」「コーヒーが冷めないうちに」「ういらぶ。」、ドラマ「仰げば尊し」「レンタルの恋」(ともにTBS系)、「アシガール」(NHK総合)、「今日から俺は!!」(日本テレビ系)など。12月24日には「アシガールSP~超時空ラブコメ再び~」(NHK総合)が放送予定。19年秋公開の映画「惡の華」では主演を務める。18年6月30日に21歳の誕生日を迎えたことを機に、芸名を「健太郎」から本名の「伊藤健太郎」に改名。

【番組情報】

「この恋はツミなのか!?」
MBS 日曜 深夜0:50~1:20 
TBS 火曜 深夜1:28~1:58

取材・文/宮下毬菜 
撮影/中越春樹



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