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伊東四朗主演「おかしな刑事」が20年目に突入!“娘”羽田美智子が感謝のセレモニーで涙2022/12/06

伊東四朗主演「おかしな刑事」が20年目に突入!“娘”羽田美智子が感謝のセレモニーで涙

 テレビ朝日系では12月27日に「おかしな刑事2022」(午後8:00)を放送。伊東四朗が演じるたたき上げの刑事・鴨志田新一と、羽田美智子が扮(ふん)するエリート警視の娘・岡崎真実という“凸凹父娘コンビ”の活躍を描く人気シリーズの、2年ぶりとなる最新作をおくる。

 「おかしな刑事」は2003年に第1作が誕生し、ついに20年目に突入。それを記念して、“長きにわたって現場で奮闘してきた鴨志田刑事”、そして“現役刑事役最年長を更新し続ける伊東四朗”を称えるサプライズセレモニーを開催。羽田がプレゼンターとなって“永年勤続表彰”が行われた。伊東を「芸能界の父」と慕う羽田が中心となってスタッフと事前準備を進め、本人には内緒でセレモニーを準備してきた。

 この日は、鴨志田と真実が居候する姉小路家のセット内で撮影が行われており、昼休憩に入る直前、「鴨志田新一刑事に、岡崎真実警視から表彰があります!」とスタッフが声をかけると、キャスト&スタッフからは大拍手が沸き上がったものの、何も知らされていなかった伊東は、ただただびっくり。

伊東四朗主演「おかしな刑事」が20年目に突入!“娘”羽田美智子が感謝のセレモニーで涙

 そんな伊東に羽田から表彰状が授与され、「あなたは現役刑事としてありえないほど長きにわたり、現場職務に従事され、さらにその記録を更新し続けるという、日本警察ドラマ史上驚きの大偉業を達成されました。また、シリーズ全作品で犯人逮捕に多大なる貢献をされながらも褒められず、出世も期待しない。その謙虚な姿勢は、全国の人々にたくさんの勇気と笑いと感動を届け続けています」と賞状が読み上げられると、スタジオは温かい笑いに包まれた。

 20年、“娘”として共に歩んできた羽田はセレモニーの途中から感極まり、涙する一幕も。トロフィーを贈呈する際は「みんなを代表して…お父さん本当にありがとうございます。大好きです!」と瞳を潤ませながら、感謝の言葉を贈り、感動のサプライズとなった。

 セレモニーを全く知らされていなかった伊東は「いやぁ、本当にありがとうございます。こんなに長く続くとは思ってもいないまま、20年やってきました。セレモニーのことは何も聞いてなかったので正直な話、本当にびっくりして…何のドッキリかと思いましたよ(笑)。賞状をもらったのなんて、卒業証書以来じゃないかな。セレモニーが終わってもまだ驚きが治まりません」と驚き冷めやらぬ表情でコメント。

伊東四朗主演「おかしな刑事」が20年目に突入!“娘”羽田美智子が感謝のセレモニーで涙

 プレゼンターも務めた羽田については、「みっちゃん(羽田)は、私のことを芸能界のおやじだって言ってくれます。芸能界のお兄さんだった渡瀬恒彦さん、お母さんの野際陽子さんが亡くなり、残っているのは私だけ。だからこそ、ますますちゃんとした父親でありたいという思いです」としみじみ語り、「別にふざけてやっているわけじゃないんですけど、このドラマを“面白い”と言ってくださる方が多いんですよね。私もそんなに意識して笑うところを作っているわけではありませんが、やっぱりタイトルが『おかしな刑事』ですから、おかしくなかったら詐欺になっちゃいますからね! なんといっても、鴨志田と真実、この父娘の設定を作ってくれたことをうれしく思っています。娘は警察庁のエリート警視で、父は所轄の平刑事。ギャップのある父娘が一緒に事件を捜査する、という設定がよかったんじゃないかなと思います」と本シリーズの魅力に触れた。

 若さを保つ秘訣について問われると「特に考えているわけではないのですが、人間は足腰から年を取ると聞くので、とにかくウォーキングだけは欠かさずやっています。もう何年、歩いてきたかな…。ほかにやろうと考えたものもないし、やっていないですね」と答えた。

 続けて「一番うれしいのは、ロケ先で出会った皆さんに『鴨志田さん、頑張って!』なんて声をかけていただいた時。『伊東さん』って呼ばれるより、ずっとうれしいですね。だってドラマのことを知ってくださっているわけですし、それって鴨志田が皆さんの中に違和感なく存在しているってことかなと思うんです。時々、そういう出会いがあったりすると、こっそり、『ヨシ!』なんて小さくガッツポーズしていますよ(笑)」と声援が後押しになっていることを告白。

 「最新作は、集まるべくして集まる人が集まった…っていうのがなんとなくいいですよね。皆さんも“熱烈”じゃなくてもいいですから、何げなくファンでいてほしいな。私は大げさなのが苦手なので、何げなくっていうのがいいですね」と笑顔を見せた。

 一方、涙ながらにプレゼンターを務めた羽田は「鴨志田さんへの思い、そして伊東さんへの思いが入り混じる中、プレゼンターを務めさせていただきました。20年って本当にすごいこと。伊東さんは『淡々とやってきた結果だから』なんておっしゃる謙虚な方で、偉業だとも意識されてなかったのですが、だからこそ形にして感謝の気持ちを伝えたいと思っていました。でも、伊東さんはご自身が注目を浴びることで、周りのスタッフさんに気を使わせることが大嫌いな方。そこもくみ取って、どんなふうにどんなタイミングでセレモニーを開くか、ずっと前からプロデューサーさんと綿密に計画してきました」と表彰に込めた思いを明かした。

 加えて、敬愛する“父”伊東への気持ちとして「もう伊東さんのことを褒め始めたら、きりがないんです! すべてご自身でコーディネートされているそうなのですが、日々現場にいらっしゃる時のプライベートのお洋服もかわいくて、私たち女性のキャスト、スタッフはみんな、伊東さんにメロメロなんです。現場にファンが多くてモテモテだから、娘の真実としてはやきもちを焼いちゃうぐらいです。あちこちに息子や娘のように伊東さんを慕う役者さんがたくさんいらっしゃると思いますが、私にとってはたった1人のお父さんです」と敬愛の念を表した。

 さらに、本シリーズの魅力については「この『おかしな刑事』は常に時事ネタを取り入れ、時代を背景にして描かれています。一方で、先日、東王子署の刑事役の皆さんが『俺たち20年も鴨志田親子にだまされているなんて、本当にばかだよなぁ』と笑っていたのですが、そんなふうに変わらずに大切にしているところもあります。ミステリーなのにホームコメディードラマだというのが、本当に“おかしな”ところ。唯一無二のドラマだと思っています」と語った。

 続けて「スーパーで買い物している時など、私もよく『鴨志田さん!』って声をかけられるんですよ。真実は亡き母の姓を名乗っているので、鴨志田じゃなくて岡崎なんですけどね(笑)。小学生の子どもたちにも『鴨志田さーん』と呼ばれたことがあって、一体いつ作品を見てくれたのか、きっと親御さんか、おじいちゃんおばあちゃんの影響なのかな、と…。そんなふうに時代が変わってもこのドラマが愛され続けるのは、やっぱり伊東さんに対する信頼感だと思うんです。街で出会った方に、“今、『おかしな刑事』撮影中なんですよ”と話すと、『本当!?』って、皆さん目を輝かして喜んでくれるんです。そんなに待ち望んでもらえるドラマに出演できるなんてとても光栄なこと。最新作も心を込めて撮影したので、待っていてくださった方たちにしっかり届くといいなと思っています」と期待を込めてメッセージを寄せた。

伊東四朗主演「おかしな刑事」が20年目に突入!“娘”羽田美智子が感謝のセレモニーで涙

 最新作は、新たな菌の大発見で注目を集める老舗酒造会社が舞台。その新商品発表会で殺人事件が発生し、容疑者は招待客を含め、会場に詰めかけた200人という事態に。そこに、ロサンゼルスから帰国した姉小路行人(石井正則)の婚約者・来島くるみ(中村静香)がからんで、事件の謎は深まっていく。

 捜査を進めるうちに浮き彫りになっていくのは、老舗企業の継承問題と親子の確執。難事件を前に、今回も鴨志田の“現場刑事の勘”がさえわたる。「おかしな刑事」史上最悪の事態に、“おかしな”父娘が立ち向かう。


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