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神木隆之介が2023年前期・連続テレビ小説「らんまん」に主演!2022/02/02

神木隆之介が2023年前期・連続テレビ小説「らんまん」に主演!

 NHKで2023年度前期放送の連続テレビ小説が、日本の植物学の父・牧野富太郎をモデルにした「らんまん」(日時未定)に決定。神木隆之介が主演を務めることが発表された。

 物語の舞台は、明治維新から激動の大正・昭和そして未曾有の敗戦を迎えた日本。そんな混乱の時代の渦中で、ただひたすら愛する草花と向き合い、明るいまなざしで生命の多様性を肯定し続けた、富太郎の人生を基に、「日本独自の植物図鑑を編纂(へんさん)する」という夢に向かって突き進んでいく、1人の植物学者の波瀾(はらん)万丈の物語として大胆に再構成。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描いていく。

 高知で酒造業を営む裕福な商家の一人息子として生まれた富太郎。体が弱くいじめられがちな少年だったが、植物の魅力に取りつかれ、その秘めた才能を発揮。草木をたずねて毎日のように野山を歩き回ったおかげで、健康で丈夫な体を持つことに。小学校中退という学歴にもめげず、独学で植物学を極めて東京帝国大学植物学教室の門をたたく。後に「日本の植物学の父」と称されるようになる人物だ。

 主人公の槙野万太郎を演じる神木は、“朝ドラ”主演の決定に「人生でこんなにうれしいことが起きるのかと驚きました」と心境を明かし、「それと同時に長く深く誰かの人生を生きるという責任、とにかくひたすら一生懸命生きます。牧野富太郎さんの笑顔を見た時に、なんてすてきな優しい笑顔なんだ、こんなに純粋に屈託ない笑顔ができる牧野さんがすごくうらやましいな、と思うと同時に、優しさに包まれる気持ちになりました。僕も牧野さんみたいなすてきな笑顔が似合う人になれるように、また、見てくださる方が優しい気持ちに、そして、”笑顔”になっていただけるように精いっぱい頑張ります」とメッセージを寄せている。

 また、オリジナル作品となる本作の脚本は、昨年同局で放送の特集ドラマ「流行感冒」でギャラクシー賞奨励賞・東京ドラマアウォード優秀賞を受賞した長田育恵氏が担当。そのほか、同局では、19年の「マンゴーの樹の下で~ルソン島、戦火の約束~」、20年の「すぐ死ぬんだから」、21年の「群青領域」、22年の「旅屋おかえり」などを執筆している。

 長田氏は「題材を問われ、真っ先に浮かんだのが牧野富太郎の大きな笑顔でした。世界規模での感染症流行の渦中、この先に広がる世界を思い描いた時、もう少し風通しがよく、もう少し優しい、一人一人の多様性が尊重される価値観が求められていくのではないかと想像したからです」と、富太郎にスポットを当てた理由を明かす。

 重ねて「富太郎は、ただ一つ特別な才能に恵まれていました。それは『ひたすら植物を愛すること』。子どもの頃に抱いた『好き』という感情が生涯を決定づけた、それこそ植物が太陽に向かって成長していくような生命力あふれる男です。彼が愛を注ぐ植物の世界は、どんな逆境でも絶滅を免れるため千差万別の多様性があります。彼は、多様性の価値を認め、それぞれの特性を等しく尊び、一生愛し続ける才能に恵まれていたのです」とその人柄に触れ、「ですが、時代のうねりの中、彼の生き方は簡単に理解を得られるものではありませんでした。そんな彼を支え、磨き抜いていったのが、鮮やかな出会いの数々です。生涯で約1500種類以上の新種を発表し、約40万点以上の植物標本を残した富太郎。けれど、その足跡を見渡せば、富太郎という広場に集った人々こそが、花のように咲き誇っていることでしょう」と語る。

 そして、「富太郎をモデルに描く主人公、槙野万太郎。ありのままの生を見つめる明るいまなざしと、植物が光に向かうような生命力、そしてひたむきに何かを愛する心が、見てくださる方の『今日』を彩ることを願っています」と思いを伝えている。


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