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「紙芝居で世界を変える」ピン芸人・ZAZYインタビュー「『R-1』で優勝するのは最低条件」2021/12/09

「紙芝居で世界を変える」ピン芸人・ZAZYインタビュー「『R-1』で優勝するのは最低条件」

 全身ゴージャスなピンクに、タイトすぎるホットパンツ。高いヒール、金髪のロングヘア。インパクト抜群のビジュアルから繰り出されるのは、唯一無二のセンスで構築された「紙芝居芸」。

 「紙芝居で世界を変える」と掲げるピン芸人・ZAZY(ザズィー)さん。2021年3月、「R-1グランプリ2021」で準優勝となり注目を集め、8月には単独ライブを開催、9月には「歌ネタ王決定戦2021 FINAL」で優勝。「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)や「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)、「相席食堂」(ABCテレビほか)といったバラエティーや、ネタ番組「ネタパレ」(フジテレビ系)、「ザ・ベストワン」(TBS系)、情報番組「ラヴィット!」(TBS系)など、全国区のテレビ番組に登場しては話題をかっさらう、今勢いを増している1人です。

 11月26日に開催された「『R-1グランプリ2022』やります会見」では、今回も出場を表明。このたび会見後に取材に応じていただき、「『絶対優勝!』としか思ってない」と強い気迫を言葉にしてくれた、ZAZYさんのインタビューをお届けします。

「『海外で、ZAZYはウケるのか?』を試してみたい」

「紙芝居で世界を変える」ピン芸人・ZAZYインタビュー「『R-1』で優勝するのは最低条件」

――「R-1グランプリ2021」で準優勝となり、今年は飛躍の1年だったのではないでしょうか。ご自身としてはどんな1年でしたか?

「いろんな番組に出させてもらって、非常にありがたいです。ただ………もっと出たいですね」

――今のスケジュールはどんな感じですか?

「ぐっっっすり寝れてます」

――そうなんですね!

「そうなんです。寝てない時は忙しいんですけど、ぐっすり寝れるんで。やっぱり先輩方とか、それこそ(同期の)霜降り明星の話を聞いてたら、基本3、4時間睡眠とかなんで。寝れないところまでいきたいですね」

――6時間とかは確保できているんですか?

「7時間寝れてます。健康なんです。不健康になるくらい忙しくなりたいですね、やっぱり」

「紙芝居で世界を変える」ピン芸人・ZAZYインタビュー「『R-1』で優勝するのは最低条件」

――今後、どういうお仕事が増えたらうれしいですか?

「まずはやっぱりテレビですね。もっと知名度を上げたいです。最近はロケのお仕事をさせていただく機会もあるんですけど、もっとロケ行きたいです。コロナが落ち着きつつあれば、全国各地、そして世界にも。『海外で、ZAZYはウケるのか?』を試してみたいです」

――海外にも、このスタイルのまま行かれるんですよね。

「このスタイルのまま。ネタが絵ですし、漫才の方よりはウケやすいんかなと思うんですよね。そういうロケ待ってます! どなたかディレクターの方に提案してください」

――(笑)。記事にしっかり書かせていただきます! では、この1年でうれしかったお仕事はありますか?

「大阪時代に一緒にやってた人と、今また一緒に仕事できるのはうれしいですね。2年目、3年目の頃は霜降りとずっと一緒にライブやってたんですけど、『R-1』とか、『シンパイ賞(爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!)』で、一緒にテレビに出れて。霜降りは引くくらい売れたんですけど(笑)。というか、今も若干引いてますけど…(笑)。千鳥さんにも本当にお世話になってて、で、めちゃくちゃ売れはって。そんな千鳥さんに、『相席食堂』で僕のロケを見ていただけたのはうれしかったです。全然追いついてはないですけど、そんなふうに現場で一緒になれることがうれしいです」

――ZAZYさんにとって、“師匠”のような存在の方っていらっしゃるんですか?

「(即答で)ユーミン(松任谷由実)さんとaikoさんですね」

――芸人さんじゃないんですね。

「はい。1人のエンターテイナーとしてすごくリスペクトしてます。作品を作るセンスやバイタリティー、ファンの方への対応など、お二人とも本当に素晴らしいんですよね」

(と、ここで「『R-1グランプリ2022』やります会見」を終え、会場を出て行く森本サイダーさんが通り掛かり、ZAZYさんと目が合う)

ZAZY 「ごめん、俺だけ取材あるから」

森本サイダー 「あっ、そうなんや。OKです」

ZAZY 「みんなないやろうけど」

森本サイダー 「なんやねん、それ(笑)」

ZAZY 「俺だけ個別取材あんねん。お疲れっした」

森本サイダー 「お疲れ!(笑)」

――会見後、皆さんとお話とかしたかったかもしれないのに、すみません。

「全然!」

――ありがとうございます! では、ZAZYさんが芸人になりたいと思ったのはいつ頃ですか?

「大学生の頃ですね。このままやったらたぶん、就活して、就職してってなるんやろうなって時に、サラリーマンになりたいとか、企業に所属したいって考えにならなかったんです。それなら、昔からお笑い好きやし、『なんかやってみるか』って思って、ダメもとでNSC(吉本総合芸能学院)に入りました」

――2010年にNSCに入学され、2011年にデビュー。それから10年ですが、今のご自身の状況をどのように感じていますか?

「まさか、こんな芸風になるとは(笑)。本名は赤井俊之っていうんですけど、赤井俊之としてしゃべくり漫才がしたくてお笑い始めたはずやったのに、今、金髪にロン毛で、ホットパンツで、たっかいヒール履いて、それでZAZYって名乗って。こんなにお笑いを続けると思ってなかったし、それも『ZAZY』として続けてるなんて、当時は全く思ってなかったです」

――例えば、コンビを組んだりとか…?

「そうですね。お笑いがダメでも、例えば裏方に回るとか。始めた当初はホンマになんも考えてなかったんで。『とりあえず入ってみよう』って入って、ズルズルと…」

――では、芸人をやっていて楽しいと思うのはどのような時ですか?

「やっぱり、劇場に来てくれる人や、テレビで笑ってくれる人の笑顔ですね!!(と言った後、急に笑い出すZAZYさん)」

――なんで笑うんですか(笑)。

「はい(笑)。皆さんの笑顔が見れることが、何よりも幸せです(キリッと)」

――(笑)。お子さんのファンも多いですよね。

「そうなんですよ。子ども番組もやりたいです。リズムがあって、イラストがあってというネタなんで、絶対合うと思います。子ども番組のディレクターさん、よろしくお願いします」

「『R-1』で優勝するのは最低条件」

「紙芝居で世界を変える」ピン芸人・ZAZYインタビュー「『R-1』で優勝するのは最低条件」

――ZAZYさんにとって、賞レースとはどのようなものですか?

「今思うのは、“優勝しとかないと”って。だって、賞レースってめちゃくちゃいっぱいあるじゃないですか。五つ? 六つ? 分かんないですけど、年間それだけ新しくチャンピオンが出てて。でも、そんなに椅子、ないじゃないですか。チャンピオンになっても椅子に座れない人が最近出てきてるのに、何の称号もない人は、それ以上に椅子に座れないわけです。『ちょっとこれはチャンピオンになっとかないと』って思ってます」

――二つとる方もいますもんね。

「そう! なんか、最近二つ持ってるんが当たり前みたいな…。それこそ『R-1』だけやと弱いな、みたいな雰囲気で。だから『R-1』で優勝するっていうのは、最低条件かもしれないです」

――「R-1」をはじめとした賞レースに何度も参戦されていますが、賞レースに向けて走り続けることは、苦しいですか…?

「ちょっと楽しいですね」

――そうなんですね!

「今年が『R-1』ラストイヤーなんです。でも、分かんないですよ。マツモトクラブさんとか、お見送り芸人しんいちさんみたいに、来年も会見にいるかもしれないですけど(笑)」

――先ほどの会見でも話題になりましたが、出場資格の芸歴の件、「活動休止していた時期がある」って、アリなんですね。もっとシビアなのかと思っていました。

「いや、そうですよ! もっと言ってくださいよ!!!!!」

――会見でのやりとりを聞きながら、「いいんや…」って思ってました。

「ホンマに、ねぇ!! 『休んでた』とか…。ホンマに言ってくださいよ! さっきの会見、記者の皆さんからの質疑応答、なかなか質問出なかったじゃないですか。あの時、手挙げて言ってくれたら良かったのに!!!!!」

――度胸がなくて…。すみません。

「『芸歴、いいんですか?』って、あの場で言ってほしかったです(笑)。だってすごい嫌でしたもん、僕。本当にちょっと、『どうなん?』って思って言ったのに、ノリみたいにされたし(笑)。やから僕もあえて、『今回がラストイヤー』とは言わないようにして」

――実際は、ラストになるんですよね?

「実際は今回がラストです。正真正銘、ラストイヤー。休んでた期間あるんで分からないですけど(笑)。でもなんか、これがなくなったらどうなんねやろとは思いますね。ちゃんと年に1回、しっかり挑戦するところがあるっていうのはいいなって思うんです。ここで優勝して、さらにその先の、自分で挑戦することを見つけるところにも行きたいですけどね」

「紙芝居で世界を変える」ピン芸人・ZAZYインタビュー「『R-1』で優勝するのは最低条件」

――1年前や、これまでの今ごろと比べて、「R-1」ラストイヤーということで気持ちは違いますか?

「ラストイヤーやからどうとか、ないですね」

――そうなんですね! 焦る気持ちとかもなく…?

「毎年、『絶対優勝!』としか思ってないんで。ラストイヤーじゃない年も、『来年もあるしな』とかは考えたことないです」

――個人的には、ZAZYさんに優勝してほしいです。

「それも会見で言ってくれたら良かったのに! 手挙げて、『個人的にZAZYさんに優勝してほしいです』って!!」

――前回の「R-1」、ZAZYさんのところだけ巻き戻して何回も見ました。めちゃくちゃ面白かったです。

「ありがとうございます。これも記事に書いといてくださいね。ちゃんと、記事にしてください」

――分かりました(笑)。では、「R-1」の本番前など、ここぞという時にする「ゲン担ぎ」はありますか?

「『他人を悪く言う』ですね」

――えっ?

「『他人を悪く言う』。ビッグマウスです。亀田兄弟スタイルでやらせてもらってます」

――他人というのは、例えば芸人仲間の方など?

「はい。楽屋とかで、『みんな俺よりちょっとおもんないもんな』とか」

――ZAZYさんのラジオに、ゲストでゆにばーすの川瀬名人さんがいらっしゃった際、「もう尖るのやめよ!」って結構言われてませんでした?

「言われましたね(笑)。でも、別に尖ってるわけではないんですよ。単にそういうスタイルというか。本当は皆さん面白いし、負けたら嫌やなって思いますけど、そんなん言うてもねぇ。他人を悪く言うと、自分に発破をかけることになるじゃないですか。そんなヤツ、結果出すしかないじゃないですか。他人を悪く言ってるのに、自分が弱いのは意味分かんないですから」

――ZAZYさん流、気合の入れ方なんですね。

「皆さんもやったらいいと思います」

「紙芝居で世界を変える」ピン芸人・ZAZYインタビュー「『R-1』で優勝するのは最低条件」

――最後に、2022年、どういう1年にしていきたいかを教えてください。

「今までネタしかしてなかったんですけど、2021年は露出も増えて、ひな壇とかロケも経験させていただいて、非常にありがたい1年でした。なので2022年はもちろん『R-1』で優勝して、その優勝という印籠を持ったまま、これまでの経験を糧に、さらに飛躍したいです」

――ありがとうございました!

「記事のシメとして、理想的なコメントだったと思います」

――(笑)。「R-1」って、王者には何でも願いをかなえてもらえる冠番組が副賞として与えられますよね。

「本当に何でもさせてくれるんですかね?」

――うーん。どうなんでしょう。

「世界一周したいです。『それはちょっと…』『予算が…』って言われそうですけど(笑)。世界に羽ばたきたいです」

――頑張ってください! 応援しています!!

「紙芝居で世界を変える」ピン芸人・ZAZYインタビュー「『R-1』で優勝するのは最低条件」
「紙芝居で世界を変える」ピン芸人・ZAZYインタビュー「『R-1』で優勝するのは最低条件」

【プロフィール】

ZAZY(ざずぃー)
1988年6月27日生まれ。大阪府泉南市出身。NSC大阪33期生。2011年デビュー。紙芝居芸を主にするピン芸人。芸人としてネタ以外にも、LINEスタンプの制作やお絵かきワークショップ、個展など、活動は多岐にわたる。「R-1グランプリ2021」準優勝。「歌ネタ王決定戦2021 FINAL」優勝。ZAZYという芸名の由来は「ずっと、あなたと、ずっと、吉本」の略。


<ライブ情報>
12月25日(土)「ZAZY NO 単独LIVE『Zazy Xmas!!』」 会場:東京・ヨシモト∞ホール
12月26日(日)「ZAZY monthly talk live『zazy and』」 会場:東京・ヨシモト∞ドーム ステージⅠ
12月30日(木)「DAIBAKUSHOW 2021 第一部」 会場:東京ガーデンシアター など

【番組情報】

「R-1グランプリ2022」
関西テレビ・フジテレビ系
決勝は2022年春に生放送予定

※エントリー受付中!
エントリー期間:2021年11月26日(金)~12月24日(金)【当日消印有効】

取材・文・撮影/宮下毬菜(フジテレビ・関西テレビ担当)



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