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「歴史探偵」と「鎌倉殿の13人」のコラボは“劇薬”!? 見どころを両番組のプロデューサーが紹介!2022/07/15

 NHK総合で7月20日放送の「歴史探偵」(水曜午後10:00)では、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8:00ほか)とスペシャルコラボした「鎌倉バトルロイヤル」をおくる。オンエアを前に「歴史探偵」の制作統括・河井雅也氏と、「鎌倉殿の13人」の制作統括・清水拓哉氏の取材会が行われた。

 佐藤二朗が結成した探偵社が歴史の謎を解き明かす同番組では、NHKアナウンサーが探偵となり、歴史の現場に眠る真相を徹底取材。調査結果を基に、佐藤が緩くも独特の世界観あふれるスタジオトークを繰り広げていく。20日の放送では、「鎌倉殿の13人」に北条義時(小栗旬)の盟友・三浦義村役で出演する山本耕史をゲストに迎え、源頼朝の死後、鎌倉で巻き起こる御家人たちの権力争いを調査する。曾我兄弟の敵討ちに秘められた北条時政の野望、電光石火で行われた比企能員暗殺事件、そして、時政VS義時、北条親子の骨肉のバトルと、鎌倉で繰り広げられるバトルロイヤルを語り尽くす。

 番組で所長役を務める佐藤は、「鎌倉殿の13人」に比企能員役で出演中。河井氏は、収録時には、佐藤と山本がVTRを見ながら「大河の中で描かれているお話と、『歴史探偵』のVTRで登場した話に違う部分があり、『あれこんなシーンあったっけ?』みたいなことを、スタジオでお話されていてすごく盛り上がった」と明かし、「それは何でかというと、僕たちはいろいろなものを取材して、史実をベースに作っているんですが、大河ドラマの三谷(幸喜)さんの脚本は、史実に基づきながらも、何倍にもひねって作られているので、そこで全然違う二つの世界が出てきたことに驚かれたんだと思うんです」と語る。

 山本のゲスト起用については、「これから大河は後半戦を迎えていくんですが、山本さんが演じている三浦義村は重要なキーパーソンとなっていく。その山本さんに僕たちが作った調査VTRを見ていただいたら、どんな反応するんだろうか? そして所長(佐藤)が比企能員なので、山本さんの反応を受けて佐藤さんがどんなリアクションをしてトークを盛り上げていくのかっていうのが楽しみで。予測できないところもあって、その化学変化を見せていけたらってことで、キャスティングさせていただきました」と明かす。

 収録を見て、「正直に言うと、そんなにネタバレしないでということの連続ではあった」と笑う清水氏は、「2人が出てお話になるということで、不思議な立場だなと感じました。それぞれのキャラクターに肩入れして、歴史の真実の部分についてコメントしてくってなかなか不思議だし、独特の味わいがあって面白い。ネタバレっていうか、歴史ドラマなので、それはそうなんですけど。三谷さんや僕自身が、時代考証の先生たちに教えてもらって勉強した上で書き上げられた三谷さんの台本を読んで、(先生方も)驚くことが多いので、そこはさすが三谷さんのストーリーテリングだなっていうのは、あらためて思うところがありますね」と史実の一部分を膨らませながら物語を展開していく三谷脚本のすごさを述べる。

 その一つとして、「上総介(上総広常)を殺すっていうことを、それは(鎌倉時代について書かれた歴史書の)吾妻鏡でもよく分からない部分なので、上総介をどうして頼朝が殺したのかっていうことを見事にドラマになじませていた」ことを挙げ、「頼朝があえて二重スパイのようにさせた上で、その見せしめとして殺すっていうあの仕掛けはやっぱり舌を巻きました」と感心したことを伝えた。

 また、一つの史実に沿った「歴史探偵」を担当する河井氏は、史実を基に物語を作り上げる、大河ドラマの魅力について、「(大河での)北条時政(坂東彌十郎)の描き方は、時政って、歴史を知っている人からすると、暗躍した…どちらかというと野心家みたいなイメージでずっと捉えられていて。それが大河では、ある種、お父さんみたいな感じで描いていく中で、ちょっとずつ野心を出していくっていう、すごくうまい作りをしているなって思ったんですよね。『歴史探偵』の中では、時政は実は頼朝まで裏で殺そうとして、さらに頼家(金子大地)まで狙ってたというふうに描いてる。そういう違いを、うまく消化させながら一つの世界観と物語を作り出している三谷さんの脚本に驚くっていうか、もっと言うと、実は感動してたりもするんですよ」とコメント。清水氏は「1年間ドラマをどう盛り上げていくかという中で、史実やいろいろな歴史解釈で全くあり得ない解釈ってのは取らないようにはしてるんですが、あるべき範囲の中で、一つの史実を選んで、それを膨らませていっているのが“三谷大河”です」と力を込めた。

 視聴者に向け、河井氏は「『鎌倉殿の13人』でもドラマチックな展開はこの後も続いていくので、ちょっと下準備になる知識を得てから見ると、それは10倍にも20倍にも楽しくなっていくと思います。ぜひ『歴史探偵』を見てから、『鎌倉殿』後半戦を楽しんでもらえたら」と呼び掛けた。

 清水氏は「今回の番組では、佐藤さんと山本さんがちょうどいい歴史の扉へのいざない役になってくださっていて。視聴者の方と全く同じ目線というわけではなくて、歴史の世界と日常の世界のちょうど間にいる、ドラマの出演者としてそのちょうどいい具合で、ある程度のところまで分かってるけど、そのさらに奥があるみたいなところのステップを、2人がうまく補ってくださってる。リアクションを聞いていると、その歴史の奥の世界に引き込まれていくんじゃないかなと思います。そして、『歴史探偵』と『大河ドラマ』。両方楽しんでいただくというのは、NHKならではのことではあるとは思う一方、『劇薬です』と言いたいですね。ドラマの世界を何倍にも深く楽しんでいただくことができる一方で、ネタバレの劇薬でもありますので。ぜひ覚悟の上で皆さん活用してください(笑)。三谷さんの脚本だけでなく、(歴史ドラマは)歴史的に分かっていること、記録に残ってることを手掛かりに創作されているので、この部分をスタートとして『こう訳していたんだ』『こうドラマに発展してたんだ』というように見ていただけると面白いじゃないかなと思います」と語った。


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