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レグザのタイムシフトマシンがテレビのスタンダードになる日2019/05/29

 テレビの本放送が始まったのは今から66年前の1953年。その後の長い歴史の中で、テレビは、白黒からカラーへ、モノからステレオへ、ブラウン管から薄型へと、さまざまに進化を遂げてきた。でも私たちとテレビとの関係を最も劇的に変えた事柄といえば、それはホームビデオの登場ではなかったろうか。かつてテレビ番組は、放送時間にテレビの前に座っていなければ見ることができなかったし、同時に見ている端から消えていってしまうものだった。文字通りライブな体験だったのである。

 そんなテレビのあり方を根本的に変えたのが録画機の登場だった。録画しておけば、好きな番組を後から何度でも見ることができる。このことが私たち視聴者とテレビとの付き合い方に与えた影響は計り知れないものがある。ビデオテープはDVDになり、ハードディスクになり、いまや録画専用機をつなぐ必要さえない。テレビだけで録画視聴(=タイムシフト視聴)を楽しむ時代なのだ。

 タイムシフト視聴の理想的な形ともいえるのが、レグザの「タイムシフトマシン」機能だ。レグザといえば昨年いち早く4Kチューナー内蔵テレビをリリースして、BSの4K・8K放送開始に沸く市場を牽引しているのだが、レグザの本当に画期的かつワンアンドオンリーとも言える切り札が、このタイムシフトマシン機能なのである。そして今回レグザシリーズの新ラインナップが発表され、今まで最上位のモデルにしか搭載されていなかったタイムシフトマシンが、中位・下位クラスのモデルや、より小型サイズ(43V型)のモデルにも搭載されることになったのだ。正直、待ってました!と言いたい。

 ここでタイムシフトマシン機能について改めて説明しよう。タイムシフトマシンとは、2~4TB(テラバイト)、場合によっては最大8TBのHDDを接続することで、選んだ地上波6チャンネルで放送されたすべての番組を60~140時間貯めておくことができる機能である。あらかじめ録画しなくても過去の番組が見られるということで、うっかり予約を忘れるということがなくなるし、好きなタレントが番宣でワイドショーに出ていたとか、放送されていた番組を後で知った、というような時でも即座に対応できる。またSNSで話題になっていたドラマやスポーツの感動場面や、ニュースの衝撃場面、ハプニングシーンや生放送の放送事故などもすべて見ることができて、ネットなどで検索する必要もない。もちろんザッピング中に見つけた面白そうな番組をオープニングから見られるし、ユーザーの好みを基にAIが番組を薦めてくれる進化した「みるコレ」サービスも使える。まさに究極の録画エンジンだといえる。

 だが、タイムシフトマシンの本当のすごさはそれだけではない。「過去番組表」を使えば、過去数日間の番組をあたかも現在放送されている番組のように自由に選んでみることができる。これはいわば究極のマルチチャンネルでもある。その意味でタイムシフトマシンは最先端のAVマニアやディープなテレビウォッチャーだけではなく、日々テレビを楽しみに見ているシニア視聴者にこそ最適な機能かもしれない。放送を終えたテレビ番組がボタン一つでよみがえる。それこそまさに、子どもの頃に思い描いた夢のテレビの実現である。

 そして、レグザはBS4Kチューナーも2基内蔵で4K放送のウラ録にも対応。タイムシフトマシンを含めて地デジは9基、BS・110度CSチューナーが3基と、桁外れのチューナーを搭載。NetflixやYouTube、DAZNなどさまざまな動画配信にも対応し、スマートスピーカーとの連携も可能。もちろん画質・音質は定評のレグザ品質で、ここまでやるか!という感じだ。2011年の地上波のデジタル移行から8年、高性能の大画面テレビの時代から、スマートフォンで映像を見るのが当たり前になった時代を経て、テレビは再びパーソナルなメディアとして復権してきそうな気がする。復活へのキーワードは、間違いなく「タイムシフトマシン」であると思う。

Text=武内朗
提供:東芝映像ソリューション株式会社

武内朗(たけうちあきら)

TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TV Bros.」編集長ほかを歴任。現在株式会社ニュース企画代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。

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