Feature 特集

佐野勇斗、自分史上最大のギャンブルとは?──dTVオリジナルドラマ「嘘喰い」インタビュー2022/02/14

TVGwebスペシャルインタビュー/佐野勇斗(dTVオリジナルドラマ「嘘喰い -鞍馬蘭子篇/梶隆臣篇-」)

 シリーズ累計発行部数880万部突破の漫画を原作に、天才ギャンブラー“嘘喰い”こと斑目貘(横浜流星)が、日本の財政界を支配する闇ギャンブル倶楽部・賭郎に挑みながら一流のイカサマ師たちとの最高にヤバいデス・ゲームを展開する映画「嘘喰い」。数々のテレビドラマや映画で主演を演じる横浜流星を主演に、主人公・貘の相棒となっていく青年・梶隆臣を佐野勇斗、闇カジノを経営する女性オーナーのヒロイン・鞍馬蘭子を白石麻衣が演じる。

 2月11日の劇場版公開とともに、梶と蘭子を主人公としたオリジナルドラマが映像配信サービス・dTVで配信開始。劇中で負傷した貘をかくまっている間の蘭子のストーリーや、劇中で貘と一度離れた梶が、闇カジノで借金を作った母親のためにギャンブルに挑み、再びその世界に戻るまでのストーリーなど、劇場版で描ききれなかった物語を描く。このオリジナルドラマで主人公の1人・梶を演じる佐野に、撮影の裏話やドラマの見どころを聞いた。

TVGwebスペシャルインタビュー/佐野勇斗(dTVオリジナルドラマ「嘘喰い -鞍馬蘭子篇/梶隆臣篇-」)

── まずは、佐野さんが演じる梶のキャラクターを教えてください。

「梶は友達の連帯保証人になったことが原因の借金を、日雇いのアルバイトをしながらギャンブルなどで一発稼いで返そうとしている、将来のことをあまり考えていない青年です。『人生、この先いいことない』と、自分の人生を諦めてしまっているんですが、それには、母親から本当に愛されているのか分からない状況で育ったというような背景もあり、心に傷を負っている人だと思います」

── 佐野さんご自身は、梶と共通しているところはありますか?

「僕は将来のことをすごく考えるタイプで、梶の行動を見ていると、『なんでそうなっちゃうんだろう?』という思いもあるんですけど、母親への気持ちという点は共通しているのかなと思います。ドラマの方では、どうしようもない母親を梶は助けてあげるんですが、もし僕も同じ状況になったら、最後まで両親のことは見捨てないんだろうなと思いました」

TVGwebスペシャルインタビュー/佐野勇斗(dTVオリジナルドラマ「嘘喰い -鞍馬蘭子篇/梶隆臣篇-」)
TVGwebスペシャルインタビュー/佐野勇斗(dTVオリジナルドラマ「嘘喰い -鞍馬蘭子篇/梶隆臣篇-」)

── お母さんとは頻繁に連絡を取っていますか?

「質問攻めのメッセージがよく来ます(笑)。(横浜)流星くんもよくお母さんから連絡があるみたいで、映画の撮影中にはお互いの母親から来たメッセージを見せ合ったりしていました(笑)。今も母はライブを見に来てくれたり、僕がテレビに出演する時には必ずチェックしてくれたり、僕にとって本当に大きな存在ですし、一番のファンでいてくれています」

── 活動される中で、やはり家族の方の応援というのは力になるんですね。今回は映画とドラマの二つの作品で、演じ方はどのようにされたのでしょうか?

「最初にドラマの台本を読んで梶のバックボーンを知った時に、“心に傷を負っている”ということがすごく印象に残って、映画にも暗い要素を取り入れつつ演じようと考えたんですけど、まだドラマを見ていない方には、ただの暗いやつに見えてしまうなと。それよりも貘さんとのいいコンビ感や愛される存在になりたいなと思ったので、暗い要素を少し減らしています。その分、ドラマ版では、少し暗くというか、ちょっとかっこいい要素を少し強めて、表情なども少しキリッとすることを意識しています」

TVGwebスペシャルインタビュー/佐野勇斗(dTVオリジナルドラマ「嘘喰い -鞍馬蘭子篇/梶隆臣篇-」)

── それでは、ドラマの見どころを教えてください。

「映画を見てからドラマを見ていただけると、すごくうれしいなと思うんですが、映画で、“梶ってこういう子なのかな?”と思いながら見ていただいた方が、“梶ってこんなことを抱えていたんだ”ということを感じていただけると思います。梶の頑張っている姿や、貘さんの後ろについてしかいなかった梶が、1人で奮闘している姿は見てほしいです」

── ドラマの注目シーンとしては、梶のギャンブルシーンも挙げられると思います。

「ゲームの仕組みや数字などの説明ゼリフがすごく多かったんですよね。それを(ギャンブルの)相手役の忍成(修吾)さんとヒィヒィ言いながら、『頑張りましょう』と励まし合って頑張っていたのを覚えています」

TVGwebスペシャルインタビュー/佐野勇斗(dTVオリジナルドラマ「嘘喰い -鞍馬蘭子篇/梶隆臣篇-」)

── それでは、佐野さんの人生の中で大きなギャンブルだったなと思うことはありますか?

「まずはこの世界(芸能界)に入ったことですね。今も今後どうなるか分からない中で頑張っている真っ最中です。あとは…大学受験ですかね。センター試験も一般試験も両方受けたんですが、高校2年生の時まで、大学はAO入試や推薦で入れるという甘い考えを勝手に持って全然勉強していなくて…(笑)。それが難しいということが分かったのが高校3年の途中で、そこから猛勉強の日々でした。最後の最後までE判定だったんですが、本番は合格して大学に入れたことはギャンブルだし、よく受けようと思ったなと(笑)」

── もともと大学には行こうと考えられていたんですね。

「正直、芸能の世界で頑張りたいと思っていたのでどっちでもよかったんですけど、進学校と呼ばれる学校に通っていて、みんながすごく頑張っているのに自分は大丈夫だろうかと不安になってしまって…。でも、サボっているよりもそこで頑張って成果を出せれば、芸能界の仕事などでつらい時にも乗り越えられると思うし、今後の人生において受験という経験をした方がいいのかなと思いました。今となってみると、高校生の時期にあれだけ頑張れたというのは、すごく僕の中で大きくて、頑張った末に結果が出たという経験は本当にやってよかったです」

TVGwebスペシャルインタビュー/佐野勇斗(dTVオリジナルドラマ「嘘喰い -鞍馬蘭子篇/梶隆臣篇-」)
TVGwebスペシャルインタビュー/佐野勇斗(dTVオリジナルドラマ「嘘喰い -鞍馬蘭子篇/梶隆臣篇-」)

── 最後に、映画とともにドラマも楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

「映画の方は愛くるしい梶が見られると思うんですけど、ドラマの方は1人で自立して奮闘している梶が見られます。映画とドラマは僕の中でも意識して演じ分けているので、ドラマを見てから映画をもう一回見ていただけると、さらに楽しめるのではないかと思います。蘭子さんのお話もありますし、ドラマも見応え十分なので、しっかり見ていただけるとうれしいです」

【プロフィール】

TVGwebスペシャルインタビュー/佐野勇斗(dTVオリジナルドラマ「嘘喰い -鞍馬蘭子篇/梶隆臣篇-」)

佐野勇斗(さの はやと) 
1998年3月23日生まれ。愛知県出身。特技はサッカー、書道(6段)。俳優として活動するほか、ボーカルダンスユニット・M!LKのメンバーとしても活躍。2021年は「TOKYO MER~走る緊急救命室~」、「ドラゴン桜」(ともにTBS系)、映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル」などに出演。現在、「真犯人フラグ」(日本テレビ系)に出演中。

【作品情報】

dTVオリジナルドラマ「嘘喰い -鞍馬蘭子篇/梶隆臣篇-」(全4話) 
2月11日スタート 
金曜 午後9:00 最新話更新予定

▶▶▶dTVオリジナルドラマ「嘘喰い -鞍馬蘭子篇/梶隆臣篇-」はこちらをチェック!

※本作品の配信情報は2022年2月14日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはdTVのホームページもしくはアプリをご確認ください。

【プレゼント】

TVGwebスペシャルインタビュー/佐野勇斗サイン入りポラプレゼント

サイン入り生写真を2名様にプレゼント!

TVガイドweb公式Twitter @TVGweb(https://twitter.com/TVGweb)をフォローし、下記ツイートをリツイート。 
https://twitter.com/TVGweb/status/1493061623845507072

【締切】2021年3月7日(月)正午

取材・文/秋山隼人 撮影/尾崎篤志



この記事をシェアする


Copyright © TV Guide. All rights reserved.