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立花宗茂を描いたRKBのラジオドラマ特番がギャラクシー賞に! 柳川の戦国武将をコント仕立てで魅せる2020/07/11

立花宗茂を描いたRKBのラジオドラマ特番がギャラクシー賞に! 柳川の戦国武将をコント仕立てで魅せる

 RKBラジオが制作し、昨年10月から半年にわたり放送された番組「加来耕三が柳川で大河ドラマをつくってみた」の特別番組が、放送批評懇談会の選定する「第57回ギャラクシー賞ラジオ部門優秀賞」を受賞した。

 福岡県柳川市では、地元を治めた戦国武将・立花宗茂とその妻・誾千代(ぎんちよ)を主人公とした大河ドラマの招致委員会が立ち上がっており、市役所を中心に地元企業・団体などが協力してさまざまな招致活動を行っている。今回の番組制作は、その活動の一環として「ラジオを使って活動を周知・盛り上げたい」という思いから実現した。

 宗茂は、戦に関しては生涯無敗を誇り、豊臣秀吉の直参として朝鮮出兵や関ケ原などで活躍し、秀吉から「西国無双」の異名で呼ばれた優秀な武将。関ケ原では豊臣氏への恩から西軍についたために、一時は柳川の領地を取り上げられたものの、その後、本多忠勝の計らいで徳川家康にも気に入られ、柳川藩の藩主としてカムバックを果たした。西軍についた武将の中で、このような「旧領回復」を果たしたのは宗茂のみ。非常に真っすぐな性格で、空気が読めない一面もあったのだとか。

立花宗茂を描いたRKBのラジオドラマ特番がギャラクシー賞に! 柳川の戦国武将をコント仕立てで魅せる

 同局は、歴史に興味のない人にもアピールし、宗茂のファンになってもらいたいと、彼の生涯を現代風にアレンジしたラジオドラマ(コント)を制作。レギュラー放送された15分番組の構成は、歴史家・加来耕三氏の解説トークの後に3~4分のラジオドラマが入るというもの。受賞作品となった2月11日の番組は、ドラマ・全17話を一挙放送したほか、柳川からの中継レポート、金子健次柳川市長の生出演などを加え、5時間半の生放送特番としてオンエアされた。

 日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するギャラクシー賞。宗茂を知ってほしいという思いの詰まった作品が、このたび「完成度が高く、制作者の思いの深さが伝わってきた。知恵と工夫と努力でラジオを一段と面白くしてくれた」「戦国武将・立花宗茂の人物像に迫り、娯楽性豊かな教養番組に昇華させ、町興(おこ)しに貢献する地域メディア」として評価された。

 昨年10月から26週にわたって放送した15分のラジオドラマは、現在、日曜(午前6:10)に再放送している。

【立花宗茂とは?】

立花宗茂(たちばな むねしげ・1567~1643年)
九州勢で活躍した戦国武将。関ケ原の戦いで改易後、ただ1人「旧領回復」という奇跡の復活を遂げた。出世、敗北、浪人、復活と歴史に踊らされ、波瀾万丈な生涯を送りながらも、決してぶれることなく、自分を貫き続けた。15歳で、立花城の城督・誾千代と結婚し、立花家の養子に。2人は衝突しながらも互いを認め合い、戦友のような関係を築いていく。

【大坪正一郎プロデューサー コメント】

「歴史番組でありながら歴史に興味がない人も楽しめるような番組にしようと思い、コントのようなラジオドラマをたくさん作りました。とにかく手がかかりましたが、どんどん楽しくなっていき、スタッフみんながすっかり立花宗茂と誾千代の大ファンになりました。特番では柳川の皆さんが大河ドラマ招致に燃えている様子もお伝えすることができ、ローカルラジオとしてエリアの町興しのお手伝いをすることで、すてきな賞までいただくことができ、この上なくうれしく思っております。今後も大河ドラマ招致が実現するまでいろんな形で応援していきたいと思います」

【番組概要】

「加来耕三が柳川で大河ドラマをつくってみた 超拡大!放送尺22倍SP」 
RKBラジオ 
2月11日 午後0:00~5:30 
出演/歴史家・加来耕三、勝木夏菜、中島理恵、スナッピー、服部義夫ほか 
ドラマ出演/井口謙アナウンサー、辻満里奈アナウンサー、富永倫子、塩塚実納ほか


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