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蒔田彩珠☆「おかえりモネ」ヒロインの妹役で出演し話題!2021/06/30

 連続テレビ小説「おかえりモネ」(NHK総合ほか)に、清原果耶が演じるヒロイン永浦百音の妹、未知役で出演中の蒔田彩珠。10歳で出演した連続ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」(2012年/フジテレビ系)を皮切りに、映画「海よりもまだ深く」(16年)、「三度目の殺人」(17年)、「万引き家族」(18年)の是枝裕和監督に連続起用され、早くからその卓越した演技力を発揮していた彼女は、20年には映画「朝が来る」で報知映画賞助演女優賞を史上最年少で受賞するなど、10代にしてすでに受賞歴も豊富だ。

 そんな、今最も注目を集める若手実力派女優の1人が、5年ぶりの出演となる朝ドラについてや、目指す女優像などについて語ってくれた。

——「おかえりモネ」は2度目の連続テレビ小説の出演となりますが、朝ドラならではの緊張感はありますか?

「やっぱり撮影期間が映画の撮影などに比べて長いので、自分の中で未知という役が抜けないようにしたり、撮影の間が空いた時は役を思い出したりすることが必要なのが、朝ドラならではの大変さだなって思います。でも、現場に戻ると(清原)果耶ちゃんはずっとモネ(百音)なので、自然と未知であることを思い出させてくれますね」

——ご自身にもお兄さんがいるそうですが、モネと未知の間柄に通じる部分はあるのでしょうか。

「私も兄が2人いて、一番年下だし、意地っ張りなところや負けず嫌いなところがあるのは未知とよく似ていて。お兄ちゃんとは仲が良いんですけど、そこはやっぱりお兄ちゃんなので、ドラマとは違いますね(笑)。モネと未知には、女姉妹だからこその距離感があるのかなと思うんです。果耶ちゃんとは年も近いんですけど、お姉ちゃん感がすごくあるからいつも甘えていて、そこはリアルな姉妹みたいです。震災のことを話す場面での未知は、偶然その場にいなかっただけのモネは何も悪くないと分かっているけど、ほかに当たるところがなくて、ついお姉ちゃんに当たっちゃう。そういう場面も相手が果耶ちゃんだからこそ、姉妹の微妙な距離感を2人で作り上げられているなと思います」

——未知は永瀬廉さん演じる漁師の及川亮に恋心を抱いていますが、その姿に胸がキュンとなった視聴者は多いと思います。

「みーちゃん(未知)はまだ、りょーちん(亮)に対して『好き』とか『付き合いたい』とかって気持ちが分からないんじゃないかと思うんです。だから、すーちゃん(恒松祐里が演じる野村明日美)が付き合っていたと聞いて、『あ、付き合うっていうのもあるんだ』って気付くというか(笑)。そんな気持ちなのかなと思っていて、だから私自身も、この先、未知がりょーちんとどうなるのか気になっています。永瀬さんと日本アカデミー賞の新人俳優賞の授賞式でお会いした時には、照れくさかったです。お互いに『おめでとうございます』って言い合いました(笑)」

——第4週では家族とのぶつかり合いのシーンがありましたが、迫真の演技でした。

「とにかく未知は “私がどうにかしなきゃ”って焦っているところもあって。でもそのシーンを撮る時に、お父さん役の内野(聖陽)さんが、『もうちょっとこういう言い方がいいんじゃない?』ってアドバイスをしてくださいました。おじいちゃん役の藤竜也さんは、永浦家の中で一番安心感があるというか、おじいちゃんがいるシーンはみんながホッとするんですよ。でも、未知とおじいちゃんが家業のカキ養殖のことで初めてぶつかり合うシーンでは、藤さんがすごい勢いでぶつかってきてくださったので、そこは圧倒されながらも『未知として負けちゃだめだ!』と思って、演じていてすごく楽しいシーンでした」

——共演陣がとても魅力的で豪華ですが、共演する中で得たものはありますか。

「今まで映画の現場が多かったんですけど、実際に約1年間、すてきな役者の方たちと現場を一緒にさせていただいていると、役との向き合い方や、その真剣さが本当に勉強になりました。私が『こうしよう』と思って演技を考えていっても、現場で『あ、そういうやり方もあったんだ』って気付かされたり、自分だけが考えているシーンじゃないんだなって、あらためて実感させられたりすることがたくさんあります。今まで私は結構何かを内に秘めた役が多かったんですけど、未知は感情を外に出すシーンが多いんです。怒ったりするのはもちろんですけど、うれしかったり、りょーちんに対するキュンキュンする気持ちとかも結構素直に出す子なので、今までにやったことがない役だし、すごい勉強になります」

——役を自分のものにするために、普段心掛けていることは?

「作り込んでいくことはあんまりなくて、相手の役者さんや、監督の演出をちゃんと現場で飲み込むことが大事だなと思います。演じる時も自分だけでやるものではないと思うので、そのシーンの雰囲気とか空気感とか、相手の役者さんたちの気持ちや掛け合いは大事にしたいなと思っています。でも未知は、家族ともめるところ以外は私の素と近いところがあるので(笑)。果耶ちゃんとの関係性とかも現実での関係性に近いので、早い段階でなじめた役でした」

——役作りでは、脚本をもらってからどんなプロセスを踏みますか。

「あんまり読み込み過ぎちゃうと、それがセリフになっちゃうので、ほんとに覚えられる必要最低限の回数しか読まないんです。あとは現場で、相手の方との掛け合いとか、監督がどうしてほしいのかといったことが大事だと思います」

——若手演技派と呼ばれることが多いと思いますが、そう呼ばれることをどう受け止めていますか?

「う〜ん……どうでしょう(笑)。でも、やっぱりオンエアとかを見ると、もっとできたなと思うことの方が多いです」

——ご自身の出演作は必ず見るのでしょうか。

「あんまり『見たい!』って感じではないんですけど、母が何回もリビングで見るので、嫌でも目に入ってくるんです(笑)。母からはダメ出しとかは一切なくて、私じゃなくて、好きな女優の話でもしているのかな?っていうくらいに、私が出る作品についていつも熱弁してくれるのがうれしいですね(笑)。『おかえりモネ』も毎朝、早起きをして見てくれています。それこそ第4週の『みーちゃんとカキ』の週は本当に楽しみにしていたみたいで、毎朝『今日はここが良かった!』って報告してくれました(笑)」

——最後に、これから演じてみたい役や作品を教えてください。

「今回こうして約1年間の長い作品に初めて参加して、それだけ長い期間一緒だと、ほんとにみんな仲良くなって、現場が楽しいんです。今まで私は映画のお仕事が多くて、撮影期間が短い期間のことが多くて。だからまた、こういう長い時間をかけて作るドラマに参加できたらと思います」

【プロフィール】

蒔田彩珠(まきた あじゅ)

2002年8月7日、神奈川生まれ。獅子座。O型。映画「朝が来る」(20年)など、数々のドラマや映画に出演し話題に。連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(16年)には、中学時代の水田たまき役で出演。

【作品情報】

連続テレビ小説「おかえりモネ」
7月5日〜10日
NHK総合
月曜〜土曜 前8:00〜8:15ほか
NHK BSプレミアム/NHK BS4K
月曜〜土曜 前7:30〜7:45ほか
※土曜は1週間のプレーバック

百音(清原)が故郷へ帰省すると、亮(永瀬)の父・新次(浅野忠信)のことで家族が悩んでいた。新次はトラブルをおこし、亜哉子(鈴木京香)が亮に連絡をとることに。百音と未知(蒔田)は、亮の心中を察して心配するが…。

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取材・文/齋藤春子 撮影/為広麻里 ヘア&メーク/山口恵理子 スタイリング/小蔵昌子

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