朝ドラNo.1はあの作品!? 過去5年の作品分析から見る”レグザ”的最強朝ドラの条件2020/09/29
今回はNHKの「連続テレビ小説」、通称“朝ドラ”に焦点を当ててみたい。今でも安定して20%近い世帯視聴率を取り、影響力を持つドラマ枠だが、チャンネルを合わせている人は多くても熱心に見ている人は少ないのでは、との声もある。そこで今回は、過去5年間の朝ドラについて、現在関東54万台越えのレグザの録画再生率を集計。世帯視聴率だけでは分からない総合的な見地から視聴傾向を分析。“レグザ的”最強朝ドラの条件を探ってみようと思う。
取り上げた過去5年間の朝ドラは以下の10本である。
・まれ 2015年前期(東京制作)主演:土屋太鳳
・あさが来た 2015年後期(大阪制作)主演:波瑠
・とと姉ちゃん 2016年前期(東京制作)主演:高畑充希
・べっぴんさん 2016年後期(大阪制作)主演:芳根京子
・ひよっこ 2017年前期(東京制作)主演:有村架純
・わろてんか 2017年後期(大阪制作)主演:葵わかな
・半分、青い。 2018年前期(東京制作)主演:永野芽郁
・まんぷく 2018年後期(大阪制作)主演:安藤サクラ
・なつぞら 2019年前期(東京制作)主演:広瀬すず
・スカーレット 2019年後期(大阪制作)主演:戸田恵梨香
まず、参考までに全話平均世帯視聴率の順に並べてみると以下のようになる。
これを踏まえて、まずは全作品・全話の録画再生率をグラフ化したものを見ていただこう。
※途中大きく下がっている箇所があるが、これは臨時ニュースなどで正規の放送時間に放送されなかった回を示す。そのため、イレギュラーな数字として以下の分析の集計からは外してある。
具体的には、「とと姉ちゃん」(第13回)、「べっぴんさん」(第45回)、「ひよっこ」(第130・131・143・144回)、「半分、青い。」(第68・137回)。
少々見づらいが、ここでは全体の傾向を見てほしい。一概に朝ドラといっても作品ごとに意外にバラつきがあることが分かると思う。そして、全話の平均録画再生率(上記のイレギュラー回を除く)が高い順に並べたランキングが以下のようになる。
トップの「なつぞら」と10位の「わろてんか」では、再生率にして約1.6倍。この差を生む原因はいったい何なのか。
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