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村上虹郎、受け続けてきた“朝ドラ”オーディションでつかんだ勇役「ご縁を感じました」2021/11/20

村上虹郎、受け続けてきた“朝ドラ”オーディションでつかんだ勇役「ご縁を感じました」

 紆余(うよ)曲折を経て、橘安子(上白石萌音)と雉真稔(松村北斗)が結ばれた連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK総合ほか)。

 第3週(11月15日~19日放送)は、コーヒー豆の輸入停止やジャズの禁止、安子の兄・算太(濱田岳)の出征、着物と小豆の物々交換、甲子園球場の解体、学徒出陣…日常生活を通して、戦況の悪化が描かれました。

 一方、稔の父・千吉(段田安則)と母・美都里(YOU)が安子との結婚を認めず、弟・勇(村上虹郎)の奮闘が頼もしかったですね。勇は安子と小学校からの同級生。安子のことを“あんこ”と呼び、ちょっかいを出してばかりいました。素直に優しくできず、好意に気付かない男の子…よくいますよね! しかし、尊敬する兄の恋愛結婚を全力でサポート。

 そんな勇を演じている村上さんは「“朝ドラ”には初めての出演となります。さらに今回は大阪放送局制作ということで関西での撮影。すべてがとても新鮮です。“朝ドラ”のオーディションは、『まれ』(2015年)から何度も受け続けてきたので、“NHKと自分とのつながりは、このタイミングなんだな”と、ご縁を感じました」と出演が決まった時の心境を振り返ります。

 勇は、地元でも有名な繊維会社の次男。「両親と兄、家族3人の存在がすごく大きいので、勇は基本的にみんなの話を聞きながら、自分をどこに置くのか全体のバランスを考えています。自分は長男なので、次男って面白いなと思いました」とご自身と役柄を比較。

 さらに「抽象的な話になりますが、演じ方としての正解はいくつかあるので、毎回それを選ぶのを楽しみにしています。勇という役は特に、選べると思います。稔の場合は、周囲が期待している“稔像”のようなものがあると思うんです。稔自身にも、絶対的な“稔像”があって、稔らしくいないといけないんだろうなと感じていて、勇の方がそこは自由なんじゃないかなと思います」と演じる上で楽しみにしていることを明かします。

 性格や外見について「勇は、基本的には明るくて精神的にも強く、人の気持ちが分かる優しい人間だと思います。かつ、強さも兼ね備えています。台本を読むと、勇は日焼けして坊主頭だし、スポーツ少年だし、普段の自分とは全然違う感じがして想像しにくかったのですが、演じているうちに、この役をいただいた意味がだんだん分かってきた気がします」とコメント。

村上虹郎、受け続けてきた“朝ドラ”オーディションでつかんだ勇役「ご縁を感じました」

 本作は3世代の親子を描く100年のファミリーストーリー。物語の展開が早いのが特徴的です。村上さんは「1話が15分と短いので、台本を読んでいてもリズムやテンポがこれまで読んだことのない種類のものだという印象で、最初はなかなか慣れませんでした。でも、読んでいてすごく臨場感があって、一般的なドラマより一つの区切りが短いので、すごく新鮮でスピード感を感じます」と作品の見どころを語ります。

 最後に「勇の強い部分と葛藤している部分との絶妙なバランスを見てもらえたら、うれしいです。僕が演じる次男・勇と、松村北斗くん演じる長男・稔の兄弟は、お互いに安子が好きで、ライバルなので、男同士のバチバチのバトル感もあります。そこに安子がどんな顔をして、どういう思いを持っているのか、それが僕ら兄弟にとって大切なところなので、そんな三角関係を見ていただければと思います」とアピールしました。

第4週あらすじ(11月22日~26日放送)

村上虹郎、受け続けてきた“朝ドラ”オーディションでつかんだ勇役「ご縁を感じました」

 学徒動員に応じて、稔(松村)と勇(村上)は出征。一方、安子(上白石)は娘のるいを授かります。しかし、戦況はますます悪化。空襲の被害を受けた岡山は、市内の大半が焼け野原になり、間もなくして終戦を迎えます。戦争で家族を失った安子は悲しみに暮れますが、父・金太(甲本雅裕)から和菓子作りを教わり、焼け跡で商いを開始。そんなある日、安子の元に訃報が届き…。

【番組情報】

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」
NHK総合 月曜~土曜 午前8:00~8:15ほか
NHK BSプレミアム・BS4K 月曜~土曜 午前7:30~7:45ほか
※土曜は一週間の振り返り。

NHK担当 M・I



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