レグザクラウドサービス“TimeOn” 録画視聴データを深掘り!~ドラマ編~2017/05/29
インターネットTVガイドでは、東芝映像ソリューション株式会社からデータを提供いただき、「レグザ」ブランドのテレビから許諾をいただいている17万台の視聴情報を集計した番組のランキングを毎週更新している(地上波/BS)。データの中には、ランキングには惜しくも反映されないものも多い。そこで今年1年間に渡って、その録画視聴データをいろいろな角度から眺めて分析していきたい。視聴率だけではわからない番組の人気のツボに迫っていくことができれば、と思っている。
今回はドラマにフォーカス。ドラマをカテゴリーに分けて、手元に届いている4月3日から5月14日までのデータを深掘りしたい。
まずはゴールデン帯の連続ドラマ。4月クールは折り返し地点を過ぎた。期間内の録画視聴状況のトップ20をまとめたのがこの表だ(ポイントは1位を100とした場合の比率。以下同様)。
藤原竜也演じる主人公が親友の死の真相に迫るミステリー「リバース」(TBS)が強さを発揮し、それを「CRISIS公安機動捜査隊特捜班」(フジテレビ)「あなたのことはそれほど」「小さな巨人」(ともにTBS)などが追いかける構図だ。「リバース」の推移に注目してほしい。期間中最新の第5話(5月12日放送)が1位だが、初回は17位。その後2話、3話、4話とポイントが上昇している。一方「CRISIS」は初回が3位のあと、5位→7位→11位→12位と下げている。録画視聴が減るということはリアルタイム視聴に回帰していることの裏返しである可能性もあり、必ずしも番組を見る人が減ったことを意味してはいない。しかし「リバース」のように回を重ねるごとにじわじわとポイントを増やしているのは、番組の人気もそれだけ上がっていることの証左と言っていいだろう。東出昌大の“怪演”が話題の「あなたのことはそれほど」も「リバース」と似た動きをしている。ネットやソーシャルメディアでの口コミの影響があるのかもしれない。ストーリーの展開だけでなく、録画視聴の動向にも引き続き注目していきたい。
続いて深夜ドラマ。勝手ながら23時以降にスタートするものをこうカテゴライズさせていただいた。
6シーズン目を迎えた「孤独のグルメ」(テレビ東京)が安定の強さ。そこに女性刑務所を舞台とした剛力彩芽主演のコメディ「女囚セブン」(テレビ朝日)、この時間帯ならではの赤裸々な描写が話題の高梨臨主演「恋がヘタでも生きてます」(日本テレビ)が割り込んでくる格好。「恋ヘタ」はポイントが比較的安定しており、固定ファンをつかんでいるようすがうかがえる。
最後に、単発ドラマ・2時間ドラマをひとつにまとめてみたい。
トップは毎年春・秋の放送が恒例となっている「世にも奇妙な物語」がぶっちぎり。2位以下は各局の企画色が光るスペシャルドラマが並んでいる。それぞれの差は拮抗しており、長い時間ゆったりとテレビドラマを見たいという層に支持されているのかもしれない。一方、“2時間ドラマ”というジャンルを作り、40年の長きにわたって続いてきた「土曜ワイド劇場」(テレビ朝日)の最終回「西村京太郎トラベルミステリー67」は圏外の11位(21.41ポイント)。実は各局の2時間ドラマのレギュラー作品中ではこの「土ワイ」が最高位で、以下他局の番組が続いていく。土曜9時と言えば土ワイというファンも多いことだろう。こうした2時間ドラマは曜日が枠タイトルに入っているだけあって、リアルタイム視聴の意向が強いのかもしれない。
さて、1カ月半のデータを見てみるだけでも、いくつかの傾向があることが明らかになったと思う。リアルタイムの視聴率や、ソーシャルメディアのデータと組み合わせて分析するともっと新しい発見がありそうだ。レグザクラウドサービス「TimeOn」のブログやFacebookページでは、さまざまな視聴データの分析が紹介されている。気になった方は、ぜひチェックしてみてほしい。
【ご注意】
・ランキングデータは、関東1都6県の東芝製テレビから、許諾を頂いた視聴情報を集計し、ランキング形式でまとめたものです。
・ランキング集計期間には、集計日当日の翌日AM5:00までの番組を含みます。
・ポイント数は1位を100とした場合の比率となります。
提供/東芝映像ソリューション株式会社
この記事をシェアする