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奈緒&木梨憲武が「春になったら」でW主演。“3カ月後に結婚する娘”と“余命3カ月の父”の笑って泣けるホームドラマ2023/11/24

奈緒&木梨憲武が「春になったら」でW主演。“3カ月後に結婚する娘”と“余命3カ月の父”の笑って泣けるホームドラマ

 奈緒木梨憲武が、フジテレビ系で2024年1月15日にスタートする連続ドラマ「春になったら」(月曜午後10:00=関西テレビ制作)でダブル主演を務めることが分かった。母を亡くし、反発しながらも支え合ってきた親子役で初共演を果たす。

 「春になったら」は、“3カ月後に結婚する娘”と“3カ月後にこの世を去る父”が、「結婚までにやりたいことリスト」と「死ぬまでにやりたいことリスト」を実現していく3カ月間を描いた、笑って泣けるハートフル・ホームドラマ。脚本は、2018年の連続テレビ小説「まんぷく」や10年の大河ドラマ「龍馬伝」(ともにNHK総合ほか)など、数々のヒット作を世に送り出した福田靖氏によるオリジナル作品。福田が得意とする、シリアスとコミカルが同居した世界観の中で、笑いと感動に満ちた物語を立体的に描いていく。

 早くに母親を亡くした椎名瞳(奈緒)は、父・雅彦(木梨憲武)と、反発し合いながらも一つ屋根の下で支え合って生きてきた。そんな2人は、いつもと変わらない新年を迎え、互いにとって衝撃的な報告をする。「せーの」で同時に発表したのは、瞳が「3カ月後に結婚すること」、そして雅彦は「病によって余命3カ月と宣告されたこと」だった。

 お互いあ然としつつ、雅彦は、瞳の結婚相手が10歳年上の売れないお笑い芸人であることを知って猛反対する。一方の瞳も、かたくなに延命治療を受けようとしない雅彦をなんとか説得しようと試みる。互いの幸せを願うからこそ衝突や諦めを繰り返す親子は、それぞれ「結婚までにやりたいことリスト」「死ぬまでにやりたいことリスト」を作り、3カ月という残された時間を悔いなく過ごそうとする。

 次第に明らかになる瞳も知らなかった雅彦の過去や思い、そして雅彦も知らない瞳の結婚相手の秘密、そして、瞳の結婚相手、親族、友人、職場の人々、雅彦の主治医など、個性豊かな周囲の人たちを慌ただしく巻き込みながら、2人はどのように理解し合い、3カ月後の“その時”を迎えるのか。

 奈緒が演じる瞳は、幼い頃に母親を亡くし、雅彦と2人で支え合って暮らしてきたしっかり者。かねて雅彦には内緒で交際していた彼氏との結婚を報告すると同時に、雅彦から余命について報告されてしまう。助産師として日々新しい命の誕生や、さまざまな家族の喜びに触れながら、誰よりも身近な存在である父親の死、さらには結婚という自分の幸せと向き合っていく複雑な役どころだ。等身大の感性で、助産師、娘、婚約者といったさまざまな一面がある瞳という女性像を表現する。

 演じる瞳と同じ28歳の奈緒は「このドラマのような家族の形はこれまで演じたことがないですし、私自身、父と2人で暮らした経験もないので、参加させていただけるのがうれしいです」と喜び、「“3カ月後に結婚する娘”と“3カ月後にこの世を去る父”という設定は、すごく対照的だなと思ったのですが、同時に、一つの線上でつながっていることのようにも感じて…。父が愛する人と出会って、娘がこの世に誕生して、そんな父は3カ月後に亡くなってしまうかもしれないけど、それでも娘はそこから生きていかなければいけないという、家族という線上でバトンリレーを繰り返していくのが人生なのかなと思いました」と思いを巡らせる。そして「だからこそ、このドラマの3カ月をとても大切にしたい」と力強く語り、「生きることに関して考える機会を与えてくれる貴重なドラマだなと思います」と付け加えた。

 台本を読んだ印象は「オリジナルの物語だからこそ、木梨さんとどんなふうに作っていけるのかワクワクしています。脚本の福田靖さんが紡ぐ物語は、父役を木梨さんが演じるからこそ、娘が言う一言が面白く映るような遊び心のある面白いセリフがたくさん詰まっています」と話し、セリフを受けることも自分で発することも楽しみにしていると言う。加えて「この親子は仲がよくて、けんかをするシーンですら、台本を読んでいるだけであったかい気持ちになれる瞬間がたくさんあって、日常のいとおしさを感じるので、それが現場で立体的に立ち上がっていったらいいなと思います」と話し、「ドラマだからこそ描ける3カ月という時間の中で、ゴールにどうやってたどり着くのか、その過程を大切に大切に育てていきながら、皆さんに届けられるよう頑張ります」と意欲を見せている。

 そして、演じる瞳について「無償の愛とは何かを知っている人。普通は、自分が愛した分だけ愛されるか分からないことに怖くなることがあると思うのですが、瞳はそんな見返りを全く求めない、一心に愛を注げる人で、そこがとても好きです。それは両親からたくさんの愛を受けて育ってきたからであって、婚約者をはじめ周囲へも愛を与えることができるんだと思います」と分析。さらに、「一度決めたら曲げない頑固さがあって、父と真正面から言い合うし、人との接し方も真っすぐでかっこいいです。それで失敗することがあってもめげないのは愛を知っているからですし、その失敗さえもいとおしいぐらい本当に一生懸命に生きている人だなと。お父さんからそういういいところをたくさん受け継いでいて、娘の魅力がそのまま父につながっているような親子関係なので、2人の関係性がすてきだと思います」と語った。

 なお、共演する木梨の印象は「以前からテレビで拝見していたのですが、初めてお会いして『木梨さんのような大人になれたらいいな』と思いました。そんな方と一緒に主演をさせていただけることがすごく光栄です。『お父さんになってくれるとしたらどんな人がいいですか?』と聞かれたら、『木梨さん』と答えてしまうほど、自分のお父さんだったらすごく幸せだろうなと思います」と目を輝かせる。

 最後に「どんな人間関係においても、いつか大切な人との別れがくると心では分かりながらも、大切な人がいなくなることをずっとは考えていられないし、思い続けることも辛かったりするので、せわしない毎日で忘れてしまうことも多いと思います。“忙しい”は漢字で“心を亡くす”と書きますが、どこかでふと思い出して『この時間が大切だな』と思える時が人生の中で何度も訪れることこそ、生きていてよかったと思えることなのかなと考えていて…。皆さんにも、そんなことに気付いていただけるようなお手伝いができたらうれしいです」と締めくくったとか思ったら、「木梨さんとのやりとりの中で、台本から大きく・面白くはみ出ることもあると思いますので、そこも楽しみにしていただきながら、最終回まで見ていただきたいです!」と期待感をあおった。

 一方、木梨が扮(ふん)する瞳の父・雅彦は、頑固で破天荒な自由人だが、男手一つで育て上げた瞳と、亡き妻を心から愛している。持ち前のキャラクターを生かして敏腕実演販売士として働いていたが、ある日突然、余命3カ月の宣告を受けてしまう。戸惑いながらも延命治療を拒否し、残された時間を思いっきり生きることを選択すると瞳に報告するも、同時に瞳から突然の結婚報告を受け、さらには相手が10歳年上の売れない芸人と知らされ困惑する。死んだら何も言えなくなるからこそ、愛する娘に遠慮なく本音をぶつけていきながら、命が尽きると言われた残り3カ月を駆け抜ける。

 言わずと知れた国民的スター・とんねるずとして、バラエティー番組で爆発的な人気を博す一方、画家として国内外でも精力的に個展を開催するなど、コメディアン、アーティスト、ミュージシャンと多岐にわたって活躍し続けている木梨にとって、連続ドラマ主演は、同局の「小市民ケーン」(1999年)以来、実に24年ぶり。オファーを受けた際、「え? それ、俺で大丈夫?」と戸惑い、締め切りのギリギリまで悩んだことを明かす。だが、「妻の(安田)成美さんや(友人の)ヒロミに『こんな光栄なことはないからやってみなよ』と強く後押しをされて、その飲みの場で『やらせていただきます』と電話でお返事をしました」と振り返った。

 久しぶりに出演する連ドラに、台本を開くことすら怖いと感じたようだが、「成美さんに『台本をずっと見ていなさい』と言われ、今までとは全く違う生活がスタートしています。自転車屋とか音楽とかアートとかラジオとかいろいろやっている中で、久しぶりに連ドラの感じを楽しみたいなと思っています」と前向きに臨んでいる。

 雅彦役にも触れ、「娘の瞳に対して、『とにかく心配、とにかく幸せになってほしい』の一心で、すごく娘思いだなと思いました。俺と同じ年齢の方たちには共感してもらえることもありそうです」と、父親の気持ちと重ね合わせ「すてきなお父さん像ってたくさんあると思いますが、頑固で、自由人で、めちゃくちゃなところもあるけど結局娘が一番大事で…。仲良しの娘と心配し合って、けんかもし合う雅彦って、すごくいいなと思います。頑固なおやじなので、それを演じられるかどうか」と心配ものぞかせるが、「頑固じじいでいきますよ」と宣言。

 娘役の奈緒に対しては、「お会いする前から、もちろんテレビでは拝見していて、周りの友達も、『あの子本当にすごい。どんな役でもできる!』と、みんな褒めていてかなり盛り上がっていて、今回父親役としてご一緒できるのが本当に楽しみです。たぶん台本を持たなくても、現場に行ったらスーって全部入っている人だと思うんですよね…」と答え、「直接話してみると、すごく男前なところもあるなと感じたので、自分はフリースタイルでやらせてもらって、お世話になろうかなと思います!(笑)」と信頼を寄せている。

 あらためてドラマの見どころについては「俺自身、台本を読んでいると続きが気になってしまうので、視聴者の皆さんにとっても、物語の続きが知りたくなるようなドラマになるんじゃないかなと思っています。奈緒ちゃんとの掛け合い・コミュニケーションを大切にしながら、『うちの家族もこんな感じ!』『うちの場合はこうかも!』と、身近な人とたくさん話しながら見ていただいて、感動して、泣いて笑っていただいければ!」と力を込めた。

 脚本の福田氏は「プロデューサーからいくつかの企画案を出していただいた中で『娘が3カ月後に結婚。ところが父は余命3カ月とわかる』という企画が一番難しそうで、一番面白そうだと思いました。それぞれが、その日までにやりたいことリストを作っているという設定も」と企画立ち上げ当初を回顧しつつ、「僕自身、娘がいる父親です。考えれば考えるほど自分事のように思えてきます。それはプロデューサーや監督たちスタッフの皆さん、キャストの皆さんもそうだし、きっとドラマをご覧になる皆さんも同じだと思います。『春になったら』が皆さんの共感を得られるドラマになってくれれば、こんなうれしいことはありません」と思いを伝える。併せて「娘役が奈緒さん、父親役が木梨憲武さん。魅力的なお二人がドラマの中でどんなやりとりをしてくださるのか、今からワクワクしています!」と述べている。

 ドラマを担当する岡光寛子プロデューサーは「『家族で一緒に桜を見られたら…』。祖母の余命が3カ月だと宣告をされた時に医師からかけられた言葉が、この作品のきっかけでした。誰もが迎える人生の最期。もしそれまでに残された時間が分かるとしたら、どう過ごすことが本人や家族にとって幸せなのか。答えはありませんが、そんな思いから、連帯した“家族”を題材としながら、立場が異なる“個”の幸せを追求することをテーマにしたホームドラマを今回立ち上げました」と意図を説明し、「脚本の福田靖さんと、父親の立場、娘の立場で会話を重ねながら、来年年1月からの“3カ月しかない物語”を、大切に丁寧に紡いでいきます」とコメント。

 キャスティングに関しては「奈緒さんとは、(今回、一緒にプロデュースするホリプロの)白石裕菜プロデューサーと共に、(フジテレビ系連続ドラマ)『姉ちゃんの恋人』でご一緒して以来です。人間性も芝居力も全てにおいて信頼している彼女と再び共に歩めることを、光栄に思います。そして、まさか受けていただけるとは思っていなかったのですが、ダメ元でオファーしてみた木梨憲武さん。いつも誰に対しても自然体で、自由で大胆でチャーミング、そしてものづくりへの探究心と遊び心が満載。奈緒さんとの組み合わせで、ミラクルが起こるのではないかと期待に胸が膨らんでいます。先日お二方がそろわれた時に、もうすでに本当の親子のようなシルエットで、『きっと日本中から愛される父娘になるに違いない!』と確信しました。ぜひ温かく見守っていただけると幸いです」と呼び掛けている。


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