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伊藤健太郎インタビュー「普通な恋に憧れます」自然体な21歳の素顔に迫る!【前編】2018/12/14

 現在放送中の連続ドラマ「この恋はツミなのか!?」(MBS/TBS)で主演を務める伊藤健太郎さん。伊藤さんが演じる小日向大河は、几帳面な性格のIT企業に勤めるサラリーマンで、「他人と関わっても無駄なだけ」という考え方で生きている、恋愛経験のない24歳という役どころです。そんな大河の生まれて初めての恋の相手は、通勤途中に偶然出会った柏木由紀さん扮する駒田多恵。思い切って連絡先を交換するも、実は彼女はプロの将棋指しで…。

 同名の漫画が原作の本作ですが、原作でインパクトのあるシーンもそのまま描かれる徹底ぶり。「コメディーは見るのも演じるのも好き」という伊藤さんに、ここでは撮影時のエピソードや相次ぐ“童貞役”を演じることに対する思い、さらに恋愛観をお聞きしたインタビューを、前編・後編にわたってお届けします。

「監督の『カットをかけたくない』という言葉がうれしかったです」

──今回、小日向大河という役を演じてみての感想をお聞かせください。

「今回も童貞の役です(笑)。何作品か続けて童貞の男の子の役をやらせていただいているのですが、僕、すごく好きなんですよ(笑)。さえない感じとか、『えっ、そこでそうする!?』みたいな感じが好きで、インするのがすごく楽しみでした。原作漫画を読んだうえで撮影に臨みましたが、漫画にできるだけ忠実にというよりは、現場で監督と話し合ったり僕がいろいろやってみたり、試行錯誤しながら作り上げていきました。駒田さんとの2人のシーンも、例えば体に胸が当たってしまうと大河はどんな表情になるんだろう、って一つ一つ考えて演じて。そういうのがすごく楽しかったです」

──初の主演ドラマということで、これまでの作品とはお気持ちは違いましたか?

「今回の作品に関しては、大きく違ったということはなかったです。撮影期間がすごくタイトでほぼ毎日撮影があったので、スタッフさんと共に体力勝負で。作品の色もこういう雰囲気なので、気付けばみんなで下ネタで盛り上がって、ゲラゲラ笑っていました。そういう何げない会話から生まれるものが『これ使えるんじゃない!?』っていうこともありました」

──本作は「せりふの量が膨大」と伺ったのですが、覚えたり、演じたりする際は苦労しましたか?

「大河はノンストップでしゃべった方が面白いなって思って、なるべく一連でばーーーって話すようにしました。息継ぎもしたくなかったんですよ。なので一人でずっとぶつぶつ言っていました(笑)。せりふは、自分でもいつ覚えているのか分からないんですよね(笑)。家に帰って、寝る前に台本を見て。寝ないと全然入ってこないんです。長せりふの方が割と入るというか、短いせりふの方が苦手で、それこそ『うん、分かった』の一言が入らなかったことが最近ありました」

──アドリブもさく裂していたとお聞きしました。

「監督がカットをかけないので、『やるしかないな!』って思いながら、がむしゃらにやりまくっていました(笑)。そんなことをしていたら監督が『(カットを)かけたくない』とおっしゃってくれてうれしかったです。第1話で、居酒屋のトイレから僕が出てきたら駒田さんのパンツがえらいことになっているシーンがあったんですけど、居酒屋の壁に穴が開いていたんですよ。建物の構造というか、こう…。穴の形がお尻にしか見えなくて、『あれ…お尻!?』みたいなしぐさをしたりして。穴の形が奇跡的にマッチしていたんです(笑)」

──童貞役を何度か演じられる中で、今回意識したことはありますか?

「童貞の人がというよりは、大河が女性の下着だったり胸だったりを見た時、どういう反応をするんだろう?って考えていました。考えた結果、きっとすごくごまかすだろうなって思ったんですよ。そういうことが起きた後に、ほかのお客さんがトイレに入ってくるんですけど、そこでも何もなかったようになんとか全力でごまかして。いかにごまかしきるか、その時どんな行動をするのかっていうのはすごく考えました」

──第1話では、満員のバスで多恵の胸が体に押し付けられるシーンもありました。もし伊藤さんが大河と同じ状況だったら、どうしますか?

「とにかく僕は、仕事柄もありますのでー…。えーっと、痴漢に間違えられない作戦を考えます。両手でつり革をつかみます(笑)。学生時代、満員電車でどうしたらいいか分からないこととかあったなー…」

──バスや居酒屋でアクシデント続きの大河ですが、そこから多恵への恋心が芽生えていきます。伊藤さんは、最近身の回りで起きたアクシデントはありますか?

「この前、寝ている時に足がつったんです。そんな経験初めてで! 寝ぼけていたのでたぶんなんですけど、深夜2時くらいですかね、左足のふくらはぎをつって。『うぁぁあっ!!』って起きたものの、でも寝ぼけていたので伸ばすこともせず、そのまま寝たんですよ。朝起きたらまだつり続けていて、その日撮影があったので足を引きずりながら現場に向かって。伸ばしながら撮影をしていたっていうアクシデントです。アッハッハッハ(笑)。びっくりしました!(笑)」

──伊藤さんご自身では、童貞の役を演じることが多いのはなぜだと思いますか?

「それってほぼMBSさんなんですよね(笑)。演じるのは好きだし楽しいんですけど、役に共感はあんまりできないです。演じながら『なんでここでそれ言っちゃうかな~』とか思うこともありますし、特に大河には『もっと柔らかい言い方できなかったのかなぁ』とか『こういうふうに言えばうまく進むのになぁ』とか思っちゃって。でも、もし自分が大河と同じ立場になった時に、それができるかって言われると…。どうかなー…」

“大親友の彼女の連れ”から始まる恋が理想!

──多恵役の柏木さんとは、共演してみていかがでしたか?

「最初は年上の方だし、どんな感じなんだろうって思っていましたが、すごく笑ってくださる方で。ご自身でもおっしゃっていたんですけど割と笑い上戸らしくて、気さくな感じでしゃべってくださったので声を掛けやすかったです。お姉ちゃんみたいな感じですかね」

──伊藤さんが一緒にいて居心地がいいと感じるのは、年上、年下どちらですか?

「(即答で)年上の方です! 小さい頃から大人の方といることがすごく多かったので、落ち着くというか…。同年代とか年下と一緒にいると『自分がしっかりしなきゃな』って部分があるんですけど、年上の方とだと女性も男性も、ちょっと甘えると思います」

──大河は多恵に一目ぼれという形で恋をしますが、伊藤さんが初対面の人と会った時にまず見るポイントや、ここが奇麗だったらひかれる、というパーツはありますか?

「なんだろうなー…。(しばらく考えて)人によって違うかもしれないです。でも手は見るかな。手って、一番こう…表れると思うんですよ。爪の形とか。ばっちりネイルを塗っているのがいいとかじゃなくて、なんとなくなんですけど、手が奇麗な人ってすてきだなーって思います」

──大河は1日に3回も多恵と出会ったことから運命を感じ、勇気を出して連絡先を聞き出しました。伊藤さんは、どんな恋の始まり方が理想ですか?

「あんな出会い方をしてしまったら好きですよね、もう。僕も運命って信じます。別にその時は好きじゃなかったとしても、1人になった時に気になっちゃうと思います。僕の理想は、なんかこう、普通~~~なのがいいなと思っていて。僕はたぶん、友達になっちゃったら恋に発展することってないんですよ。友達の紹介とか、『初めまして』な状態で出会って、いつの間にかお互い『あれ…?』みたいな。よく歌とかであるような、“大親友の彼女の連れ”状態ですよ。湘南乃風ですよ(笑)。そういう、一緒に遊んでいるうちに…みたいな恋に憧れます」

【プロフィール】

伊藤健太郎(いとう けんたろう)
1997年6月30日生まれ。東京都出身。かに座。2014年、ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(フジテレビ系)で役者デビューし、演技が話題に。主な出演作は、映画「俺物語!!」「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」「先生!、、、好きになってもいいですか?」「デメキン」「コーヒーが冷めないうちに」「ういらぶ。」、ドラマ「仰げば尊し」「レンタルの恋」(ともにTBS系)、「アシガール」(NHK総合)、「今日から俺は!!」(日本テレビ系)など。12月24日には「アシガールSP~超時空ラブコメ再び~」(NHK総合)が放送予定。19年秋公開の映画「惡の華」では主演を務める。18年6月30日に21歳の誕生日を迎えたことを機に、芸名を「健太郎」から本名の「伊藤健太郎」に改名。

【番組情報】

「この恋はツミなのか!?」
MBS 日曜 深夜0:50~1:20 
TBS 火曜 深夜1:28~1:58

取材・文/宮下毬菜 
撮影/中越春樹

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