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「ただ今、コント中。」異例の同時撮影の裏側、ベテラン女優&SixTONES・ジェシー起用の理由とは? 戸渡チーフプロデューサーインタビュー2021/07/10

 サンドウィッチマン(伊達みきお、富澤たけし)、バイきんぐ(小峠英二、西村瑞樹)、かまいたち(山内健司、濱家隆一)、3時のヒロイン・福田麻貴らによる本格コント番組「ただ今、コント中。」(フジテレビ系)が、本日7月10日に放送される。彼らが信頼する実力派芸人をはじめ、人気アイドルや俳優陣といった豪華ゲストとのコラボレーションも見どころの同番組。今回は昨年夏の第1弾、年末の第2弾と続き、3回目の放送となる。

 TVガイドwebでは、チーフプロデューサーを務める戸渡和孝氏にインタビュー。番組への思いや制作の裏話などを聞いた。

――放送前から既にネットで話題になるなど多くの人が待望していた第3弾ですが、これまでの放送を経て反響の声はありましたか?

「今でこそ『新しいカギ』(同系・金曜午後8:00)がスタートし、他局でも多くのコント番組が放送されるなど、テレビ界に“地上波で再びコント番組ができる時代が来た!”という機運が一気に高まりました。思い返せば1年前、“コント冬の時代”に生まれたこの番組が、そのムーブメントの先駆けになれたという自負はあります」

――確かに、最近多くのコント番組が盛り上がりを見せていますよね。

「そうですね。 “最初に始まった『ただ今、コント中。』は、他と比べてどうなんだ?”と、視聴者のハードルが上がっている状況で3回目を迎えるようにも思います」

――そんな中で、戸渡さんが考える「ただ今、コント中。」ならではの魅力とは何でしょうか?

「サンドウィッチマン、バイきんぐ、かまいたちの3組は、あえて言えば“おじさん世代”です。そんな彼らが、自分たちと同世代、もしくはもっと上の世代でも笑ってもらえるような番組を目指しているところですね。また、ケータイエンジェル『ガラとケー』のようなキャラクターもののコントは、子どもたちからも人気があるようで…。キャラクターに人気が出れば、番組が終わっても人々の記憶の中に“レガシー”として残りますし、時代を超えて愛されるよう大事にしていきたいと思っています」

――多くのネタが登場するのも、この番組の見どころですよね。ネタ作りの際に意識されていることはあるのでしょうか。

「サンドさん(サンドウィッチマン)が最初からおっしゃっているのですが、世の中の流行を追ったり若い人にだけ向けて作ったりするのではなく、幅広い世代に笑ってもらいたい、という点にこだわっています。ある意味“オーセンティック”な笑いを、演出の有川崇さんとサンドさんが目指していますね」

――過去2回の放送と比べ、今回特に注力された点はありますか?

「初回は“久々にコントがやれる!”といった高揚感もあり、ただ勢いで作った感じで、2回目は、より幅広い視聴者層を意識して芸人さん以外のゲストを多めにして制作しました。今回は、バイきんぐやかまいたちなどコント王者とのコラボレーションをより深く大事にした作りになっています。これも、元々サンドさんが希望していたことなんです。引き続き多くのゲストさんにご参加いただいていますが、そこのバランスがようやく一番いい形になったのではないでしょうか」

――ゲストには、坂井真紀さんや高畑淳子さんといったベテラン女優のお二人も登場されますよね。

「サンドさんの希望する“すべての世代が笑えるコント”を目指し、ちゃんと芝居ができて、なおかつ笑いを理解し、面白いことを演じられる女優さんをと思い、キャスティングさせていただきました。例えば『新しいカギ』だと、若い出演者でフレッシュな笑いを作っているので、同じことをするのではなく、差別化という意味でも効果的だと思いますね」

――なるほど…! お二人の演技はいかがでしたか?

「さすがでした。笑いにはフリがあってオチがありますが、フリが大きければ大きいほど、少しずらすだけでもその笑いは大きくなるのです。“世間のイメージをどう裏切るか、どうずらすか”が笑いなので、芸歴の長いベテラン女優さんがやった方が面白くなるのは当然です」

――前回に引き続き、SixTONESのジェシーさんも出演していますが、いかがでしたか?

「ジェシーさんは、完全に上手です! 前回出演時から、すごいと思っていました。自分の男前な部分をフリにして笑わせるんですよね。ジャニーズにはコントがうまい人が各世代にいますが、私はジャニーズの第7世代の中で、笑いの感覚に優れた“コンター”だと思っています」

――今回も内容盛りだくさんですが、これだけ多くのネタを撮影されるのは大変だったのではないでしょうか。

「サンドさんとバイきんぐ、かまいたちが忙しいので、収録のスケジュールがなかなか合わないのには悩みました。なので、2日間で二つのスタジオを同時に稼働させて撮影したのですが、出演者も休めないし、ディレクター陣もあっちへ行ったりこっちへ行ったりと大変でした。平行した撮影というのは異例だったと思います」

――すごいですね…! では逆に、やりがいを感じた瞬間は?

「3組が縦横無尽にコラボレーションして生み出す笑いには迫力があり、目的は果たせたのかなと思います。また、コンビネーションもかなり深まってきたと実感していて。特番なのでたまにしか顔を合わせないのですが、今回はお互いの間合いも、より洗練されてきたなと収録を見ていて感じました。合間にも仲良く会話していましたし、例えば『笑う犬』(1998〜2003年/同系)シリーズのウッチャンナンチャンとネプチューンのような“チーム感”が出てきましたね」

――最後に、番組の今後の目標を教えてください。

「手前みそになってしまいますが、サンドウィッチマン、バイきんぐ、かまいたちというテレビ界で引く手あまたの国民的スターが、ゴールデン・プライム帯で、力を合わせてここまでがっつり笑いに真剣に向き合っている番組はこれだけだと思います。今後もさらにスケジュールの確保が難しくなるであろう3組なのでレギュラー化は厳しいかもしれませんが、年に2~3回、定期的に“老舗のタレがきいた、派手さはないけど上質な料理”を振る舞い続ける番組になれたらといいな、と思っています」

――ありがとうございました!

【番組情報】

土曜プレミアム「ただ今、コント中。」
フジテレビ系
7月10日 午後9:00〜11:10

フジテレビ担当 M・F



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