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「3年A組」が「東京ドラマアウォード」グランプリ。菅田将暉とスタッフの覚悟とは?2019/10/29

 2018年7月から19年6月の1年間に制作放送されたドラマの中から「世界に見せたい日本のドラマ」を選ぶ「東京ドラマアウォード2019」の授賞式が、俳優の石坂浩二、日本テレビ・杉野真実アナウンサーの司会進行で執り行われた。

 作品賞「連続ドラマ部門」のグランプリに輝いたのは、日本テレビの「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」。制作スタッフと共に主演の菅田将暉が壇上へと上がり、代表してトロフィーを受け取った菅田は笑顔で喜びを表した。また、優秀賞には「透明なゆりかご」(NHK)、「dele」(テレビ朝日)、「大恋愛~僕を忘れる君と」(TBS)、「きのう何食べた?」(テレビ東京)の各作品が選ばれた。

 作品賞「単発ドラマ部門」のグランプリは、テレビ東京の「Aではない君と」が受賞。中学2年生の息子が殺人の容疑で逮捕され好奇と非難の目にさらされながら、息子の本心に正面から向き合っていく父親という難しい役どころを演じた佐藤浩市は、「正直言って、地上波のドラマとしては非常に扱いづらい問題だと思うんです。それを正面切ってやることで、どこに問題があったのかということを含めて考えるということもまた自然なんだと改めて教えられました」とコメントした。優秀賞には「詐欺の子」(NHK)、「満願」(NHK)、「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」(フジテレビ)がそれぞれ選出された。

 キー局以外の地方放送局制作のドラマの中から選ばれる、ローカル・ドラマ賞は2作品が受賞。長崎を舞台に、白玉に蜜を入れた「かんざらし」というお菓子をよみがえらせるために奮闘する人々を描くNHK長崎放送局制作の「かんざらしに恋して」では、主演の貫地谷しほりが代表してトロフィーを受け取った。貫地谷は「人の暖かさと力強さ、長崎と島原の美しい自然も織り込まれていて、本当にすてきな作品に参加させていただきました」と受賞の喜びを伝えた。

 もう1作は、“関西の視聴率男”の異名をとった希代のエンターテイナー・やしきたかじんの破天荒で一本気な人生をつづった、関西テレビの「なめとんか やしきたかじん誕生物語」が受賞し、やしきを演じた駿河太郎が舞台上に上がった。「監督の木村さん、脚本の藤田さんは、実際にたかじんさんと一緒に番組を作っていらした方ですから、脚本にめちゃくちゃ愛がありました。まだ西日本でしか流れていないドラマなので、世界に行く前にまず全国で流してほしいなと思います」とアピールした。

 そして個人賞には、主演男優賞に菅田将暉(「3年A組-今から皆さんは、人質です-」)、主演女優賞に清原果耶(「透明なゆりかご」)、助演男優賞に横浜流星(「初めて恋をした日に読む話」)、助演女優賞には黒木華(「獣になれない私たち」)が、それぞれ選ばれた。

 生徒たちを学校内に監禁し、命がけの“授業”を行う美術教師・柊一颯を演じて主演男優賞に輝いた菅田は、「この役は外側の仮面をすべてはぎ取って、僕らの思う当たり前の哲学のようなものを発信しようということだけでした。この哲学が世の中に伝わらなかったら、もうやめようとスタッフと話していました」と覚悟を持って撮影に臨んでいたことを明かした。

 また、主演女優賞の清原について司会の石坂が「清原さんのお芝居には品がある」と評し、「この作品で青田アオイさんをどうやって演じようと考えたんですけど、その分大切にしたいと思えるシーンがたくさんあったので、それがもし演技に現れていたならうれしく思います」と清原は笑顔で応えていた。

 ほかに、脚本賞には「透明なゆりかご」「きのう何食べた?」で安達奈緒子が、演出賞には「今日から俺は!!」(日本テレビ)の福田雄一が、そして主題歌賞として「スキャンダル弁護士QUEEN」(フジテレビ)のオープニングテーマを歌ったmiletが選ばれた。海外作品特別賞には中国の「我的真朋友~My True Friends~」、韓国の「熱血司祭」、タイの「愛の運命」が受賞した。

 各賞の受賞者にインタビューをした司会の石坂は最後に、「テレビ界はいま大きな曲がり角にきている。そんな中でも人間の感動は不変ですし、言葉の壁も超えるということを受賞作品の数々を見て、しみじみと思いました」と述べ授賞式を締めくくった。

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