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玉木宏が脚本家・武藤将吾の警察エンタメ作「桜の塔」で主演。広末涼子、椎名桔平らが共演2021/03/05

玉木宏が脚本家・武藤将吾の警察エンタメ作「桜の塔」で主演。広末涼子、椎名桔平らが共演

 玉木宏が、テレビ朝日系で4月にスタートする連続ドラマ「桜の塔」(木曜午後9:00、開始日未定)で主演を務めることが分かった。“桜の代紋”を掲げる警視庁を舞台に、警視総監を目指す者たちが繰り広げる組織内でのパワーゲームとともに、野望と正義が入り乱れる究極の人間ドラマが映し出される。

 幼少期のある出来事が火種となり、権力を手に入れることを渇望するようになった警視庁捜査共助課の理事官・上條漣を演じる玉木。いずれ自らが警視総監となるためのステップとして、まずは属する派閥のトップを警視総監にすることを画策。汚い仕事もためらうことなく遂行し、野望の階段を駆け上がっていく。

 今回の役を演じるにあたり、玉木は「漣はきっと熱い部分を持っているのだけれど、それを悟られないようにコントロールしている男。冷静に見せるということは、ともすればフラットな演技に見えがちなので、そうならないようにどうしようか…と考えているところです。誰といるかによって、漣の中にある温度差も表れてくるような気がしますので、皆さんと一緒にお芝居をするのが待ち遠しいです」と意欲をにじませる。

 また、「漣のような“高みを目指していく強さ”は僕自身も持ちたいと思いますが、彼が権力を握った時に、何をしたいのかまではまだ分からないので、そういう意味では僕もハラハラしながら彼の動向を見守っています。彼の最終的な目的も、回を重ねるごとに見えてくるかもしれませんので、そこも楽しみです。『桜の塔』は皆さんが見たことのない“人間ドラマに重きを置いた警察ドラマ”。登場する人間一人一人をじっくり見ていただけると、物語がより一層面白くなると思います」声を弾ませる。

 そんな漣の幼なじみで、正義感に燃える警視庁捜査一課の水樹爽に扮(ふん)するのは、広末涼子。野心に燃える漣と対立しながらも、ひそかに彼を思う爽は、“漣の野心に火を点けた過去”を唯一知る人物でもある。広末は「爽は正義感が強く、真っすぐな女性。漣とは対照的なピュアさで、彼を傷つけてしまうこともあるのではないかと感じました。けれど、爽の信じる正義と漣を思う気持ちをしっかり貫ける女性として演じきれるように、心掛けたいと思います」と明かす。

 そして、仲里依紗が警視庁刑事部長・千堂大善(椎名桔平)の娘である千堂優愛役を務める。両親から過剰な愛情を注がれて育つが、自由奔放で日常に物足りなさを感じている。婚約者がいるにもかかわらず、漣に魅力を感じ固執していくようになる。「優愛は、世間知らずで苦労をしたことがない、わがままな子なのかなと思いました。でも、親の愛情を受けて育っていると思うので、品良く演じていきたいです」とコメント。

 警視庁警務部長・吉永晴樹を演じるのは、光石研。東大出身者が集まる学閥“東大派”の実力者で、警視庁刑事部長・千堂と次期警視総監の座を争っており、事あるごとに衝突する。「吉永はインテリで切れ者、隙がない男でしょう。頑張って、クールにやりたいと思います。しかし、そんな男がつまずいた時の不恰好さ――そんなシーンがあれば面白いですね」と演技プランを語る。さらに、警視庁警備部長・権藤秀夫役は吉田鋼太郎。薩摩出身者が集まる“薩摩派”の実力者で、千堂と警視総監の座を争っている。情に厚い一方、鋭い眼光も光らせる役どころだ。吉田は「権藤は無骨かつ豪快で、人情味があると同時に、腹黒さや権謀術数も持つ男。さらにチャーミングな面もあったりと、いろいろ相反するキャラクターが混在しているように見えればいいな、と思います」と印象を述べた。

 椎名が演じる千堂は、地方大学出身の“外様派”でありながら、カリスマ性あふれる人柄と行動力を武器に警視総監の座を狙う人物。強硬で勝気な性格であるため、警察内にも敵が多い。その一方で、人懐っこくユーモアにもあふれており、憎めない男でもある。椎名は「骨太な人間ドラマが少ない現在、連続ドラマで濃厚な警察エンターテイメントと聞いて、『よし! 待ってたぞ!!』という気持ちになりました。まだすべての台本があるわけではないのですが、千堂はとても魅力的な人物に思えます。ただし、そこにある種の共感性をどう持ち込むか…。そこは現場で悩みながら作っていこうと思っています(笑)」と意気込みを語った。

 加えて、漣に徹底マークされる銀行強盗事件の被疑者・蒲生兼人には森崎ウィン、漣の情報屋として暗躍する刈谷銀次郎には橋本じゅん、漣を気にかける銀座の高級クラブのママ・小宮志歩に高岡早紀らがキャスティングされ、脇を固める。

 なお、本作で脚本を手掛けるのは「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)で、東京ドラマアワードグランプリなど数々の賞を総なめにした武藤将吾氏。警視総監というたった一つのポストをめぐる壮絶な権力争いを糸口に、組織内部の思惑に満ちた物語を鮮やかに描いていく。


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