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「カムカムエヴリバディ」川栄李奈と本郷奏多が語るひなた編の見どころとは? 「3世代で全然違う物語になっているけど、実はつながっている部分がたくさんある」2022/02/12

「カムカムエヴリバディ」川栄李奈と本郷奏多が語るひなた編の見どころとは? 「3世代で全然違う物語になっているけど、実はつながっている部分がたくさんある」

 ついに、ひなた編がスタートした連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK総合ほか)。舞台は1983年。将来どんな道に進むべきか悩む、高校3年生になった大月ひなた(川栄李奈)は、通い慣れた条映太秦映画村で、大部屋俳優の五十嵐文四郎(本郷奏多)と出会います。

 今回は、3代目ヒロインのひなた役を務める川栄さんと、初めての“朝ドラ”出演となる本郷さんに、役柄の印象やひなた編の見どころなどをお伺いしました!

──安子(上白石萌音)とるい(深津絵里)の物語を、お二人はどのようにご覧になっていましたか? また、ひなたと五十嵐はどのように進んでいくのでしょうか?

川栄 「安子さんとるいさんは、見ていてキュンキュンするシーンがたくさんありました。ひなたと五十嵐は2人のような淡い恋というよりも、現代の恋の形に近いのかな?と思います。安子さんと稔さん(松村北斗)、るいさんとジョーさん(オダギリジョー)それぞれで夏祭りのシーンがあったと思いますが、ひなたと五十嵐にも夏祭りのシーンがあるので、そこは3世代のつながりを感じられると思います」

本郷 「安子さんは、古き良きおしとやかな女性という印象だったんですけど、ひなたはどんどん前に出てくるんです(笑)。そういったヒロインそれぞれのキャラクターの違いは楽しめるんじゃないかなと。僕が演じる五十嵐も、好青年だった稔さんや、不思議な魅力があるジョーさんとは違って、不器用で一番子どもっぽい男の子という印象です。ヒロインだけではなく、相手役のキャラクターも全然違うので、2人の掛け合いを楽しんでもらえたらいいなと思います」

「カムカムエヴリバディ」川栄李奈と本郷奏多が語るひなた編の見どころとは? 「3世代で全然違う物語になっているけど、実はつながっている部分がたくさんある」

──それぞれの役柄の魅力や、ご自身との共通点などあれば教えてください。

川栄 「ひなたは、一生懸命頑張るけどなかなかうまくいかなかったりで、見ていて背中を押してあげたくなるようなヒロインです。共通点は、何をしても長続きしないところですね(笑)。重なる点が多くて自分を見ているようなので、すごく演じやすいです」

本郷 「五十嵐は、きっと好きな子に意地悪をしてしまうタイプですね。不器用に生きながらも、時代劇俳優になるという夢を追いかけている、応援したくなる男の子です。回を追うごとに、五十嵐のパーソナルな部分が出てくると『この子も信念をもって頑張っているんだ』と思う瞬間が出てくると思うので、きっと視聴者の方にも応援してただけるようなキャラクターになるんじゃないかなと。自分と似ている部分は、仕事に対しての考え方とか、根が真面目な部分とかがきっと似ているんだと思います」

「カムカムエヴリバディ」川栄李奈と本郷奏多が語るひなた編の見どころとは? 「3世代で全然違う物語になっているけど、実はつながっている部分がたくさんある」
「カムカムエヴリバディ」川栄李奈と本郷奏多が語るひなた編の見どころとは? 「3世代で全然違う物語になっているけど、実はつながっている部分がたくさんある」

──現場での雰囲気はいかがでしょうか。

川栄 「穏やかで温かな空気が流れています。私が緊張して頭がパニックになることがあるんですけど、そんな時も深津さんが緊張を和らげてくださるんです。私がお芝居をやりやすいように、深津さんが毎シーンたくさん考えて気遣ってくださるので、本当に助けてもらっています。オダギリさんはお父ちゃんのまんまです。本当に優しいです」

本郷 「僕は松重豊さんとご一緒させていただくシーンが多いのですが、松重さんは虚無像さんと同じく、佇んでいるだけで少しおじけづいてしまうような雰囲気があるんですけど、お話してみると、すごく柔らかくて優しい方なんです。僕は時代劇俳優役として、殺陣だったり、作中でもいろんな役を演じているので、松重さんと一緒にヒィヒィ言いながら毎日練習していました」

──川栄さんは「とと姉ちゃん」(2016年)以来の“朝ドラ”出演となりますよね。今回ヒロインならではの発見はありましたか?

川栄 「ヒロインって、たくさんの人と関わりますよね。今自分がその立場に立っているということが、本当にうれしいです。プレッシャーは特になかったんですけど、オンエアを見ていたら、安子さんもるいさんも稔さんも『ひなたの道を歩いていきたい』というセリフを言うじゃないですか。それを見ていると『あ、私がひなたなんだ…』と実感して、放送を見てからすごくプレッシャーを感じ始めていました(笑)」

「カムカムエヴリバディ」川栄李奈と本郷奏多が語るひなた編の見どころとは? 「3世代で全然違う物語になっているけど、実はつながっている部分がたくさんある」

──ヒロインの大変さやプレッシャーよりも、楽しんで演じられている感じですね。

川栄 「“朝ドラ”のヒロインは大変でへとへとになると聞いていたんですけど、今回は3人で一つの物語を紡いでいくので、すごく楽しく終われそうです。ヒロインの大変さよりも、『もっと皆さんと絡みたい!』という気持ちの方が強いですね。ただ、今回はセリフが関西弁な上に、英語もたくさん出てくるので、26年間で今一番勉強しています(笑)。方言や英語はもちろん、動きなども含めて頭に詰め込んでいるので、その能力は今後プラスになっていくんじゃないかと思っています」

──本郷さんは“朝ドラ”初出演ということで、驚いたことや新鮮に感じたことがあれば教えてください。

本郷 「僕は現場で川栄さんの姿を毎日見ていて、『本当にすごいな、この人』と思っているんです。忙しいスケジュールの中で、方言や英語も覚えないといけないですし、普通の人だったらパンクしてしまうくらいのことを、やるだけでもすごいことなのに、その感じを一切出さないで当然のように佇んでいらっしゃるんです。めちゃくちゃ尊敬しています。努力を努力していると見せないで取り組んでいる姿が、すごくすてきだなと思います」

「カムカムエヴリバディ」川栄李奈と本郷奏多が語るひなた編の見どころとは? 「3世代で全然違う物語になっているけど、実はつながっている部分がたくさんある」

──物語ではオーディションのシーンが描かれますが、過去のオーディションでの印象的だった出来事はありますか?

川栄 「今回の“朝ドラ”ヒロインのオーディションでは、演技の前に質疑応答を行ったんですけど、他の方はたくさん質問されていて会話が盛り上がっていたのに、私の時は質問一つだけでシーン…ってなっちゃって(笑)。全然盛り上がらなかったんです。もう落ちたなと覚悟しました」

──ひなたはなかなか英語講座を続けられず、挫折してしまうような描写もあったと思いますが、お二人は始めたことを根気よく続けられるタイプですか?

川栄 「本作では『英語をやる』と言われたので、英語の本3冊とDVDを買ったんですけど、1回も開いてないんです…(笑)。だから、ひなたの気持ちがすごく分かるんですよね。私自身本当に、何かを続けることが苦手で…。半年以上前から英語の発音のレッスンをしているんですが、『仕事じゃなかったら多分、逃げてるな』というぐらい結構大変です。でも、この仕事がなかったら、今後英語に携わることはなかったと思うので、いい機会だなと思って勉強させていただいてます」

本郷 「僕は、いろんなことに興味を持って突き詰めようとはするんですが、次に興味が出たことにすぐ移り変わっていってしまうので、“広く浅く”になってしまっているなと。唯一、ずっと変わらず熱を持ち続けているのが、今の仕事なのかなと思います」

「カムカムエヴリバディ」川栄李奈と本郷奏多が語るひなた編の見どころとは? 「3世代で全然違う物語になっているけど、実はつながっている部分がたくさんある」
「カムカムエヴリバディ」川栄李奈と本郷奏多が語るひなた編の見どころとは? 「3世代で全然違う物語になっているけど、実はつながっている部分がたくさんある」

──ドラマは戦前から現在に至るまで…と時代が移り変わっていきますが、時代との距離感をどう感じていますか。

川栄 「安子編を見た時に、この時代は女性が心(しん)をもって強く生きていかなければいけない印象があったんですけど、ひなたの時代はすごく自由で伸び伸びと暮らしているんですよね。実際、おばあちゃんが大変な目に遭って、それで今、自分が自由に暮らせているという、そんなつながりみたいなものを感じました」

本郷 「安子さんやるいさんを見ていると、『こうやってひなたという人間が形成されたんだな』というのをしっかりと理解することができました。その背景は、五十嵐自身は知らないところではありますが、それを大切にしながら、お芝居を組み立てています」

──物語はだんだん現代に近づいてきていますが、身近な人から当時の話を聞く機会などありましたか?

川栄 「メークさんがちょうど世代ということで、ノストラダムスの話などを聞きました(笑)。知っている時代だからこそ、感情の持っていき方とかが分かりやすく表現できるんじゃないかなと。3世代で全然違う物語になっているけど、実はつながっている部分がたくさんあるので、そのつながりはどの時代を生きていても感じられると思います」

本郷 「現場でご一緒している方が、元々本当に京都で大部屋俳優をやっていらっしゃったということで、たくさんいろんなことを教えていただきました。当時の話をリアルに話してくださるので、本当にありがたいです。あと、ノストラダムスと言えば、僕がちょうど小学生の時にすごく話題になりましたね。1999年に地球が終わるという話だったので、その時までにお小遣いを全部使い切ったのを思い出しました(笑)。視聴者の方もリアルに生きてきた時代が描かれるので、楽しんでいただけるのではないでしょうか」

──ありがとうございました!

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第16週あらすじ(2月14日~19日)

「カムカムエヴリバディ」川栄李奈と本郷奏多が語るひなた編の見どころとは? 「3世代で全然違う物語になっているけど、実はつながっている部分がたくさんある」

 ひなた(川栄)は、条映太秦映画村で行われる「条映城のお姫様を探せ!」と謳(うた)われたミスコン大会を受けようと、るい(深津)とジョー(オダギリ)に相談し、なんとか許しを得ます。いよいよ迎えた本番当日、緊張するひなたでしたが、お芝居の相手はなんとあの回転焼きを買いに来た無愛想な男(本郷)で…。

【番組情報】

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」 
NHK総合 月~土曜 午前8:00~8:15ほか
NHK BSプレミアム・BS4K 月~土曜 午前7:30~7:45ほか
 ※土曜は一週間の振り返り。

NHK担当・M
ヘア&メーク/ESPER 伏屋陽子(川栄)、Hair and make up 髙橋幸一(Nestation)(本郷)
スタイリング/髙橋美咲(川栄)、川地大介(本郷)
衣装協力(川栄)/ドレス、シューズ:トッズ・ジャパン(0120-102-578) ピアス、リング:プリュイ△トウキョウ(03-6450-5777)
衣装協力(本郷)/クロ/クロ ギンザ(03-6274-6257)



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