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山田杏奈☆「未来への10カウント」「17才の帝国」で女子高校生を熱演2022/04/27

 映画「ひらいて」、「樹海村」(ともに2021年)や、ドラマ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」(MBS)など、数多くの作品で存在感を見せる山田杏奈。この春からは、「未来への10カウント」(テレビ朝日系)と「17才の帝国」(NHK総合)に出演し、ますます注目を集めている。そこで、撮影に追われる山田にインタビュー。それぞれの役との向き合い方や、共演者との裏話など、たっぷり語ってもらった。

――まずは、「未来への10カウント」に出演が決まった時のお気持ちから聞かせてください。

「やっぱり、すごくうれしかったです。『書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』(テレビ朝日)以来、2度目の福田靖さん(脚本家)のドラマですし、木村拓哉さん主演のドラマということで、そんな中に自分も加われるなんてとワクワクしました」

――話題性も高いドラマです。役者さんによってはプレッシャーに感じるという方もいますが、山田さんはいかがですか?

「確かにプレッシャーはあるかもしれないですね。しかも私の場合、ゴールデン帯のドラマをあまり経験していないので、そういう意味でも緊張しましたし、“たくさんの人が見てくれるんだ。しっかりしなきゃ!”という気持ちになりました。もちろん、いつもしっかりしなきゃとは思っているんですけど、今回も身が引き締まりましたね」

――『未来への10カウント』は、木村さん演じる生きる希望を失った主人公・桐沢祥吾が、母校のボクシング部のコーチに就任し、生きる意味を見出していく物語です。そんな本作の台本を読んでみて、ご自身の役・水野あかりにはどんな印象を受けましたか?

「あかりは、ボクシング部唯一の女子部員で、ある理由から『強くなりたい』という明確な目的を持っています。なので、部活動に対しても本気なんですよ。周りは全員男の子だけど、そんなことは関係なく『この部の中で一番強くなりたい』と思っている。そんな熱意をすごく感じる子で、純粋に面白いなと思いました。それに、私自身もこうと決めたら貫き通す意志の強さがあるんです。頑固というか(笑)。あかりにも通じるところだと思うので、あかりが貫いている『強くなりたい』という思いを大事にしてお芝居をしています」

――そこから役を膨らませていく、というか。

「そうですね。特に1~2話は、あかりのバックグラウンドが垣間見える内容でもあるので、監督からはあかり自身が持つ強さや憤りを『もっと出していいよ!』と言ってもらいました。結構バチバチした女の子になっているはずです」

――出演にあたり、ボクシングのレッスンも受けていると聞きました。

「はい。去年の10月くらいからやっています。もともと運動神経がないし、日常的に運動をする習慣がなかったので、最初のうちはゼエゼエ言いながら練習していました。でも、最近ようやく体力がついてきて、体幹もしっかりしてきた気がします」

――コツはつかめてきましたか?

「いやあ~、どうだろう?(笑) すぐにコツをつかんでサラッとこなせちゃうようなタイプではないので、“努力でどうにかするしかない!”と思いながらやっています」

――ともあれ、その根性みたいなものがあかりを演じる時にも生きるかもしれません。

「そうですね。ただ、根性や熱意も大事なんですけど、やっぱり動きをカッコよく見せたいんですよ。なので、空き時間にはボクシング指導の松浦さん(松浦慎一郎/※映画『百円の恋』、『アンダードッグ』などのボクシング指導を務める)に見てもらいながら練習をしています。部のみんなと一緒に」

――動きをカッコよく見せるために、どんなことを教わっているのですか?

「形ができていればある程度はカッコよく見えるんですけど、松浦さんは映像で見せる時のボクシングの動きを教えてくれるんです。例えば、『本当だったら真っすぐ前に出すだけでいいんだけど、このシーンではカメラがこっちにあるからわざと角度をつけた方が、迫力が出てカッコよさも増すよ』とか。各シーンで見せ方が変わるのも面白いです。しかも、撮影の合間には木村さんもボクシングのことをいろいろ教えてくださるんです」

――それは頼もしいですね!

「木村さんは、運動全般ができる方だと思います。体の動きとかも『こうしたほうがいいよ』と的確に丁寧に教えてくれますし、お芝居に関しても、作品全体やシーン全体が良くなるようなアドバイスをしてくださるのですごくありがたいです。もちろん作品に関係ない雑談とかもしてくださるんですけど、圧倒的にボクシングやお芝居のことが多いです。体の動かし方にもタイプがあるみたいで、それぞれどのタイプか教えてくれることもありました」

――良い雰囲気ですね。また、共演の髙橋海人さんの印象はいかがですか?

「初めてご一緒したんですが、天然な方だなって思いました。初めて現場に行った日に、髙橋くんと八嶋智人さんが私の後ろでしゃべっていたんですけど、八嶋さんから『ハーフなの?』と聞かれていたんですよ。髙橋さんの顔立ちがはっきりされているからふと気になって聞いたんでしょうけど、髙橋さんは『いや違いますよ。でも…両親の出身県が違うので、そことそこのハーフです』って返していたんです。結構真面目なトーンで(笑)。そのやり取りがすごく面白かったです」

――八嶋さんと一緒だとより面白そうですね。

「そうなんですよ! 八嶋さんも面白い方だから、めっちゃツッコミを入れられていて。私はその一連を楽しく見させてもらいました(笑)。とはいえ、現場での髙橋さんはちゃんとリーダーシップをとってくださいます。部長役というのもあって、頼もしい存在ですね」

――また、満島ひかりさんとも一緒になる機会が多いかと思います。

「はい。私は『尊敬する役者さんは?』と聞かれた時、いつも『満島ひかりさんです』と答えているんですが、今回はじめて共演することができました。満島さんも、木村さんと同じく現場でたくさんアドバイスをくださいます。そんな環境にいられるというだけで、すごく勉強になっていますね。毎日刺激的です」

――ちなみに、満島さんのお芝居のどういった部分が好きなのですか?

「なんて言うんでしょう…見ていると『好き!』ってなるんですよ。具体的なことは自分でも分からないんですけど、とにかく好き。叫ぶ時の声や、張った時の声のボーン!と突き抜ける感じとかも好き。もういろいろ好きです。…ちゃんとした答えじゃなくてごめんなさい…」

――いえいえ、むしろ本当に好きなんだなと伝わってきます。

「しかもこの前なんて、撮影が終わった時に『今日のあのシーン、すてきでした!』と声をかけてくださったんです。それがすごくうれしくて…。こういう先輩になりたいなと尊敬の気持ちがますます強まりました」

――なんだか熱い現場ですね。

「そうですね。すごく熱いです! ストーリー自体が熱いですし、木村さんや満島さんが熱くいろいろ教えてくださるから自然と熱くなっていくんでしょうね。私たち若いチームも自分たちでお芝居について話し合って、より良い作品になるよう工夫をこらしています。おかげで、みんな間違いなく“体育会系モード”になっています。『すみません!』とか『はい!』とか、返事やあいさつがハキハキしていますし(笑)。その雰囲気が楽しいです」

――また、5月7日(土)スタート「17才の帝国」についても聞かせてください。放送前なので深くお話を伺うことはできませんが、若者が総理となって国をまとめていく近未来SFだとか。

「すごく特殊な設定ですよね。吉田玲子さんという、人気アニメの脚本を多く書かれる方のオリジナルストーリーということで、セリフ回しからもアニメらしさを感じました。SF的な変わった世界観と、『政治で国がどう変わっていくか』という現代社会にも通じる要素が含まれていて、ストーリー自体すごく面白かったです」

――「アニメらしさ」はどういった部分で感じましたか?

「あえてリアルでない言い回しをしているところ、でしょうか。今回の舞台になっているのが近未来ですし、SFでもあるので、リアルな言い回しに寄せてしまうと浮いてしまうんでしょうね」

――なるほど。あえてドラマチックにしていると。

「だからこそ、自分の中にちゃんと落とし込んで、自分の言葉としてセリフを言わないと違和感が出てしまう気がして。そこは気をつけて演じなければと思った部分でした」

――山田さんは、どちらかというとリアルなお芝居をする機会が多かった印象ですが、今回はまたちょっと違った挑戦ができそうですね。

「そうなんです。私の役は立ち位置的にヒロインなので、ヒロインっぽさをすごく意識しました。今まで見てきたいろんなアニメのヒロインを思い出して、声も少し高めに作っています」

――こちらも、共演者には同世代が大勢いるかと思います。特に神尾楓珠さんとは共演経験が多いですよね。

「もう4回目です。いろんな作品でいろんなお芝居を一緒にやってきて信頼感があるからこそ、空気みたいな存在になっていて。現場で一緒になってももはやしゃべらないみたいな域に達してしまいました(笑)。同世代は河合優実ちゃんと望月歩くんも含めて4人だったんですけど、私と望月くんも3回目くらいの共演で、望月くんと楓珠くんも4回くらいだったらしいので、勝手知ったる感じでやりやすかったです」

――こちらも良い現場だったのですね。では最後に、山田さんの成長についても伺いたいです。今春だけでも2本のドラマに出演していて、経験値もどんどん上がっているように感じるので、ご自身の実感としてはどうなのかなと。

「成長かぁ…。芝居の技術がどうこうみたいな直接的なものではないんですが、“顔を覚えてもらえているな”を感じる瞬間が増えました。この前なんて『○○っていう焼肉屋さんにいましたよね?』ってわざわざDMが送られてきたんですよ。確かにその日、食べに行ったので『気付いてくれたんだ!』とうれしかったです。もともと街を歩いていてもあまり気づかれない方なので、余計に感動しちゃいました」

【プロフィール】

山田杏奈(やまだ あんな)

2001年1月8日、埼玉生まれ。山羊座。A型。近年の出演作はドラマ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」(20年)や、映画「樹海村」、「ひらいて」(共に21年)など。ドラマ「17才の帝国」が5/7(土)スタート。

【作品情報】

「未来への10カウント」
テレビ朝日系
5月5日
木曜 午後9:00~9:54

ボクシング部復帰を決めた水沢あかり(山田)は部員とともにインターハイ出場に向けて練習に励む。そんな中、校長の大場(内田有紀)らは「インターハイで京明高校に負けたら桐沢(木村拓哉)コーチはクビ」と言い放ち…。

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(応募締切:2022年4月27日正午〜5月2日午前11:59)

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取材・文/松本まゆげ 撮影/為広麻里 ヘア&メーク/菅長ふみ(Lila) スタイリスト/武久麻理恵



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