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“当たり前に便利なことを実現” ──担当者が語る『みるコレ』の魅力2017/06/30

◆実は最先端テクノロジーと人力のハイブリッド

中村「先ほど今になって性能などが追いついてきたって話をしましたけれど、われわれのサービスって エム・ データ(※)さんのシーン情報もそうですけど、人で成り立ってるんですよ。パックの中身も人手で編集して的確な番組が見つかるようにメンテナンスしてますし、技術だけじゃなくて人手が入ることによってすんなり使ってもらえるようなサービスに普段から努力しているところはちょっと強調しておきたいな、と」
  ※エム・データ…テレビメタデータを制作する企業。『みるコレ』サービスでは同社から提供されたシーン情報を購入して、番組のシーン検索を実現している。

── そうですね。

片岡「それはうちだけじゃなくてYahoo!さんのニュースもそうなんですけれど、実はクラウドみたいな最先端テクノロジーの部分と人力のハイブリッドっていう話はあっちこっち出ているので、多分サービスをちゃんとやろうとするとそうなるのかなと納得する感があります。機械が得意なところと人間が得意なところのハイブリッドが今現在でよくある形ですね。前述の手段が正しい解かどうかは別として」

石灘「たくさんある種類のパックから、お客さまの嗜好にあったものを、今以上に簡単に見つけられるようにするというのが今後の目標です。『みるコレ』のパックはうまく自分の好みのものが見つけられればすごく使いやすいサービスなんですが、見つけられないためにその体験がなかなかできなくて1回使ってちょっと違うな、なんてやめてしまうということがないようにしたいと考えています」

── 検索をできる人はそれなりに関心も高くて、自分の見たいものを自覚してますよね。反対に自分の中で関心がぼんやりしてる人に対しては、例えば他のスマホの履歴や(連携している)Tポイントを結びつけてその情報を元にレコメンドをしていくというような手法がありえると思うんですが。

片岡「アプリの利用データがあるので、入り口の最初の設定で出しているパックを選ぶところで、そのデータ活用はしています」

石灘「『追っかけスタ』というアプリがすごく好評で、このタレントが好きな人はだいたいこの年代の人というデータがあり、これを使って人物パックをおすすめすることをやっています」

片岡氏

── ここで初回起動時のシミュレーションをしていただいた。聞き手(関根)の誕生日と性別、視聴時の人数(1人)を入力。すると、その情報から導き出されたおすすめのパックが表示された。

初回起動時のパック設定画面

石灘「ここに何を出すかがけっこうポイントで、最初に『おっ』と思うパックを見つけてもらうのが狙いです。このパックでこんな番組が録れますというところを見ていただき、BSだったらこんな番組あるんだ、けっこう見落としてたけど実はこんな面白い映画があったんだ、とか。こんな感じに初回設定のときにこんなパックを登録してはいかがでしょう、という提案をして使い始めていただくということをやり、日々改善していますね」

──『みるコレ』サービスを使おうと思って、初めて見る画面がこの一連の画面になるんですよね。今入力したのは生まれた年月と性別と誰と見ているかという、それだけですよね。その3つの情報だけで当たるものが出てくると、確かに「おっ」と思いますね。

片岡「その精度を上げるのがこのメンバーの努力で、エンジニアのアルゴリズム的なものもあれば、ある領域には個人のキュレーションを試しに入れたりとか、人力とアルゴリズムを両方併用したり、入れ替えたりしてここまで来ています」

石灘「そうですね。最初にここで好きなジャンルを一回聞いてその中からブレイクダウンするみたいな形もいろいろ考えられるんですけれど、あまりいろんな質問を投げちゃうとステップが多いので面倒くさいと思われてしまうことはあるので、そのあたりのさじ加減がちょっと難しいところです」

片岡「今のところ『みるコレ』への登録が過去より鈍化したということはなくて、チューニングとしてうまくいってるのかなと思います。ここでコケてやめたって人が増えちゃったら失敗なわけですよ。『性能が上がったけどセットが難しい、めんどくさい』これがよくない。簡単にするととりあえずOKは出たけど使ってくれないというものになる。最小限の質問で使ってもらえるレベルに達するか。そのへんは常に難しいところですね」

石灘「4月の中旬ぐらいにこの画面をちょっと改良して、右側に番組タイトルやYouTube などの中身を出すようにしました。以前はパックのタイトルだけで選んでいただくような形になっていたんですけれど、それだとタイトルとそこから想像する中身が一致しなかったりすることもあるのかな、と中身を表示して試している状況ですね」

──「パック」について、人物以外の切り口はいかがでしょうか。

石灘「『ジャンルから探す』を選んでいただいて、ジャンルの中でもアニメ分類のパックで選んでいただくと、見つかりやすい子ども向けのアニメだけじゃなく、大人向けのアニメだったり、SFアニメであったり、少年向けアニメ、少女向けアニメみたいな形で好きなアニメを見つけやすくなります。テレビ上で、いかに少ない手順でパックに出会わせるかというところがポイントになっていくと思っています」

片岡「パックも実際マルチキーワードで、複数のキーワードが設定されているんですよ。慣れた人は検索キーワードの使い方がうまいわけですが、それって全員ができるノウハウじゃないんですよ。少しでもそのハードルをパックという形で下げられるように、一見一つの名前のようでいて、よけいなものが見つからないように除外キーワードを埋め込んで、検索がいい感じになるようにというチューニングをし続けて、それ自体がパックとしてノウハウ化されていくんですね」

『ジャンルから探す』から、アニメ分類のパックを選んだ画面。
このように対象や内容によりあらかじめ細かく分類されているので、少ない手順で好みの番組を見つけることができる。

── ちなみに、人物パックで一番使われているのは誰ですか?

石灘「今はマツコ・デラックスさんや有吉(弘行)さんですね」

片岡「昔から二人は使われているよね。二強と言っていい」

石灘氏

◆『みるコレ』が提供する独特の体験

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