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「なつぞら」なつの生き別れの妹・千遥を演じた清原果耶を直撃! キャスト&スタッフが一丸となって徹底した役作りの秘密とは?2019/07/06

 ヒロイン・奥原なつ(広瀬すず)が北海道で育んだ想像力と根性を生かし、当時「漫画映画」と称された草創期の日本アニメの世界でアニメーターを目指す姿を描く連続テレビ小説「なつぞら」(NHK総合ほか)。7月1日の放送では、ついに生き別れの妹・千遥の姿が明らかになりました! なつと同じ気持ちで千遥の姿を追ってドキドキされていた方が多いのではないでしょうか? 今回は、そんな放送まで出演が極秘にされていた、千遥役・清原果耶さんにお話を伺うことができました!

── 連続テレビ小説出演は、「あさが来た」以来となりますね。

「そうですね。私は女優デビューが『あさが来た』だったので、私の芝居人生を大きく動かしてくれた、自分の中で本当に大きな存在となっています。そこでお芝居の難しさも、楽しさも知りましたし、一つの作品をいろんな人の協力で作り上げていく大変さとか、やりがいも感じました。そんな朝ドラにまた出演させていただけることは純粋にうれしいですし、『なつぞら』の中で千遥として物語を動かす存在になればいいなと思っているので、丁寧に作り上げてお芝居しなきゃいけないなと思いました」

── すごく重要な役ですが、出てくる情報が少なかっただけに演じられるのが難しかったのではないかと思います。どういう女の子だと想像して演じ始めましたか?

「すごく過酷で壮絶な人生を生きてきた女の子ではあるのですが、千遥という名前が出てくる時に悲観的なイメージが出てきてしまうのは存在意義として違うと思いました。そのあたりは監督と、声のトーンとか、動き方とか、目線の配り方をいろいろ相談し合って作っていました。一つ一つを丁寧に生きてきた千遥の人生を大切にしたくて。決して幸せ全開っていう女の子ではないけれど、千遥にも彼女を育ててきてくれた人がいるという流れを崩さないようにしました」

── 今現在放送している「なつぞら」は初回から今までをご覧になっていますか?

「放送はほとんど見ていません。千遥の幼少期のシーンは少し見させていただきましたし、台本はもちろん読んでいますが、お姉ちゃんやお兄ちゃんが実際にどういう顔で、どういう生き方をしてきたのかを、私自身も知らない方が、よりピュアに千遥として生きられるのではないかなと思ったので」

── なつと咲太郎(岡田将生)と電話で話す場面がありますが、そのシーンに挑む時の心境を教えていただけますか?

「本番まで広瀬さんと岡田さんの現場に流れる声を、流さないでくださいとお願いさせていただいたんです。私がお芝居しやすいような段取りをスタッフの皆さんが組んでくださったので、集中して挑むことができました」

── 実際にそのシーンを撮ってみてどうでしたか?

「千遥が小さい頃に兄姉と別れて、必死に生きてきたという心構えで挑んだので、切なかったですし、悲しい、会いたいという気持ちも大きかったです。仕上がりはまだ見ていないので、どんなふうになっているか楽しみにしたいなと思っています」

── 広瀬さんと岡田さんはどんな印象でしたか?

「実は撮影の現場でも会わないようにスタッフの皆さんに配慮していただいていました。なので今作の現場ではお会いしていないんです。たとえ撮影現場の裏だったとしても、会ってしまったら作品の臨場感が薄れてしまうんじゃないかなと思ったので、いろいろ現場周りを調整していただきました。もちろん、“テレビで見ちゃった!”とか仕方ないことはあるのですが(笑)」

── そこまで役作りを徹底できる理由は何でしょうか?

「『あさが来た』の時は全部が初めての経験だったので、身に入る前に全部通り過ぎちゃうことも少なくはなかったんですが、そこで役の作り方を知りました。そしてその後の経験で、作品ごとにどういうふうに役を作っていくかが異なることも学びました。今回はスタッフの皆さんの協力があって、徹底した丁寧な役の作り方をさせていただくことができました」

── 今作のサプライズ感のある登場で、清原さんに対する大きな期待を感じましたが、プレッシャーはありましたか?

「なつがずっと千遥を捜してきている中で、先に演じる人の名前が出てしまうことでキャラクター像がぶれたり、壊れたりするのではないかという会話をスタッフの皆さんとはしていました。何よりも視聴者の皆さんを裏切りたくなくて。それでこういう出し方にしていただけることになったのは、一キャストとしてすごくありがたいことですし、うれしいと感じました。プレッシャーは数え始めたらきりがないので、これまでこの作品を作ってこられてきたキャストやスタッフの皆さんに身を任せてやらせていただきました!」

── 第14週での飛び入り参加でしたが、だからこそ感じた「なつぞら」制作現場の独特な雰囲気とかはありましたか?

「積み重ねがある中、飛び入りで参加することは他の作品でもあることなので、それに対して特別に思ったことはないのですが、チームというかファミリーというか、そういう現場の空気がありました。キャストだけでなくスタッフの皆さんも、一丸となってこの作品に取り組んでいる力強さが伝わってきたので、私も負けないように千遥として存在できたらいいなと思いました」

── 特に「なつぞら」ファミリーに迎え入れてもらったと実感した時はありますでしょうか?

「柴田家の机を囲むシーンで、お芝居の延長線上でカットがかかった後もにぎやかに食卓のご飯をつままれるキャストの方がいらっしゃったりとか、次のスタートがかかるまでお話が続いたりすることがあったんです。現場によって作品の空気感って全然違うものなので、そういうシーンに私も参加させてもらった時に一番強く感じましたね」

 さて、山田天陽(吉沢亮)との決定的な別れを痛感したなつの里帰りは、終わろうとしていました。そんな中、北海道大学に通う柴田夕見子(福地桃子)が帰省して来ることに。夕見子のハッキリとした物言いに母・富士子(松嶋菜々子)たちが振り回される姿を見て、なつはどこか懐かしさを感じます。東京に戻った後、十勝でヒントを得た企画が正式に採用され、なつが初めて原画を務める漫画映画の制作が動き始めます。坂場一久(中川大志)の自分勝手な進め方に大沢麻子(貫地谷しほり)や下山克己(川島明)は反発しますが、なぜかなつは彼の情熱に心を動かされていきます。一方、兄・咲太郎はテレビ時代の到来を見越して、洋画にアテレコする声優たちの会社を立ち上げようとしていて──。

NHK担当 A・M

【番組情報】

連続テレビ小説「なつぞら」  
NHK総合 月~土曜 午前8:00~8:15ほか 
NHK BSプレミアム 月~土曜 午前7:30~7:45ほか

撮影/中越春樹 ヘア&メーク/面下伸一(FACCIA) スタイリング/ISON KAWADA(IMPANNATORE INC.)
衣装協力/ニアー ニッポン(刺繍ワンピースドレス 31,000円/ニアー TEL:0422-72-2279)

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