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コラム

“当たり前に便利なことを実現”―担当者が語る『みるコレ』の魅力

 先月の本コラムでは、『レグザ』ブランドのテレビから、ユーザーの許諾を得て収集したデータを集計した、ドラマの録画視聴データの分析を試みた。このようなデータを集計できるのは、『レグザ』が『TimeOn』というクラウドサービスを展開し、また他のメーカーとは異なる独自の録画機能をもっているからだ。
『TimeOn』はサービスの総称であり、その中で映像コンテンツを楽しむのに非常に役立つのが『みるコレ』というサービスだ。『みるコレ』では、「パック」という形で条件に当てはまる番組を自動録画したり、テレビ放送だけでなくYouTubeやdTV、TSUTAYA TVなどのネット動画も横断して抽出したりしてくれるという、一度使ったら手放せなくなる機能だ。今回はこのサービスの企画担当である東芝映像ソリューション(株)の片岡秀夫氏・中村任志氏・石灘崇氏に、開発の経緯やサービスの現状、課題についてお話をうかがった。

(左から)片岡氏、中村氏、石灘氏

◆面倒だと思われるところは解決してあげたい

── まず、『みるコレ』のサービス開始時期を教えてください。

中村「ベースとなる TimeOn が 2012年、前身サービス『おまかせ録画コミュニティ』は2013年、『みるコレ』自体は2015年です」

── その直前に中村さんとお話しする機会があり、デモも見せていただきました。そのとき、これはすごいなと思いました。いろいろすごいなと思ったポイントがあるんですが、一つはテレビ番組とYouTube を同じ平面で見られるということです。一方で、当時からするとChromecastやAmazon Fire TVなどが普及してテレビでネット動画を見られるということ自体は普通になってきちゃいましたよね。そこで『みるコレ』が他のデバイスと差別化できるポイントを改めて教えていただければと思います。

中村「コンテンツを横断的に一つのテーマでまとめて見ていただくことができるというのが、少なくともテレビでは他社ではまだ実現できていないところですし、われわれのサービスの一番の特徴だと思っています」

── この発想はいつごろからあるんでしょうか。

片岡「2005年から、元々コンテンツ視点で考えていたんですね。放送という考え方というよりは元々の歴史から来ちゃってるんですけれど、DVDの立ち上げをやっていた1995、6年かな。DVDというパッケージメディアもあれば、録画メディアもある。コンテンツとして捉えた時に、いわゆるセル、それから放送録画も考えるし、そしてゆくゆくは配信も来るねという時代だったんですね。そこでコンテンツを見つける手段として横断検索を考えましたが、毎回キーワードを入れて検索するのも面倒くさいですよね。 (画面を)開いたら全部串刺しで出てくるのがあるべき姿であると言って、4対3画面のときにUI(※)デザインをたくさん作ったりしてました。2005年にその提案をしたんですよ」
  ※UI…ユーザーインターフェース。ここでは操作画面のこと。

中村「潜在的にはみなさん面倒くさいと思っていたんですよ。でもその手段があまりなかったので顕在化しなかった。ユーザー視点で考えたとき、面倒だとはっきりは思っていなくても、面倒だと思われるところというのは解決してあげたいという根本的な思いでした。もちろんいろいろ作るのも大変ですし、横断検索で今の形のGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)を出すにあたって、それぞれVOD事業者さんに協力いただいたり、というのが必要なので大変は大変なんですけれど、そこを独自の価値提供として実現したいと作っていたという流れです」

片岡「約10年ぐらいかかったということですね」

『みるコレ』パックのイメージ画面。『みるコレ』パックを使えば、特定のタレントや好きなジャンル・テーマごとにテレビ放送だけでなくYouTubeやdTV、TSUTAYA TVなどのネット動画も横断検索して番組を見つけることができる。
見つかった未来番組は、接続されたUSBハードディスクにおまかせで自動録画も可能。

◆当たり前に便利なことを実現することをわれわれはやっている

── 技術的な解決よりも、環境が整うのが大変だったということですか?

中村「それもありますね。API(※)の下地が整ってきたので、われわれはそれを利用させていただいてやることができたと言う面も確かにあります。構想があっても技術的に、あるいは環境的になかなかできなかった。あとはテレビ側の性能、一昔前だとこういったことができるようなブラウザがなかったりとか、処理が追いつかなかったりとかっていうのがありましたけど、全体のタイミングが合ってきて、ようやくできるようになって一通り満たせるようになったイメージですね」
  ※API…アプリケーション・プログラミング・インターフェース。異なるサービス間で機能を共有するための仕組み。

── デモをあらためて見せていただいて思ったのは、テレビ番組をネット動画のように扱えるという感覚なんですね。これはネット動画に親しんでいる人ほどすごいと思うと思うんですが、具体的なターゲットとしているユーザー層はあるんでしょうか?

中村「ターゲットというわけじゃありませんが、最近の若いデジタル・ネイティブと言われてるような方々だと、むしろコンテンツを好きなときに好きなように見るということが当たり前なのではと言う気がするので、テレビって不便なものという捉えられ方をしているかもしれない。多分そういう方々にとっては好きなところから選んで、最初から最後まで自由に見られるということが当たり前でしょうから、それをテレビでできるようにしてあげたとしても新鮮さはないかもしれません。一方、もうちょっと上の世代だとテレビ番組をネット動画のように扱えるというのは、驚いていただけると思うんです。ある意味、当たり前に便利なことを実現することをわれわれはやっているのかなという意識ではいます」

── 「当たり前に便利なことを実現」っていいフレーズですね。

中村「ちょっといいこと言ってみました(笑)」

片岡「昔から比べるとコストが大幅に落ちました。サーバーコストが非常に大きな問題で、当時レコーダーのころも部分的に似たような『おすすめサービス』や、レコメンドでのおまかせ録画サービスもやっていました。しかし、昔だとサーバーの立上げが何千万円、月額が何百万円の世界なんです。利用者が少なかろうがどうしてもコストがある一定のキャパシティまでかかるのが、AmazonさんのAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)というサービスを使うことで利用量に応じてCPUやメモリを最適にスケーラブルに購入できる。自分でサーバーを、設置場所を借りて、マシンを借りて、メンテナンス要員をお願いしてその維持費を払ってまでサービスに回さなくても、誰もが必要なリソースを借りるという形で自分のサービスを立ち上げられる時代を支えてると思うんですね。うちに限らず新しくクラウドサービスやアプリサービスを立ち上げられているのはこういった時代が来たからです。そういう時代性がコストを落とし、その容易さ、メンテナンスのしやすさ、ビジネスのしやすさというのを満たしているんですね」

中村氏

── やはりそういう話をお聞きすると、発想に環境とかいろいろな用件が追いついてきたという感じがしますね。映像コンテンツを自由に楽しむための条件が、ようやく整ってきたと言えるかもしれないですね。

片岡「そうですね。彼(中村氏)が先ほど触れたターゲットユーザについてですが、実はいろんなターゲットを想定しているんですよ。サービスに対してすごくエントリーな人もいれば、特定のアイドルやアーティストのコアなファンもいる。こういう人たちは似ているようで、好きなアーティストを『アーティスト』ってくくっちゃいけないんですよ。要は出現率が低いか高いかは大きな使用感の差なんです。ジャニーズ系の有名タレントさんは番組に冠も付いているけれど、別の番組にゲストでポンと出たりする。前者は教えてもらわなくて後者だけ教えて欲しいんですね。あるいは、大好きなタレントだけどめったにテレビに出ない、年に1回か、アーティストだったらアルバムを出した2年にいっぺんぐらいドッと出るという人もいる。なかなか慣れていないと深夜のトーク番組とか、専門チャンネルとかに出るのを見つけるのは難しい。そういったことをもれなく見つけるのはまったく違うニーズなんですよ。当初の思想としてはそういういろいろなニーズに対して共通で答えるのが『ターゲット』というスタートラインで、ただここら辺で使い勝手が上がらないよねっていうのは現実問題としてあるんですよ」

中村「片岡が説明したようなこともあるんですけれど、お客さんにはその辺の裏事情はあまり関係なくて、便利に使えればいいわけですよ。どうしてもコンテンツの違いによって操作感の違いとかが出てしまうんですけれども、普段使いしていただけるような便利なサービスにするために進化させていくというのを日々やっているという感じですね」

片岡「具体的な使い勝手の一つとして、僕がやっているのは好きなアーティストが朝のワイドショーにあちこち出ていると、どこに(出演シーンが)あるのか?ってなるじゃないですか。こういった場合、その人のパックを開くかシーンで検索すると、出演シーンのリストがパンと出てくるので、順番にチェックしていってそこだけ連続で見るという使い方です」

中村「それも人によって違うんですよね。片岡は人物が軸なんです」

片岡「これは朝ワイドによくでる人気タレントの操作のケースですが、好きなアーティストがあまり出ないというケースが多いのも僕なんですよ。それぞれの好みがあるので、そういうストーリーに分解してあげないと、サービスとしては『これだけいっぱいあるね』というのがまるで幕の内弁当になっちゃう」

石灘「『次みるナビ』(※)や『みるコレ』のパックというのは、どのテーマを選ぶかが結構肝になっているサービスだと思うんですよね。好きなアーティストがいなくても、人気の高い番組が事前に分かるランキングパックや、スポーツや趣味など、細かいテーマで楽しんでいただけます。それをどう伝えるのかや、見たいものが決まっていない人に対して、『こういうところから番組はいかがですか』という提案をいかにこのサービスの導入部分でやるかというのが今の課題です。最初にサービスを起動するときに『興味のあるパックを選んでください』という形でやっていますが、その中でどうやったら本当に興味があるパックを選んでもらえるのかというところを日々考えている状態です。特に人物系のパックってすごくおまかせ録画されている割合が高いんです。」

※『次みるナビ』…番組を見ながら、出演者やお気に入りのジャンル・テーマに関連する録画番組、YouTube動画を表示。次見たいコンテンツをすぐに選べるサービス。
(BZ710XシリーズとM510Xシリーズに搭載)

◆実は最先端テクノロジーと人力のハイブリッド

中村「先ほど今になって性能などが追いついてきたって話をしましたけれど、われわれのサービスって エム・ データ(※)さんのシーン情報もそうですけど、人で成り立ってるんですよ。パックの中身も人手で編集して的確な番組が見つかるようにメンテナンスしてますし、技術だけじゃなくて人手が入ることによってすんなり使ってもらえるようなサービスに普段から努力しているところはちょっと強調しておきたいな、と」
  ※エム・データ…テレビメタデータを制作する企業。『みるコレ』サービスでは同社から提供されたシーン情報を購入して、番組のシーン検索を実現している。

── そうですね。

片岡「それはうちだけじゃなくてYahoo!さんのニュースもそうなんですけれど、実はクラウドみたいな最先端テクノロジーの部分と人力のハイブリッドっていう話はあっちこっち出ているので、多分サービスをちゃんとやろうとするとそうなるのかなと納得する感があります。機械が得意なところと人間が得意なところのハイブリッドが今現在でよくある形ですね。前述の手段が正しい解かどうかは別として」

石灘「たくさんある種類のパックから、お客さまの嗜好にあったものを、今以上に簡単に見つけられるようにするというのが今後の目標です。『みるコレ』のパックはうまく自分の好みのものが見つけられればすごく使いやすいサービスなんですが、見つけられないためにその体験がなかなかできなくて1回使ってちょっと違うな、なんてやめてしまうということがないようにしたいと考えています」

── 検索をできる人はそれなりに関心も高くて、自分の見たいものを自覚してますよね。反対に自分の中で関心がぼんやりしてる人に対しては、例えば他のスマホの履歴や(連携している)Tポイントを結びつけてその情報を元にレコメンドをしていくというような手法がありえると思うんですが。

片岡「アプリの利用データがあるので、入り口の最初の設定で出しているパックを選ぶところで、そのデータ活用はしています」

石灘「『追っかけスタ』というアプリがすごく好評で、このタレントが好きな人はだいたいこの年代の人というデータがあり、これを使って人物パックをおすすめすることをやっています」

片岡氏

── ここで初回起動時のシミュレーションをしていただいた。聞き手(関根)の誕生日と性別、視聴時の人数(1人)を入力。すると、その情報から導き出されたおすすめのパックが表示された。

初回起動時のパック設定画面

石灘「ここに何を出すかがけっこうポイントで、最初に『おっ』と思うパックを見つけてもらうのが狙いです。このパックでこんな番組が録れますというところを見ていただき、BSだったらこんな番組あるんだ、けっこう見落としてたけど実はこんな面白い映画があったんだ、とか。こんな感じに初回設定のときにこんなパックを登録してはいかがでしょう、という提案をして使い始めていただくということをやり、日々改善していますね」

──『みるコレ』サービスを使おうと思って、初めて見る画面がこの一連の画面になるんですよね。今入力したのは生まれた年月と性別と誰と見ているかという、それだけですよね。その3つの情報だけで当たるものが出てくると、確かに「おっ」と思いますね。

片岡「その精度を上げるのがこのメンバーの努力で、エンジニアのアルゴリズム的なものもあれば、ある領域には個人のキュレーションを試しに入れたりとか、人力とアルゴリズムを両方併用したり、入れ替えたりしてここまで来ています」

石灘「そうですね。最初にここで好きなジャンルを一回聞いてその中からブレイクダウンするみたいな形もいろいろ考えられるんですけれど、あまりいろんな質問を投げちゃうとステップが多いので面倒くさいと思われてしまうことはあるので、そのあたりのさじ加減がちょっと難しいところです」

片岡「今のところ『みるコレ』への登録が過去より鈍化したということはなくて、チューニングとしてうまくいってるのかなと思います。ここでコケてやめたって人が増えちゃったら失敗なわけですよ。『性能が上がったけどセットが難しい、めんどくさい』これがよくない。簡単にするととりあえずOKは出たけど使ってくれないというものになる。最小限の質問で使ってもらえるレベルに達するか。そのへんは常に難しいところですね」

石灘「4月の中旬ぐらいにこの画面をちょっと改良して、右側に番組タイトルやYouTube などの中身を出すようにしました。以前はパックのタイトルだけで選んでいただくような形になっていたんですけれど、それだとタイトルとそこから想像する中身が一致しなかったりすることもあるのかな、と中身を表示して試している状況ですね」

──「パック」について、人物以外の切り口はいかがでしょうか。

石灘「『ジャンルから探す』を選んでいただいて、ジャンルの中でもアニメ分類のパックで選んでいただくと、見つかりやすい子ども向けのアニメだけじゃなく、大人向けのアニメだったり、SFアニメであったり、少年向けアニメ、少女向けアニメみたいな形で好きなアニメを見つけやすくなります。テレビ上で、いかに少ない手順でパックに出会わせるかというところがポイントになっていくと思っています」

片岡「パックも実際マルチキーワードで、複数のキーワードが設定されているんですよ。慣れた人は検索キーワードの使い方がうまいわけですが、それって全員ができるノウハウじゃないんですよ。少しでもそのハードルをパックという形で下げられるように、一見一つの名前のようでいて、よけいなものが見つからないように除外キーワードを埋め込んで、検索がいい感じになるようにというチューニングをし続けて、それ自体がパックとしてノウハウ化されていくんですね」

『ジャンルから探す』から、アニメ分類のパックを選んだ画面。
このように対象や内容によりあらかじめ細かく分類されているので、少ない手順で好みの番組を見つけることができる。

── ちなみに、人物パックで一番使われているのは誰ですか?

石灘「今はマツコ・デラックスさんや有吉(弘行)さんですね」

片岡「昔から二人は使われているよね。二強と言っていい」

石灘氏

◆『みるコレ』が提供する独特の体験

── まとめに入らせていただきたいんですけれど、最近「テレビ」って言葉の意味って変わってきたとか、実は多義語なのではないかという言い方がされていると思うんですよね。テレビ放送なのか、伝送路としてのテレビという意味か、テレビ受像機のことなのか。『みるコレ』でテレビ放送をネット動画のように使えるようになる側面があるときに、「テレビ」っていったい何をする機械なのかというのを分かりやすく読者の方にお伝えしたいなと思います。

中村「『TVガイド』を買って番組を調べている方って、やっぱりテレビがお好きだと思うんですよね。いろいろネット動画もありますが、放送というところのテレビってまだまだ強いでしょうし、それを楽しみにしている方々も多いし、実際受け身で見られてクオリティーが高くてタイムリーなことをやっていて、影響力も強いっていうのは思いますし、徐々にネット動画みたいなコンテンツが入って来たとはいっても、テレビの楽しみ方がだんだん拡張していったというような感じで受け止められている方が多いんじゃないかなという気がしています。先ほども言ったように『みるコレ』サービスをはじめとしたレグザ上で展開しているサービスというのは、テレビはテレビとしてあって、それをさらにより深く使っていただく方法を追求しようと思ってやっているので、あまり難しいことは考えずに素直に使っていただいて、結果として今までよりも楽しめたものが多くなっていたとか、好きな楽しみ方が出来るようになっていたとか、そういったテレビの進化を楽しんでいただくとよいのかなと思っています」

石灘「今の話でテレビ放送がメインになるというところはレグザのものづくりの方も実際そうで、店頭販促用のポップなどでも謳ってますが、結局テレビって番組を見るためのものなんですよね。どんなにネットが普及してもメインは地デジなので、そういった形をアピールしてるところです。いろんな番組を見てもらって、プラスアルファでもっと興味を広げてもらうっていう形ですね」

── その興味が同じ一台のテレビの中で広げていけるということがポイントになるんですね。

中村「欲を言えば、若い人たちを中心にネットばかり見ていてテレビはあまり見なくなったという話がありますけど、逆にそういう方々がテレビはこういうふうに便利で楽しめるんだ、意外とおもしろいんだということに気付いていただき、そしてテレビ買って大きな画面を見ていただけるようなきっかけになれば、われわれとしてはより嬉しいです」

石灘「テレビを買うときは、画質や価格がどうしても注目ポイントになりがちなんですけれども、ネット機能も重視していただけるようにしていきたいですね。店員さんが『ネット見れるんですよ』『YouTube見れるんですよ』というのを店頭で説明してくれるように伝えるのが課題で、今営業チームと一緒に注力しているところです」

── 上位機種のレグザを買って、ネットに繋いでないって方もいらっしゃるんですか?

石灘「最近は7割ぐらいの方がつないでいます。販売台数に対するネット接続率ですね」

片岡「上位機種ほどつなぐ。高い機種を買う人はいろいろやりたいから。おそらくコンテンツへの投資として高いテレビを買っているので、(接続率が)上がっているんじゃないかな」

── 7割って、一般的な調査と比べると倍ですもんね。

片岡「いくときは8割以上いきます。発売初月は濃い人が買ってくださるんですよ(笑)。今接続率は70%から80%になってきたので、サービス開始当初からの累積でも50%超えている。過去は下位のモデルがネットに接続しない時代からやっているので、最近約5年分の累積平均も上がっています」

──『ネット動画がテレビを見るきっかけになる』というのは『みるコレ』ならではの感じがしますね。

中村「そうですね。普通は何かやろうと思ったらYouTubeだったらYouTubeしか見ないし、dTVならdTVだけだし、それが横断で見れてお互い存在に気付くっていうのはなかなかないと思います。普通にネットサーフィンをしているとズルズルつながっていきますけど、コンテンツの世界では意外となくて、そういうのがやっぱり独特の体験として捉えられるんじゃないかなと思います」

── スマホやPCではなく、テレビの中で完結するのが『みるコレ』の魅力だと感じました。次回は「パック」の中身について深掘りしてお話を聞きたいと思います。ありがとうございました。

 開発者のみなさんから、『みるコレ』を支える思想や、テレビへの熱い思いを聞くことができた。テレビの魅力を広げるために取り組んでいるその姿勢は、非常に強く共感を憶えた。 さて、このインタビューにも何度も出てきたとおり、『みるコレ』の中心となる機能が「パック」だ。この「パック」について、その中身や、視聴分析によって得られるデータの分析事例について引き続きお話を伺いたいと考えている。そちらは9月にお届けできる予定だ。引き続き、ご期待いただきたい。


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関根禎嘉 (せきねさだよし)
株式会社東京ニュース通信社 企画営業部 兼 編集二部所属
2007年入社。新聞向けテレビ欄の制作、ウェブ媒体編集を経て現職。EPGを初めとするメタデータ制作・活用を通じ、“ほしい人にきちんと届き、作った人にきちんと還元される”コンテンツ流通のあり方を考える日々。NPO法人・日本メタデータ協議会などの社外団体の活動にも参加。
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